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精神医療センター

クロザピン治療

クロザピン治療について

当院では治療抵抗性統合失調症の患者さんに対して、クロザピン治療の導入とその後の継続治療を行っています。治療抵抗性統合失調症とは、2種類以上の十分な用量の抗精神病薬を4週間以上服用しても十分に改善しない統合失調症をいいます。クロザピンは現在、治療抵抗性統合失調症に唯一、適応がある薬剤で、統合失調症の薬物治療ガイドラインでも推奨されています。

クロザピン治療の導入にあたって

他の医療機関ですでに従来の治療をうけていて、十分な改善がない方、副作用で治療が続けられない方が適用です。

クロザピンは重篤な副作用を引き起こす可能性があることから、適用は限られます。お引き受けする前に、医療機関同士で事前にご相談させていただいて、導入の可否を検討させていただきます。

初めてクロザピンを服用する方は入院の上、慎重に始めます。

原則的に入院していただいた上で、諸検査を行ったのち、導入が可能と判断されたら少量から開始します。外来での導入はできませんのでご承知おきください。