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乳腺・甲状腺外科

診療の特徴・特色

 外科、形成外科、病理、放射線科、婦人科、精神科の専門医および薬剤師、看護師、検査技師との緊密な連携に基づいた診療を実践し、症例ごとに個別化された世界基準の治療を提供しています。

主な対象疾患及び治療実績

乳腺疾患

 昨年の初発乳癌症例は275例で、手術は267例に行なわれ、その内62%が乳房温存術と整容性を重視し、薬物、放射線治療と組み合わせて、それぞれの患者に最適な個別化された治療を提供することをめざしています。Ⅰ~Ⅱ期では、MRIによる正確な広がり診断を駆使した乳房温存術とセンチネルリンパ節生検を基本とし、進行癌では、温存術の適応拡大および抗癌剤感受性予測を考慮した術前化学療法、または形成外科医による一期的再建手術を積極的に導入しています。特に脂肪を血管吻合によって移植する乳房再建術は、筋肉を犠牲にせずに自然な形態を保つことができ、定評があります。
 再発進行症例には、EBMに基づく新しい薬剤を積極的に用いた治療を外来で行っています。診療のモットーは、チーム医療であり、薬剤師、看護師および放射線科や病理部の技師などパラメディカルスタッフとの連携は緊密です。特に看護師は、患者とその家族のQOL向上をめざして、独自の“Yokohama Breast Care研究会”を持ち、地域関連施設へ情報を発信しています。また、当病院の患者会“うらふねマンマの会”も外来日にあわせて会合を行なっています。
 最近の病期別治療成績は(本学医学部附属病院を含む)、10年生存率は、Ⅰ期95%、Ⅱ期85%、Ⅲ期67%、Ⅳ期(39%:5年)です。また、遺伝子発現から蛋白発現解析の技術を用いた抗癌剤感受性や悪性度診断などに関する基礎的、臨床的な研究を他施設と共同で行っています。

甲状腺・内分泌疾患

 悪性腫瘍(乳頭癌、濾胞癌など)、良性腫瘍(濾胞腺腫、腺腫様甲状腺腫など)、バセドウ病などの甲状腺疾患と、原発性性および続発性副甲状腺機能亢進症が、主な診療の対象であり、血中ホルモン測定、超音波および穿刺細胞診などを行って治療の方針を決定いたします。
 甲状腺の悪性腫瘍は、手術で完治可能なものが多く、全身的影響も少なく、早く元の生活に復帰できます。一般的に入院3日目に手術、手術翌日から飲水・食事を開始、術後2日で抜糸、ドレーン抜去、術後4日(入院7日)で退院、術後1週ほどで普通の生活が可能です。また、手術の術式は発声機能などに留意し、根治性とQOLを考慮して決定しています。

専門外来

乳腺外来

 乳癌を中心とした乳腺疾患の診断と外科治療。乳癌の術前、術後化学療法および再発乳癌の薬物治療。

甲状腺・内分泌外来

 甲状腺癌、バセドウ病、橋本病、甲状腺腫瘍等の甲状腺疾患の診断と手術を中心とした治療。副甲状腺機能亢進症や頚部腫瘤等の診断と外科治療、家族性内分泌腫瘍の遺伝子診断等。

紹介していただく時の留意事項

 病歴、貴院の検査データ、画像データ(レントゲン、CT、エコーなど)などを持参いただけると助かります。
 (紹介外来制となっておりますので、必ず紹介状をお持ちください。)

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