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診療科・部門案内

呼吸器外科

肺癌

肺がん手術においては安全性と根治性が最重要であり、当院ではそれらを高い水準で確保した上でさらに「身体に優しい」低侵襲な手術を行っております。通常は手術前日に入院、術後5~8日間で退院となります。退院後の早期社会復帰が可能です。

1.胸腔鏡下手術

進行期を除いた大半の肺がん患者さんに対して、胸腔鏡下手術を行っております。筋肉に対する損傷が少なく、肋骨を切らないため術後の痛みが軽く、速やかな日常生活への復帰が可能です。また、胸腔鏡のメリットは傷だけではなく、拡大視により血管やリンパ節の剥離層が精密に把握できることも挙げられます。

2.ロボット支援下手術

2019年8月から保険診療を開始しました。当院は県内有数の実績と安全性を誇ります。胸腔鏡と同様の拡大視に加え、3D画像および多関節機能という独自のメリットがあり、複雑で細やかな手術手技が可能で、とくにリンパ節郭清の精度向上が期待されています。
一部の進行がんでは実施困難なことなどの制約もありますが、ご希望の方は外来受診時にお申し出ください。

3.肺をできるだけ残す区域切除と気管支形成手術

低侵襲とは傷のみの問題ではなく、病状に応じて適切に肺を温存することも重要です。すりガラス陰影を呈する肺癌や小型肺癌では区域切除の成績が肺葉切除より劣らないとされており、肺を残すことが出来ます。当院では多くの区域切除を傷の小さい胸腔鏡下およびロボット支援下で行っております。また、肺門型の進行肺がんでは複数葉の切除が必要になることが多いですが、当院では気管支形成により極力肺を残すことにも積極的に取り組んでおります。

4.高齢者や併存疾患を有する方に対する手術

近年高齢者、とくに80歳以上の肺癌の患者さんが増えています。従来は手術が困難とされた高齢者の肺癌の患者さんも、術前評価・術後管理の進歩により安全に手術が行えるようになっています。当院での肺癌に対する肺葉切除の最高齢は89歳ですが、お元気に外来通院中です。また、心血管・腎・代謝・神経疾患などを有する患者さんでも、内科や麻酔科と連携して入念な評価を行い、術後のケアも多職種が関わることで、安全に手術を行うことができます。

(図A(ロボット)およびB(胸腔鏡))の画像(図A(ロボット)およびB(胸腔鏡))の画像