大腸は直腸と結腸からなり結腸は盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸からなります。大腸がんの罹患率は人口10万人当たり123.3例(男性で2位、女性2位)、 死亡率は42.0人(男性で2位、女性2位)であり、その中でも結腸癌は罹患率で男性4位、女性2位と頻度が高いがんである。
結腸癌の手術は腸管だけでなく、腸間膜内のリンパ節を一緒に切除するリンパ節郭清が大切になってきます。そのリンパ節郭清範囲を決めるのに、インドシアニングリーン(ICG)と近赤外線搭載腹腔鏡を用いて、リンパ流を描出しながら手術をする蛍光ガイド下ナビゲーションを行いながらリンパ節郭清をおこないます。
大腸がんに対する化学療法は、近年飛躍的に進歩し、次々と新しい抗がん剤が承認され、新しい治療法も開発されています。大腸がんの化学療法はここ数年で最も進歩した分野です。現在は遺伝子検査も積極的に取り入れながら大腸癌治療ガイドライン(大腸癌研究会編、2022年版)に則った治療を基本とし、個々の患者さんの状態に応じて最適な治療を提供すると同時に、副作用の低減にちからおうぃれ最適な形で提供しています。