横浜市立大学地域貢献センター

まち保育✕防災・減災絵合わせカード『てくてくまっち』について

子どもと一緒に、みんなで災害に備えよう!

まち保育✕防災・減災絵合わせカード『てくてくまっち』ができました

横浜市神奈川区こども家庭支援課、横浜市立大学国際教養学部都市学系三輪律江研究室、そしてまち保育研究会の三者が協働で、2022年3月、絵合わせカード『てくてくまっち』(解説書付き)および副読本『もっと!てくてくまっち 遊んで学んでつながろう!実践力アップガイド』を制作しました。


制作概要

発行: 横浜市神奈川区こども家庭支援課
    横浜市立大学国際教養学部都市学系三輪律江研究室
    まち保育研究会

監修: 稲垣景子(横浜国立大学)

イラスト:たかえみちこ(カード)
編集:  萌文社
印刷所: 株式会社大川印刷

※本製品は、神奈川区保育・教育施設防災アドバイザー派遣事業および横浜市立大学教員地域貢献活動支援事業(協働型)『「まち保育」の観点から取り組む保育・教育施設の共助構築に向けた検討・実践』の成果物として作成したものです。

絵合わせカードで、まちの資源を学び、まちとのつながりを作ろう!

開発経緯

東海道の宿場町「神奈川宿」に由来する横浜市神奈川区は、山と海に囲まれ、交通の便にも恵まれた暮らしやすいまちです。その一方で、津波や河川の増水、がけ崩れや木材密集地など、多くの災害リスクを抱えているという側面もあります。
横浜市神奈川区では、2019年度より横浜市立大学と協働で、区内の約130の保育・教育施設を対象に近隣コミュニティとの共助構築に向けた検討・実践プロジェクトを行ってきました。
本事業では「まち保育」(三輪律江・尾木まり著『まち保育のススメ』萌文社、参照)の視点から、現場の保育士や職員とともに、日常的な地域連携の中で防災・減災対策を行う手法について考えてきました。

絵合わせカードの誕生

このプロジェクトの集大成として、子どもたちと保育・教育施設の職員が横浜市立大学国際教養学部三輪研究室の学生とともに、日常の活動の延長線上で、乳児期からでもまちの資源と活用方法を防災・減災の視点を交えて遊びながら学ぶことができる教材を作りました。それが絵合わせカード「てくてくまっち」です。
 

効果と広がり

 『てくてくまっち』を繰り返し遊びながら4つのテーマに触れることで、子どもたちも保育・教育施設の職員もまちの資源がより身近になり、自助力・共助力を高め、防災・減災への知識を広げることができます。

災害リスクはそれぞれのまちによってさまざまですが、「てくてくまっち」の20のカードは横浜市の中でも神奈川区で役立つキーアイテムを厳選しました。さらに子どもの目線で発見したものを自分たちのオリジナルで追加できるように白地の自由記載カードも入っています。

子どもたちはやがて園を卒園しますが、まちとの関わりは続きます。「てくてくまっち」が子どもたちとまちの関わりのはじめの一歩を応援し、子どもたちの成長の一助となれば幸いです。

制作内容

内容① 絵合わせカード『てくてくまっち』
  • カードは全20種類
  • カーブミラー/川・水路/学校/空き地/公園/生垣/マンホール/まちの〇〇さん/交番/まちのにおい/防災倉庫/避難所標識/津波・海抜標識/公衆電話/自動販売機/実のなる木/虫/鳥/イチョウ/松ぼっくり/自由記載カード
  • 赤枠バージョン各1枚(計20枚)+青枠バージョン各1枚(計20枚)+白カード4枚=全44枚入
内容② 副読本『もっと!てくてくまっち 遊んで学んでつながろう!実践力アップガイド』 
 ※副読本は無料ダウンロードできます!どなたでもご覧いただけます。ご関心ある方は下記からぜひご覧ください。(無断複写・複製・転載は禁じます)
  • 全8頁
  • カード紹介(各カード解説と子どもへの言葉がけ例の紹介)/遊び方ガイド/実践力アップポイント/記録シート事例/4つのテーマ「知り育つ」「つながる」「防災・減災」「SDGs」/関連本『まち保育のススメ』

主な配布先

横浜市神奈川区内の保育・教育施設、地域子育て支援拠点等130箇所、横浜市内各区のこども家庭支援課等
 

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