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診療科・部門案内

緩和医療科

患者さん向けの痛みの治療法について

がん患者さんの痛みについて

がんの治療経過において、痛みは多く見られる症状のひとつです。痛みを我慢していると体力を消耗し、治療自体や気持ちにも影響することがあるので、適切に対応することが重要です。痛みの原因はがんによるものであることが多いですが、必ずしもそうではなく、もともとの頚椎症や筋肉の凝りが原因であることもあります。

評価について

痛みは主観的な感覚であり、検査値などでは評価できないため、痛みがある場合はご自身の言葉で伝えていただくことが大切です。いつから痛みを感じるようになったのか、痛みの原因は何か、痛みの強さはどの程度か、どのような性状なのか、どのような時に強くなる・改善するのか、日常生活への支障はあるか、などが評価に重要になります。痛みの強さを表す際に、10段階評価で尋ねる方法や、人の顔の表情を用いて尋ねる方法などがあります。痛みの原因を探すために、CTやMRIなどの画像検査を行うこともあります。

治療について

NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)、アセトアミノフェン(カロナール®)、医療用麻薬などの鎮痛薬を用いた薬物療法が基本となります。お薬に対する誤解や不安がないよう、しっかり説明や副作用対策をしながら対応します。当院では、ここ数年で難治性疼痛に対しメサドン(メサペイン®)の使用件数が増えており、経験豊富なのも特徴です。薬物療法以外では、放射線治療や神経ブロック療法などの方法もあります。

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