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診療科・部門案内

腎臓・高血圧内科

高血圧

高血圧の疾患情報

高血圧は、原因が不明な本態性高血圧と原因が特定できる二次性高血圧に分けられます。
日本人の高血圧の約9割が本態性高血圧です。生活習慣などの環境因子や遺伝的因子が関係しています。一方、二次性高血圧は若年者に多く血圧を上昇させるホルモンの異常や腎臓病や血管の病気などで起こります。原疾患の治療を行わないと難治性高血圧となります。
二次性高血圧の原疾患には、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症、腎血管性、腎実質性、睡眠時無呼吸症候群・薬剤・大動脈縮窄症などがあります。
原発性アルドステロン症は高血圧患者全体のうち5-7%を占め、本態性高血圧と比べて心血管腎合併症リスクが高い疾患です。

高血圧の検査

ホルモン血液(副腎、甲状腺、副甲状腺)、尿検査、CT検査、超音波検査、終夜睡眠ポリグラフ検査、24時間自由行動下血圧測定

本態性高血圧の治療

本態性高血圧は、まず減塩(塩分摂取1日6g未満)・減量・運動の推進・節酒・禁煙を中心に生活習慣の改善を目指します。生活習慣の修正をしても血圧が改善しない場合や、重度の高血圧や併存症がありリスクが高いと判定された場合には、内服治療を行います。
診察室血圧測定に加えて、診察室外血圧測定(家庭血圧、自由行動下血圧測定)も併用して詳細な血圧変動の評価を行い、24時間にわたる理想的な降圧治療を行っています。
また、当科では治験として腎動脈の血管の中から超音波エネルギーをあてて熱を発生させ、腎動脈の周りの交感神経を加熱し交感神経の働きを抑制することで、血圧を下げることが期待されている超音波腎デナベーションを行っています。

原発性アルドステロン症の治療

片側性、両側性で治療法が異なります。局在診断目的で副腎静脈採血検査を行います。片側性の場合、治療の第一選択は手術となります。両側性、手術困難例については薬物療法となります。