三輪ゼミ主催講演会「こどもホスピスってなに?‐病気と生きる子どもたちの第二のおうち‐」が開催されました


5月17日(土)横浜市立大学金沢八景キャンパスのいちょうの館にて、三輪ゼミの学生による講演会「こどもホスピスってなに?‐病気と生きる子どもたちの第二のおうち‐」が開催されました。
2021年に横浜市金沢区に日本で2例目となるこどもホスピス「うみとそらのおうち」が設立されました。まだあまり知られていないこどもホスピスとはどのような施設なのか、そして、私たち地域では何ができるのかを一緒に考えたい。そんな思いが今回の講演会企画に繋がりました。
第1部は認定NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクトの代表理事である田川尚登様より、こどもホスピスに込められた思い、設立に至るまでの様々な出会いやご苦労をお話いただきました。
海外では子どもホスピスのある地域の人々が「子どもホスピスは私たちの誇り」と話しているとの事。こどもホスピスが看取りの場所ではなく、利用される方やそのご家族の「今この瞬間を過ごせる場所」となり、みんなで支える社会になって欲しいという田川様の思いが伝わってきました。
第2部は同じ六浦地区にある六浦小学校の児童が総合学習の時間にこどもホスピスについて調べ、自分たちにできる事を考え発表した内容について、担任の教員の方よりご報告いただきました。
「身近に施設があることから、実際に子どもホスピスを見学し、利用者のためにできることを考えることが、子どもたちにとって良い経験になっている。」「これをきっかけにユニバーサルデザインなどにも興味関心を持つことができている。」といったお話がありました。
第3部では「①地域の中に子どもホスピスがある意義」と「②ホスピスに来るこどもたちのために地域ができる事」という2つのテーマについて参加者全員で意見交換しました。
・近くにあることが興味関心のきっかけになっている
・ひとりひとりが「できる事」を考えることが大事
・とにかく多くの方に関心を持って関わって欲しい
等の意見が交わされました。
田川様は「多くの人に知ってもらうことが他の都市で検討されているこどもホスピス設立のためのきっかけになる」と結びました。
※時事通信 2025年06月03日 第7248号の内外教育に掲載されました
新インクルーシブ教育最前線 居場所だらけの学校づくり
第15回 「あー楽しかった」を求めて ●こどもホスピス×横浜市大×六浦小
https://www.jiji.co.jp/service/senmon/educate/contents.html
