SPRING事業の支援について
1.支援の特長
データ思考イノベーティブ人材育成プログラム(SPRING)事業は、優秀な大学院博士後期課程(医学研究科医科学専攻においては博士課程)に進学した学生の皆様へ、生活費と研究費の提供およびキャリアパス形成に向けた支援を行います。これにより、博士後期課程の学生がより研究活動に専念でき、若手研究者としての研究能力の向上を図るとともに、博士後期課程修了後も多様なキャリアパスを目指し、「科学技術・イノベーション」に貢献する人材、本学ならびに我が国の研究力向上に寄与できる人材を育成することを目標にしています。
※「データ思考」とは、身の回りに溢れるデータを適切に理解するための基本的な数学・統計・コンピューター処理の知識の習得というだけではなく、データを活用し、社会価値に結び付け、同時に、批判的な考察もできる、データで社会の現象をとらえ意思決定を高度化する、思考力・判断力・表現力を活用したプロセスを指します。
2.支援内容
優秀な選抜された博士後期課程の学生へ経済的支援(生活支援金および研究費)とキャリア形成支援を提供します。
- 経済的支援(生活支援金および研究費
① 生活支援金:年額220万円(4と10月:月額20万円、4と10月以外:月額18万円)なお、
初年度においては4月分を5月分と併せて5月に支給する。
初年度においては4月分を5月分と併せて5月に支給する。
② 研究費:年額30万円
※支援期間は最大3年間、医学研究会科学専攻においては4年間
※標準修業年限を超える場合は、支援期間にかかわらず、以降の期間は支援の対象となりません。
- キャリア形成支援
① 研究力向上セミナー、キャリアパス支援講座
② 合同研究発表会、学生交流会
③ 企業交流会
④ ジョブ型研究インターンシップマッチングシステム
⑤ C-ENGINE マッチングシステム(インターンシップ)
⑥ キャリアパス、インターンシップコーディネート、個別面談
⑦ 国内・海外インターンシップ、海外留学旅費支援
⑧ 育成助教
3.支援学生数
新規採択 15名/年度
・2024(令和6)年度 31名 新規採択者(15名)+継続学生(16名) ※継続学生16名は、フェローシップにて採択。
・2025(令和7)年度 38名 新規採択者(15名)+継続学生(23名) ※継続学生の内8名は、フェローシップにて採択。
・2026(令和8)年度 45名 新規採択者(15名)+継続学生(30名)
4.支援学生の申請資格
- 以下①~③の要件を満たしている者
① 学際性や国際性に富み、社会実装を通じて産業界との融合性が高い研究であること。
② 特定の分野の枠組みを超えた自由で挑戦的な発想に基づく研究であること
③ 研究手法がデータ思考であること。
② 特定の分野の枠組みを超えた自由で挑戦的な発想に基づく研究であること
③ 研究手法がデータ思考であること。
- 当該年度4月1日において、本学大学院に在籍し、次に該当する者
博士後期課程1年次から3年次、医学研究科医科学専攻においては博士課程1年次から4年次までに在籍する者
- 当該年度4月1日において、次のいずれにも該当しない者
①本学「データ思考イノベーティブ人材フェローシップ事業」に採択されている者
②独立行政法人日本学術振興会の特別研究員(DC)に採用されている者
③年額240万円を超える奨学金又は給与等の収入を得ている者
④国費留学生又は本国から奨学金等の支援を受けている者独立行政法人学術振興会の特別研究員
⑤標準修業年限超過者
⑥休学中の者
5.支援学生の義務
本事業に参加する学生は以下の義務を負います。
- 横浜市立大学研究ポリシー及び公立大学法人横浜市立大学研究活動の不正行為及び研究費の不正使用防止等に関する規程その他関係規程について遵守しながら研究活動を推進するとともに、修業年限以内に学位を取得できるよう努めること。
- 在籍中及び修了後において、イノベーションを創出し、日本の国際競争力強化に貢献するなど、「我が国の科学技術・イノベーション」に貢献すること。
- 四半期ごとに研究活動の進捗状況について報告するとともに、年1回開催される合同研究発表会にて発表を行うこと。
- データ思考関連科目の履修を含むキャリア開発育成支援講座等を受講すること。
- 国内外の留学や企業、研究機関等におけるインターンシップ等に参加すること。
- 文部科学省科学技術・学術政策研究所が運営する「博士人材データベース(JGRAD)」に登録し、修了後のキャリアについて10年以上、追跡調査に協力すること。
- 国立研究開発法人科学技術振興機構が行う学生へのモニタリング調査に協力すること。
- 支援期間中、独立行政法人日本学術振興会の特別研究員(DC)に応募し、採用されるよう努めること。
- その他SPRING事業における取組について協力すること。
6.支援の中断および停止
支援対象者が次の各号に該当する場合は、支援を中断または停止することがあります。
(1) 上記、4.申請資格(3)のいずれかに該当することが明らかになったとき。
(2) 退学又は停学となったとき。
(3) 休学又は留年となったとき。
(4) 規程に違反又は支援学生としてふさわしくないと選考委員会が認めたとき。
※(3)の休学又は留年の場合において、その理由が留学や出産・育児等のライフイベントによる場合には、個別の事情を踏まえ、支給期間を最大2年間、中断又は延長することができるものとする。