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アクセンチュア株式会社による実践的な講義をレポート!

データサイエンス学部の授業に潜入! アクセンチュア株式会社による実践的な講義をレポートします!

今回のヨコ知りは、データサイエンス学部の授業に潜入!
取材したのはデータサイエンス学部1年生の必修授業「コンピュータ演習」。これは後期に開講されている科目で、学期の前半ではUNIXなどのOSの基本的な操作を演習で学び、後半では、世界最大級の総合コンサルティング企業であるアクセンチュア株式会社が、「アナリティクス実践講座」を行う特色ある授業です。データ分析の基礎知識から、実践的な分析スキル、そしてロジカルシンキング、プレゼンテーションスキルの修得を目指す、データサイエンス学部のユニークな授業をご紹介します!

第一線で活躍する講師による課題解決型授業

「コンピュータ演習」の前半8回は、シェルスクリプトの作成といういわば実技の授業。
まずは各自のノートパソコンにUnix環境を構築し、シェル(sh、bash)の操作、CLI コマンドの実行を通しシステムの動作について理解を深めていきます。
そして後半7回は「アナリティクス実践講座」と題して、アクセンチュア株式会社から村重慎一郎氏と羅越氏を講師にお迎えし、データサイエンティストに必要な統計・分析スキルを学びます。
アクセンチュア株式会社は、先端技術やテクノロジーに精通したプロフェッショナルを擁し、製造・金融・医療など様々な業界に向けてソリューションやサービスを行うコンサルティング企業です。データを武器に顧客に価値を創造するグローバル企業の講師が手がける授業はまさに実践的。
第1回「データサイエンス概論」から、第6回「回帰分析・決定木分析」までの講義を通して、データ分析によりビジネス価値を創出するスキルを学びます。そして、最終回の「総合発表」では、自分の考えを他者が理解しやすいようにプレゼンテーションをすることで、知識に加えて実践力を養います。
1年次の授業では、データサイエンスの基礎をしっかり身に付けるために、微積分学、線形代数学、統計学など、座学での授業が中心になります。しかしこの講義では、ダミーデータを使用し課題解決に取り組むことで、実践力の向上を目指します。今回、設定されたテーマは、とある架空のラーメン屋さんのデータサイエンス。「ラーメンTARO」を経営する、架空の飲食系企業「コーネットホールディングス」の業績拡大に、データサイエンスを扱うコンサルティング会社として戦略を提案する、というものです。
 講師の村重氏は、データサイエンティストに必要な力を身に付けるための要素として、「課題解決」「コミュニケーション」「新しいことへのチャレンジ」が大事だと語りました。この授業の中で実践例を疑似体験することで、課題定義→仮説立案→分析→プレゼンテーションまでの一連のプロセスを経ることができます。これにより自分で考える力をつけると同時に、グループワークでそれぞれの役割に応じてチームで分析・提案を行っていくことで、コミュニケーション力も養われます。
講義の最終回では、それまでに学んだことをプレゼンテーションします。自分たちの考えを他者が理解しやすいようにまとめ伝達するというスキルも、データサイエンスの世界で大切な力です。

【最終回はいよいよ発表!】

 アナリティクス実践講座の集大成は総合発表です。この最終回の総合発表に向けてグループにわかれて資料作成などの準備をします。グループワークを始めた当初は少なかった会話も、課題や各自の役割が明確になってくるとともに、徐々に議論が活発になっていきます。
いよいよ発表当日。1グループの持ち時間は5分。それぞれに工夫をした資料(スライド)を準備して、プレゼンテーションを行います。
顧客データ、売り上げデータなど与えられた様々なダミーデータを分析すると同時に、用意されている各店舗の店長のコメントなど、定性的な要素も総合的に分析し、色々な切り口で戦略を提案。10グループの提案はどれもバラエティに富んでおり、驚くことにどのグループも提案内容が重複することはありませんでした。
 プレゼンテーションが終わると、講師である村重氏、データサイエンス学部の清見先生から講評をいただきました。「サイドメニュー(デザート)を改革する」といった提案には、「デザートはコストがかかるが、それでも効果があるということをデータで示せるか?」や、「女性客を増やすためにラーメンのカスタマイズを可能にする」という提案には、「カスタマイズができると女性が喜ぶという明確なデータはあるのか?その根拠は?」といった学生が答えに窮するような質問も飛びましたが、厳しいながらも、的確なアドバイスに学生たちも真剣に耳を傾けていました。

今後もデータサイエンス学部に期待!

データサイエンス学部が育成するのは、膨大なデータの中から新たな社会的な価値を創造できる人材です。基礎となる理論をしっかりと学ぶとともに、このようなPBL(Project Based Learning)の手法を用いた授業を通じて、データサイエンティストに必要な素養を獲得していきます。今回、アクセンチュアから講師をお迎えし、第一線で活躍するデータサイエンティストから学生たちは多くの刺激と学びを得ていました。

【講師プロフィール】

アクセンチュア株式会社
デジタルコンサルティング本部 シニア・マネジャー
村重 慎一郎(むらしげ しんいちろう)

戦略コンサルタントとして、ハイテク・製薬・自動車など幅広い業界で企業変革に従事。2011年8月に福島イノベーションセンター(会津アナリティクスセンター)を立ち上げ、現在は、データ分析を主体としたコンサルティング業務(主に公共・行政分野)に従事。併せて、会社の貢献活動として、以下の取り組みを実施。
・STEM人材育成講座(会津大学、慶応大学、NPO設立“STEM Leaders”)
・東北の中高生を対象にしたOECD東北スクール、地方創生イノベーションスクールの支援(成果分析、プロジェクト学習企画立案・実施)
アクセンチュア株式会社
製造・流通本部 コンサルタント
羅 越(ら えつ)

経営コンサルタントとして、製薬・ヘルスケア、消費財、小売などの企業に対して、事業戦略・計画立案、業務改革、デューデリジェンス、海外マーケティングなどのコンサルティングおよび実行支援に従事。併せて、会社の社会貢献活動として、以下の取り組みを実施。
・STEM人材育成講座
・介護デジタルハッカソン

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