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社会におけるデータ分析の活用事例を知る

データサイエンス学部発・人気のセミナーを取材!

2018年4月、首都圏で初めて誕生したデータサイエンス学部。

実社会でのさまざまなデータの利活用法について学ぶ「データサイエンスセミナー」が好評です。

第3回は、NTTグループで活躍する
鈴木奈々さん、濱村文久さん、西村卓馬さんのお三方にお話いただきました。
 

学生たちが知りたいジャンルの事例を紹介

セミナー第3回のテーマは「実社会におけるデータ利活用〜NTTグループの取り組み事例~」。講演いただいたのは、NTTグループのお三方です。

通信事業を担い、日本電信電話(NTT)とその関係会社によって構成されるNTTグループ。グループの歴史や事業構造の変換、ICT(Information and Communication Technology)による社会的課題の解決など今後の展望についてのお話を皮切りに、データの利活用事例について、動画も交えながら具体的に紹介していただきました。

NTTグループのデータ利活用事例として挙げられたジャンルは、スポーツ、エンターテイメント、美容、観光マーケティング、インフラ保全、トイレ、ショッピング、ごみ収集、教育.... の9つです。

当日セミナーに参加した学生に、レジュメ上でWebアンケートサイトのQRコードを案内。学生たちがセミナーで何を知りたいか、どのジャンルに興味を持っているかをリアルタイムでリサーチ。上記の9つの中で人気の高かったエンターテイメント、ショッピング、スポーツなど、6つの事例が紹介されました。


「ICT」 と 「お化け屋敷」 がコラボ!


最初に挙げられたのは、NTT西日本の取り組み、「スマート光 お化け屋敷」。ICTを活用して、その人の心の状態を推定するサービス=「ココロの視える化サービス」と「位置情報サービス」を組み合わせ、レジャー施設や屋外イベントの新しい楽しみ方を提案する事例です。

舞台は、大阪府の遊園地・ひらかたパーク。「お化け屋敷の参加者の腕に、リストバンド型活動量計を装着し、専用のタブレット端末を持ってスタンプラリー形式でイベント会場を回ってもらいました。活動量計から脈拍数や体の動きなどのバイタルデータを収集し、独自のアルゴリズムで解析することで、その人の心の状態を“ビビり度”として診断し、参加者同士で恐怖体験を共有してもらうサービスを提供しました。」と、プロジェクトに携わった西村さん。

2015年からスタートしたこの取り組みは毎年大好評で、今年もバージョンアップして開催予定とのことです。

高齢化社会に向けての取り組み事例も


続いて、ショッピングのジャンルでは、百貨店やショッピングセンター内に電波受発信機などを設置して、来店客の移動経路や行動パターンを分析。ビッグデータを活用し、新規顧客の獲得の一助となるような取り組み事例を紹介しました。

スポーツのジャンルでは、グループ会社のひとつであるディメンションデータ社をピックアップ。毎年7月、フランスと周辺国で開催する自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」のオフィシャルテクノロジーパートナーとして、レース中の選手の追跡情報をリアルタイムで世界に配信する取り組みについて、ライブ感あふれる動画もまじえながらレクチャーしていただきました。

高齢化社会に向けての事例として紹介されたのは、あらゆるモノをネットにつなぐ「IoT」の活用について。「総務省の協力のもと、住宅総合機器メーカーのTOTOさんと、取り組みました。高齢者施設のトイレにセンサーをつけ、入居者さんが使用した回数や使用時刻、座る姿勢や体の動きなどからその方の身体の状態についての情報を集め、『普段』との状態の違いなどを見ることで入居者さんの見守りサービスの向上につながるような実験を行いました。」と、鈴木さん。


身近でわかりやすいさまざまなデータ活用の具体例に、興味深い表情で聞き入る学生たち。真剣な表情でノートをとる姿も、セミナー会場のあちらこちらでみられました。

データはすべての産業で活用されている


セミナー後半では、これからデータサイエンスを学んでいく上で大切なことについて、学生たちにメッセージが送られました。

第4次産業革命時代と言われている今、「日本の未来を担うデータサイエンティストが必要とされるスキルは変わってきています。」という濱村さん。「数学、統計学などの基本はきちんと学びつつ、『どのようにデータを取って分析するのか』といった課題志向型の考え方が大切です。データはすべての産業で活用されています。まずは自分がどのような分野に興味があるのかを考え、その分野からデータ分析に取り組んでみましょう。結果が出やすいものから始め、『質』より『量』をこなすこと、結果が出たら周りにアピールすることも大切です。」

「今の学びがどのように将来に生かせられるか掴めました。」

セミナー終了後、学生に感想を聞きました。「身の周りでデータが社会で実際に活用されている例を具体的に聞くことができ、今自分たちが学んでいることが、将来どのように生かされていくのかがわかりました。今回のセミナーの中では、ショッピングや観光についての具体例が特に面白かったです。今後、自分の興味が出てきた分野を少しずつ掘り下げていければと思います。」
(データサイエンス学部1年・萩原理智乃さん)


企業や官公庁からデータ利活用の事例を聞き、データサイエンスを実社会で役立てる場面がいかに存在するかを学ぶ「データサイエンスセミナー」。毎回充実の内容で、早くも次回が楽しみです!

第3回 データサイエンスセミナー 講師プロフィール

濱村 文久 氏

慶應義塾大学環境情報学部卒業、H17年NTT西日本入社。H24年より、NTT新ビジネス推進室にて新規事業開発に従事。専門分野は事業開発、サービス企画、プロジェクトマネジメント。趣味はテニス、ゴルフ。

鈴木 奈々 氏

慶應義塾大学理工学部卒業、H15年NTTコミュニケーションズに入社し現在に至る。専門分野はスマートシティ。趣味は買い物。

西村 卓馬 氏

京都大学大学院 情報学研究科卒業、H24年NTT西日本入社。H30年より、NTT新ビジネス推進室にて新規事業開発に従事。専門分野はシステムエンジニアリング、サービス企画。趣味は弓道。

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(2018/7/12) 

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