当院の取組み

がん診療 消化器病センター外科

診療科の特色

広く消化器疾患全般を対象とし治療を行っていますが、消化器がんに対する治療の比率は90%前後となっています。がん治療ガイドラインに沿って、それぞれの進行度に応じた適切な治療法を選択しています。患者さんに十分に説明を行い、理解してもらった上で治療を行っております。

また、最近では、がんの外科治療に内視鏡外科手術が広く行われるようになりました。当センターでも食道がんの70%、胃がんの80%、大腸がんの80%など、消化管がんに対する手術の中で大きな比率を占めています。また、肝胆膵領域のがんに対しても、保険診療内で安全に行える場合には適応としております。さらに、外科手術の適応とならない進行したがんに対しては、抗がん剤を用いた化学療法を行い、その効果を判断しながら、再度外科手術を考慮するといった集学的治療を行っております。現行のガイドラインに準じた標準的治療に加え、患者さんと相談の上、研究段階にある治療も必要に応じて行い、少しでも良い医療が提供できるように心がけております。

がん種

治療の対象となるがん種は、食道がん、胃がん、小腸がん、大腸がん、肝臓がん、胆嚢がん、胆道がん、膵臓がんなどに加え、消化管に発生する粘膜下腫瘍(GIST)や後腹膜腫瘍などを治療の対象としています。

治療概要(治療実績)

主ながん種の2014年の手術症例数を示します。
食道がん 18例、胃がん 138例、大腸がん 265例、肝臓 がん 31例、胆嚢胆管がん 8例、膵臓がん12例などです。他にも進行再発症例に対し、抗がん剤を用いた化学療法施行例が食道がん 38例、胃がん31例、大腸がん48例となっております。

治療成績(生存期間)

食道がん

進行度別食道癌生存率:治癒切除例進行度別食道癌生存率:治癒切除例

胃がん

胃癌生存曲線胃癌生存曲線

膵がん

膵癌生存曲線膵癌生存曲線

大腸がん

大腸癌生存曲線大腸癌生存曲線

セカンドオピニオン