事 故 再 発 防 止 策 に つ い て
(平成11年3月4日事故対策委員会・決定事項)

《患者移送》
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 病棟の看護婦(士)が患者を手術室に移送するのは,1回に1人を徹底する。
 定時手術の場合は,病棟から手術室への患者移送に際し,主治医の1人が手術室交換ホールまで付き添い,手術室の看護婦(士)に患者が引き受けられたことを確認する。
《患者の引き受けとカルテ等の申し送り》
 患者とカルテ類とが離れることのないよう,患者,カルテ類ともにハッチウェイで引き継ぎ,一緒に手術室に移送する。
《患者確認》  
 入院患者は,入院時に手首等に氏名,年齢などが記入された患者識別バンドをつける。
 入院患者の手術等の際には,病棟看護婦(士)立会いのもとに患者の足底にマジックで氏名を書く。
 手術室交換ホールにおいて,手術室看護婦(士)が行う病棟看護婦(士)からの患者引き受け時の確認は,次のとおりとする。
◆ 患者の氏名を患者の言葉で確認する。
◆ 患者識別バンドのID番号,氏名,年齢,性別,入院月日をカルテと照合し確認する。
◆ 足底に書かれた患者の氏名をカルテと照合し確認する。
麻酔科医は患者を術前訪問し,当日はハッチウェイで出迎え,手術室の看護婦(士)とともに患者確認を行う。
 手術室内では,麻酔科医は主治医とともにカルテの血液型検査結果のID番号,氏名を患者識別バンドと照合・確認し,患者識別バンドに血液型を記入する。
 麻酔科医は,主治医とともに患者確認を行った後において麻酔を開始する。
《術前訪問》
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 手術室の看護婦(士)による術前の患者訪問は,原則として手術に立ち会う看護婦(士)が行い,訪問時には,患者確認の一助となるよう患者の外見的・身体的な特徴についても記録する。担当以外の看護婦(士)が訪問した場合であっても,術前訪問記録用紙に患者の特徴などを記入し,担当の看護婦(士)に引き継ぐ。
《術中の基本》
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 麻酔科医,執刀医は患者の確認に疑問を持った場合には,その疑問を解決するまでは新しい段階に進まない。
《行動基準(マニュアル)》
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 外科医が行うべき患者確認方法を明確にした。
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 麻酔科医が行うべき患者確認方法を明確にした。
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 看護部は,「手術室移送時の手順」や「手術室入室時の手順」(マニュアル)に事故対策委員会の決定事項を明記した。
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 手術部専任医が行う患者の安全管理に対する役割を明確にした。
         


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