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神経内科

診療の特徴・特色

 当科は、脳・脊髄・末梢神経・筋疾患に関する全ての疾患のうち内科的な加療を必要とする疾患を対象としております。脳・脊髄・末梢神経・筋の疾患は年齢を問わず、一旦発症すると体の動きが悪くなるなどの後遺症が残り日常生活が不自由になることがあります。特に脳や脊髄は一度変性すると再生ができないため、脳卒中や脳炎、脊髄炎を発症してしまうと、少なからず後遺症を残し介護が必要になります。この現実に対する当科の務めは、大きく分けて3つあります。1つ目は救命することです。2つ目は後遺症をできるだけ少なくすることです。3つ目は脳卒中など神経疾患を発症しやすい危険因子をお持ちの患者さんに対して、二次予防を行うことです。この3つを実現するためにはできるだけ早く治療を開始する必要があり、そのためにはできるだけ早く当科に受診していただくことが重要です。命に関わる可能性があり、早急に治療を開始する必要がある脳卒中、脳炎や髄膜炎などの中枢神経感染症、ギランバレー症候群や重症筋無力症などの神経免疫性疾患の診療は随時受け付けております。とくに発症2時間以内に来院された脳梗塞に対して脳出血という副作用はありますが、後遺症を劇的に改善させる可能性のある血栓溶解療法(t-PA)が施行可能です。横浜市では脳卒中に対する救急体制を整えており、救急隊から直接当科当直医師に連絡できるs-lineも開通しておりますので、脳卒中が疑われた際には、できるだけ早急に救急車を呼ぶようにしてください。
 神経救急とともにもう一つの当科の務めは認知症を含む神経変性症・代謝性疾患などの神経難病に対して、早期に診断を行うことです。これら難病に対する根本的な治療法はほとんどないのが実情ですが、近年は変性疾患・代謝性疾患への臨床試験や治験の取り組みが積極的になされ、めざましい成果を示しております。たとえば、銅代謝異常であるウィルソン病に対する新薬や糖原病に対する酵素補充療法が開発され、QOLの改善や病期の進行抑制効果を認めております。また多発性硬化症や重症筋無力症などの神経免疫疾患の治療についても、新薬の開発によりめざましい医学的進歩を遂げています。このような患者さんにも地域の大学病院として、最先端の医療を提供できるよう努力しております。
 認知症についても単なる加齢現象ではなく、β-アミロイドやタウなどの異常蛋白が蓄積する病気として、一般的に認識されるようになり、新薬が開発されておりますが、進行してしまった状態を元に戻す治療は現在のところございません。つまり、いずれの疾患も早期に適切な診断をし、なるべく早く治療を導入すること、そして症状に応じてきめの細かい助言や対症療法を行うことが、長期的に病気の進行を抑え、より患者さんやご家族の負担を軽減することができると考えております。

主な対象疾患及び治療実績

脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)

 発症後2時間で来院された脳梗塞に対して適応があればt-PAを施行します。当院では2006年からt-PA治療(現在、年間約10-15例)を行い治療効果を確認しております。年間例年約400人の入院患者中約150人ほどが脳・脊髄血管障害で、約半数が歩いて自宅へ退院しています。また発症6時間以内に来院された脳梗塞、t-PAの適応にはならなかった症例、t-PAを行ったが効果が不十分な症例で適応がある場合には当院脳外科医と連携し、機械的血栓除去術(MERCI)を積極的に行っております。当院では全ての症例で急性期治療を行った後、再発予防を検討するとともに、継続してリハビリテーションができるように地域連携を通して回復期リハビリテーション病院をご紹介しております。

中枢神経変性疾患(認知症、パーキンソン病、脊髄小脳変性症など)

 近年、認知症疾患に対する社会への啓蒙が広まり、早期から外来受診される患者さんが増加しています。当科ではアルツハイマー病、レビー小体病、その他の認知症の鑑別診断、治療を行っております。急速進行性に認知症を呈する稀少な神経疾患であるプリオン病が疑われる患者さんの診断にも積極的に携わっております。
 またパーキンソン病、進行性核上性麻痺、多系統萎縮症、脊髄小脳変性症などの遺伝子検査も含めた診断や薬剤調整、肺炎などの合併症のため例年100人弱が入院しています。薬剤だけではコントロール困難なパーキンソン病に関しては、脳深部刺激療法も脳外科と協力して行えるようになっております。

中枢神経感染症(脳炎・髄膜炎など)

 例年20人が的確な診断のもと、抗ウイルス薬や抗生剤にて可及的速やかに治療を開始されており、ほとんどの方が後遺症なく退院しています。

免疫性疾患(多発性硬化症、ギランバレー症候群、重症筋無力症など)

 例年30から50人の方に対して血漿交換療法、免疫抑制療法など疾患に応じて加療します。多発性硬化症に対しては、視神経脊髄炎との鑑別を行った上で、再発予防のため早期からインターフェロンβ療法を行っております。またインターフェロンβ療法を使用しても再発を繰り返す場合、新規多発性硬化症治療薬の導入も開始しております。重症筋無力症に対しても、早急な治療を要するクリーゼに対しての呼吸管理はもちろん、免疫吸着療法、血漿交換療法、大量免疫グロブリン投与などを重症度に合わせて行っております。

筋疾患(筋ジストロフィー、多発禁煙)

 例年20人弱の方に対して筋生検を行って正確な診断を下し、多発筋炎であれば血漿交換療法、免疫抑制療法など疾患に応じて加療します。

その他頭痛、めまい、しびれ、てんかん等

 外来できちんと正確な診断を下しその診断に応じた治療をしております。特に診断や治療にこつが必要な片頭痛の方50人弱に対しては概ね納得のいく加療ができているものと考えております。

専門外来

もの忘れ外来

 もの忘れの原因について調べ、来院したその日に一定の結論を出します。
 詳しくはhttp://www.urahp.yokohama-cu.ac.jp/section/forget/index.htmlにアクセスしてください。

ボツリヌス外来

 眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頸にボツリヌス療法を施行します。

PD・DBS外来

 薬剤によるコントロールが困難なパーキンソン病患者に対しては脳神経外科と連携し、脳深部刺激療法(DBS)の適応の判定、周術期管理、術後刺激調整などを当科外来でおこなっております。また、消化器病センターと連携し、レボドパ・カルビドパ配合経腸用液(LCIG:デュオドーパ®)による治療も行っています。
 他院でDBS施行後の患者さんの通院加療も専門外来で対応しております。

紹介していただく時の留意事項

 紹介外来制になっておりますので、紹介状が必要です。なお、当科は15歳以上の方を対象としています。
 もの忘れ外来については、地域連携室へのFAXによる申し込みをお願い申し上げます。
 早期の診断・治療のため、詳細な病歴聴取や常用薬の把握が必要です。ご紹介の際は可能な限り、ご家族あるいは病状を把握されている方の付き添いをお願いしております。さらに紹介元の病院様で処方していないお薬がある場合、紹介状にご記載いただくか、当日薬剤手帳の持参をご家族にご説明ください。

その他

地域医療連携への取り組み

 脳卒中に関しては近隣のいくつかの回復期リハビリテーション病院やかかりつけ医の先生と定期的に横浜地域ブレインネット、横浜脳卒中・リハ連携研究会(Y-circle)、横浜市広域シームレス研究会などのネットワークに参加し、効率的な病診連携システムについて研究すると同時に近隣の専門医の先生との親睦を深めています。さらに市民公開講座を行い市民の皆様への啓蒙活動も行っています。
 近隣の医師会が主催する講演会に積極的に参画してかかりつけ医の先生方との情報の共有化を図っています。

 認知症に関しては精神医療センター医師、当院医事課とともに「南区認知症連絡協議会」に参加し、かかりつけ医、訪問看護師、地域ケアマネージャー、南区行政の方々と横浜市および南区の高齢者、認知症高齢者の現状について意見交換を開始しております。
 また精神医療センター医師や薬剤部とともに、「認知症診断治療ネットワーク」を年一回開催し、横浜市内外のかかりつけ医の先生方へ向けて、認知症の診断・鑑別や認知症薬の選
択についての勉強会を行っております。

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