株式会社フィートによる病院見学会を看護部主導で実施しました

2026.02.20

報告

2026年2月9日(月)に株式会社フィートによる横浜市立大学附属病院内の見学を実施し、同院看護部とYCU共創イノベーションセンターで対応しました。フィート社は音響工学・音声言語領域を専門とする企業であり、2024年8月1日に当センターの主催で開催した「第1回メディカル&ケアテックパートナリングカンファレンス」を通じて、本学と技術指導契約を締結しています。本見学会は、「音」を切り口に院内の課題やニーズを把握し、新たな医療革新への道を探ることを目的として実施されました。
当日はフィート社から2名が参加され、横浜市立大学附属病院看護師2名とYCU共創イノベーションセンタースタッフ2名で対応しました。約1時間にわたり院内の3ヶ所を視察した後、質疑応答および意見交換を行いました。見学先の各部署では実際に勤務する看護師や医師らから院内で日常的に発生する音に起因する課題について具体的な説明が行われました。
院内では生体モニター音や各種アラート音をはじめ様々な音が常時発生していますが、音の専門家の視点からは、個々の音が統合的にデザインされておらず、結果としてランダムに混在している状況が指摘されました。患者にとっての療養環境の質の向上はもとより、医療従事者が重要なアラームを確実に認識できる職場環境の実現に向け、快適性と安全性を両立した音環境デザインの必要性が確認されました。今後は、院内音環境の基礎評価や課題の整理を進めるとともに、具体的な改善方策の検討、PoC(概念実証)および共同研究の可能性について協議を深めていく予定です。

開催概要

日 時: 日時:2026年2月9日(月)14時00分~15時30分
会 場: 横浜市立大学附属病院
参加者:
・株式会社フィート(東京都港区):有光取締役 博士(工学)音響工学、坂口
・横浜市立大学附属病院看護部:加藤副看護部長、鈴木師長
・YCU共創イノベーションセンター:増田、仁田(循環器内科)

当日の様子

一般病棟見学

一般病棟で発生する生体モニター音をはじめとする様々な音を聞き、実際の発生源を観察してもらいました。

手術室見学

いくつかの手術室を入り口から見学し、実際の生体モニター音や機器の音を聞き分けてもらいました。整形外科の人工関節手術で使用するファン付きヘルメットを間近で観察し、実際のファン音を体感してもらいました。

集中治療室(ICU・HCU)見学

生体モニター音に加え、人工呼吸器や透析装置といった医療機器から発生する音などを体感してもらいました。

質疑応答・ディスカッション

 院内の見学終了後に看護師長3名、医師1名と一緒に現場の課題について振り返り、改めて医療現場での困り事を共有しました。さらには課題解決の方向について熱心に議論が交わされました。