麻酔科における患者の確認方法
術前診察 |
麻酔科医は患者の外見上の身体的特徴を観察し,患者を確認できる項目を麻酔記録用紙の裏に記載する。(瘢痕,欠損,ほくろ,義歯,頭髪など)
患者手術室到着時 |
麻酔科医はハッチウェイでの看護婦(士)間の患者引き継ぎに立会い,自分の患者を確認する。
患者入室時 |
1 麻酔科医は以下の手順により患者を確認する。 | |
(1)
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意識が清明である患者には自分の姓名を自分で言ってもらう。 (意識がない,痴呆,乳幼児などで患者と会話のできない場合では特に注意して,以下の項目により確認する。) |
(2)
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患者の身体的特徴を確認する。 |
(3)
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主治医とともにカルテの姓名,患者識別バンド及び足底(又は手掌)の姓名を確認する。 |
(4)
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主治医とともに検査結果用紙の姓名と血液型をカルテで確認して,患者識別バンドに赤い油性マジックペンで血液型を記入する。 |
2 麻酔科医は,主治医とともに以上の確認をした後,麻酔を開始する。 |
術 中 |
(1)
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麻酔科医は,患者の確認に疑問を持った場合には,再度,患者識別バンドの名前,足底の名前を確認する。 |
(2)
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なお,疑いのあるときには,確認できるまで,麻酔科医は執刀医に手術を新しい段階に進めないように進言する。 |
(3)
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麻酔科医は,患者に輸血する際には,血液製剤の血液型と患者識別バンドの血液型及びカルテに記載されている血液型,クロスマッチ結果,輸血同意書を確認してから投与する。 |
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