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アジア・スマートシティ会議(ASCC)レポートその3

2019年、ASCC「Yokohama Youth Event」成功までの3人のストーリー

2019年10月に開催された第8回アジア・スマートシティ会議。横浜市立大学から3名の学生が代表としてセッションの一つであるYokohama Youth Eventで発表を行いました。その3名によるASCC参加レポートの最後となる第3弾をお届けします。
最後の報告者は、宮本亮平さんです。


レポートその1、レポートその2はこちら
チェ ミンヒョクさん (12月23日公開)
平山 真梨花さん (1月10日公開)

<報告者>

1 CHOI MINHYUCKさん(チェ ミンヒョク)
韓国 金海伽耶高等学校卒

2 平山 真梨花さん
東京都 私立関東国際高等学校卒

3 宮本 亮平さん
愛媛県 県立松山北高等学校卒

ASCC2019参加学生レポート その3


【報告者3】
宮本 亮平(みやもとりょうへい)
国際総合科学部 国際総合科学科
経営科学系 経営学コース 4年
愛媛県 県立松山北高等学校卒

「スタートは、3年前に初めて参加した国際会議。」

半年間かけて準備してきた国際会議でのプレゼンが無事に終わりました。
ただ話し合いを見つめることしかできなかった3年前。
思い返せば、初めて国際会議に参加したのは2017年5月、僕は大学3年生でした。当時、英語力の低さもあって一言も発することが出来なかったディスカッションテーブル。ストレスを感じると下唇を噛んでしまう癖が度を超えて、気がつけば口の中の血だらけになっていたほど、悔しさでいっぱいでした。
所属する芦澤ゼミでは、グローバルとローカルの両軸における実践活動を重視した教育が行われており、ローカルのメインプロジェクトでリーダーを務めていた僕は、それまで経験してきたことに、正直、ある程度の手応えを感じていました。しかし、グルーバル人材としての活躍が求められる今日、国際会議の舞台でプレゼンスを発揮できない自分自身に大きな危機感を感じたことを覚えています。

(左)街中を走行している自動運転車、(右)Amazon Go(無人コンビニ)
そんな苦い経験もあり、2018年度は文部科学省が推進する奨学金制度「トビタテ!留学Japan」の採択を受け、一年間休学してシリコンバレーへの留学を決断しました。この留学では現地スタートアップで働きながら、GAFAをはじめとするテック企業の影響力やスピード感を身を以て感じるとともに、無人スーパーや自動運転車など、次々と生まれる新しいモノが街全体を使って社会実装を進め、市民も好奇心を持ってそれらを受け入れようとしている様子に大きな刺激を受けました。
Luupの社員さん共に
そして帰国後は、Luupというマイクロモビリティのシェアリングサービスを提供するスタートアップでインターン生として働きながら、日本における法規制が、新しいテクノロジーやサービスの大きな障壁となっていることを実感しています。

「成功の裏には、いくつものチャレンジと周りの人の協力。」

本番当日のクロージングセッションでの発表
今回の僕の発表では、これらの経験から感じてきた日本での問題意識について、『スタートアップエコシステムの役割と重要性』という大きなテーマのもと言及し、他国で当たり前に進んでいる先駆的なサービスやテクノロジーを日本が遅れを取ることなく導入していくためには何が必要かということを提言させていただきました。そして、発表後は、世界銀行の方から直接お褒めの言葉をいただき、名刺交換を求められるほどで、自分自身のメッセージをしっかり伝えることができたと思っています。
ただ、このような結果に至るまでの半年間もやはりチャレンジの連続でした。
共にプロジェクトを進めた二人は、過去の大きな国際会議でのプレゼン経験や海外経験も豊富で、知識・経験・英語力全てをとっても敵わない優秀な二人。
半年間ともに準備を進めた二人と一緒に
一応先輩として(僕が休学をして留学をしたため現在の学年は同じですが、もともとはゼミの後輩)情けない姿を見せられないと小さなプライドを持ってはいましたが、せいぜい一年弱の留学経験しかない僕は、論文を読むにもプレゼンを作るにも倍以上の時間が必要でした。

ましてや、フォーマルな言い回しや文法が求められる舞台は留学中にもほとんど経験がなくお手上げ。さらに、多くの時間を割いているにも関わらず、プレゼンのアウトラインが全く定まらない状況に情けなさと嫌気が込み上げ、進捗の悪さが露呈すると「他の活動にも追われている…」と言い訳をするありさまでした。
ただ、そんな時に道を示してくれたのが芦澤先生でした。時には厳しいご指導もしていただくなかで、小さなプライドを捨てることができた僕は、自分に至らない部分は二人に頼り、社会人になった元同期のサポートも受け…というように、持ち得るリソースをフル活用しながらなんとかプレゼンを完成させることができました。

「スタートアップの世界に踏み出すために成長していきたい」

残された半年間の学生生活では、上述したLuupで働きながら、日本における先駆的な取り組みがどのように社会に導入され、浸透していくのか、法規制や既得権益企業の壁をどのように乗り越えていくのか、自身も会社の一員として挑戦しながら行方を見届けたいと思っています。

また、来春からは、大規模ながらもスピード感を持って事業を行う就職先企業内の注力新規事業に関わりたいと思っています。さらに数年後は、社内ベンチャー制度などを利用しながら自身もスタートアップの世界にプレーヤーとして参加していけたらと構想中です。
これまでのゼミ活動だけでなく、今回のような大きな舞台を用意していただい芦澤先生をはじめ、日頃からゼミの垣根を超えてご支援いただく他ゼミの先生方、グローバル推進室や広報室をはじめとする大学職員の方々、横浜市職員の方々、上海フィールドワークにおいて多大なるご支援をいただいた支援企業の方々、Luupの方々、当日応援に駆けつけてくれたゼミの仲間たち、そして半年間一緒に取り組んできた登壇者の二人。そんな多くの方々のご協力があって、このような舞台を経験することができたと思っています。本当にありがとうございました。学生の間に、このような貴重な経験をさせていただいたことに対する感謝の気持ちを忘れず、これを一つのステップとして今後も成長していきます。
今回の報告記事で、アジア・スマートシティ会議2019参加学生レポートは以上になります。
(2020/1/15)

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