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理学部・ミケレット研究室での学び

先端科学技術で未来社会に貢献できる人材をめざして!

自然現象を物質と生命の観点から多角的に捉え、独自の能力を発揮できる人材を育てる理学部。理学部の研究室での学びについて、脳と実験精神物理学の高度な理論やヴァーチャル・リアリティ(VR)を研究するミケレット ルジェロ先生と研究室に所属する学生二人に取材しました!

左から、

石塚いしつか あやか  さん 
国際総合科学部  理学系  物質科学コース 4年 
(神奈川県立希望ヶ丘高等学校卒)

小野おの   まこと さん 
国際総合科学科  理学系  物質科学コース 4年 (神奈川県立市ケ尾高等学校卒)

※学生の所属は、現行の学部・学系・コースとなっています。

ミケレット ルジェロ 教授 :
理学部(予定)、生命ナノシステム科学研究科 物質システム科学専攻。イタリア・ボロニア大学物理研究科卒。専門分野は認知科学・知覚科学。


理学系を選んだ理由とミケレット研究室を選んだ理由を教えて!


石塚 
実は、高校時代は数学がいちばん苦手だったんです。でも、「数学ができないから文系に進む」という、ありがちな選び方はしたくなかったので(笑)、入学してからでもやりたい事を見つけられるYCUの理学系を志望しました。研究室は脳科学や錯視やAI、VRなど、研究内容が面白そうだなと思い、ミケレット研究室を選びました。

小野 「絶対に理学系に行きたい!」というよりは、数学や物理など理系の科目が得意だったので志望しました。物質科学コースは、物理や化学の分野だけではなく、興味のあることを研究させてもらえるので、その点も魅力を感じます。前からVRに興味があり、その研究ができるミケレット研究室を選択しました。

ゼミではどのようなことに取り組んでいるの?

石塚 視覚に現れる錯覚の一種である「錯視」を利用した研究を行っています。パソコンを使って、「ネッカーキューブ」という錯覚を起こす立方体をアニメーションで回転させ、視覚がどう切り替わっていくのかなどを調べています。卒論のテーマでもあるので、一つひとつしっかり勉強しながら検証し、少しでもいい論文が書けるよう努力中です!

 小野 僕は研究装置としてVRを使い、時間感覚の認識について調べています。人間って退屈な時は長く、楽しい時はあっという間に感じることがありますよね。これを、VRを使って被験者の視点の位置を測定したりアンケートに答えてもらったりしながら、脳の体感時間の差を実証していくという内容です。興味のあることを研究しているので、とても充実していますね! 

ミケレット研究室を選んで良かったと思うことは?

石塚 
プログラミングについて深く学べたことですね。配属当初は全くわからない状態だったのですが、先生が丁寧に教えてくれ、頼れる先輩からの助けもあって少しずつプログラムを打てるようになりました。先生はとてもフランクで、さまざまな方向からヒントを与えてくれるので、よく質問させてもらいました。

 小野 自主性を重んじてもらえるところですね。いかにも日本的な時間による縛りがほとんどなくて、自分が研究したい時間に自由に足を運んで研究できるところが魅力です。僕は運動部にも所属していたのですが、練習が終わった後に研究室に来て実験や研究に励んでいました。自分に適したペースを把握して成果を出すためのプランニングの練習にもなったと思います。ミケレット先生は、どんな分野の質問に対してもわかりやすく的確に答えてくれるので、とても頼りになります。
今後の目標を教えて!


石塚 卒業論文の完成に向けて四苦八苦しているところですが、大学生活の締めくくりなので、一つひとつしっかり勉強して論文を書ききることです! 大変なことをやり遂げてこそ立派な社会人になれると思うので、完成に向けて精一杯頑張ります。

小野 
卒業後は大学院に進学する予定です。ミケレット先生を通じて、総合研究所の知覚科学者の方々との共同研究に参加させていただくので、ご教示を受けながら専門知識を究めていきたいと思います。

ミケレット先生に聞きました!

先生の研究テーマと、研究室の特徴について教えてください!


脳の働きを理論モードで深く知り、AIなどに結びつけるための研究と、VRシステムの研究を行っています。学部では、科学知覚実験や知覚情報理論などの講義を行っています。研究室の雰囲気は、アメリカンスタイル。一人ひとりの学生の自主性を尊重し、自身のアイディアや創造性を大切にしながらより良い方向に向かうようにアドバイスするなど、自由な環境の中で研究に没頭できるよう心がけています。大学生時代は「自ら成長する」ということが大切だと思います。


VRはこれからどのように社会の役に立っていくのでしょうか?


VRはスカイプの形式がよりリアルになり、遠くで離れた相手同士で話しているのにまるで同じ部屋にいるような雰囲気で話せるようになるなど、コミュニケーションツールとして発展的に使われる将来性を秘めていると考えられます。医師がVRを利用しながら手術中の手の動きを再現して高度な手術を行ったり、パイロットがよりリアルな状況の中で操縦トレーニングをしたりなど、実にさまざまな分野で利用されていくと思います。

 
介護の分野ではどうでしょうか?


そうですね。高齢の方の中には、歩行が困難になってしまう方もいらっしゃいます。現在、理化学研究所と医療機関と共同でVRを利用しながら、高齢者の方が歩く時の体の動きや道に障害物があった時の体の反応を測定する研究をしています。


高校生へメッセージをお願いします!


教科書をしっかり読んで過去の理論を学ぶことも大切ですが、自分自身の創造力を駆使して新しいことを生み出す力もとても大切です。「理論が好き! プログラミングが好き! 新しい研究はワクワクする!」という高校生は、ぜひ、YCU理学部のミケレット研究室にきてくださいね!



「ヨコ知リ!」アンケート(締め切りました)

ご回答いただいた方の中から抽選でYCUオリジナルグッズをプレゼント! 当選者の発表はグッズの発送をもって代えさせていただきます。 ※グッズの指定はできません。

(2018/8/30)

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