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診療科・部門案内

がん総合医療センター

基本方針

診療を直接行う科ではありません。「がん」の診療が円滑に行えるように手助けをするセンターです。がんの診断、治療を受ける際に患者さんが疑問に思うこと、知りたいと考える情報などをお知らせすることが当センターの役割です。

部門の概要

附属病院でがんについての相談をしたいときには以下の二つの窓口があります。

1)がん相談支援センター

  • がんの検査方法、治療方法などについてお尋ねになりたいとき。
  • 最近注目を浴びている、がんのパネル検査(がんゲノム検査、がん遺伝子検査などについて知りたいとき親からのがんの遺伝、子供へのがんの遺伝についてお聞きになりたいとき。
  • がんを治療しながら「働く」ための支援についてお聞きになりたいとき。

2)緩和医療センター

がんの緩和ケアについてお聞きになりたいとき。

がん相談支援センター、緩和医療センターのいずれの窓口も、病院の代表番号045-787-2800にご連絡いただき窓口名をお伝えいただければおつなぎいたします。

実績

2021年(令和3年)のデータでは(図1)、横浜市大附属病院の年間新入院患者総数は15,902人、うち、がんの入院は5,690人、約35,8%でした。新入院患者数は年々増加してきました。この内いわゆる5大がん(胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、肝臓がん)は全体の3分の1程度であり、7割近くがその他のがんでした。詳しく見てみますと、その他のがんには前立腺がんに加えて胆・膵・食道・頭頸部・血液と希少ながんを多く治療していることが分かります。
がんの手術件数は、2019年に比較して2020年は飛躍的に増えています。この手術件数とは、手術室で行われたがんの手術件数だけでなく、内視鏡室等で内視鏡を用いてのがん切除などもすべて含まれます。

その他

がんは時として直ちにご紹介をいただいた方が良い場合がしばしばあります。ときに当院では診療ができないがんをご紹介いただき、さらに他院へのご紹介をすることもありますが、まずはご相談ください。

当病院が提供可能ながんに対するその他の支援について

  1. 働きながらがん治療を受けたい。がんの治療後の就職先を探している。:がん患者さんの「働く」ことに関する疑問にお答えします。まずはがん相談支援センターにご連絡ください。
  2. がんのゲノム診断を受けたい:がんパネル検査は健康保険で行えるがんのゲノム検査です。当院ではがんゲノム診断科が対応いたします。まずはがん相談支援センターにご連絡ください。
  3. 遺伝に関する相談がしたい:このがんは遺伝をするのか心配である、あるいは医師から遺伝の可能性があるがんであることをほのめかされたがどうしたらよいのか、など家族への遺伝に関する悩み。当院では遺伝子診療科が対応いたします。まずはがん相談支援センターにご連絡ください。
  4. 髪の毛が抜けるのが心配です:抗がん剤治療などによる脱毛、肌荒れ等、容姿に関する悩みにもお答えします。ウィッグや化粧品の相談も承ります。まずはがん相談支援センターにご連絡ください。
  5. 若いがん患者さんの悩みにこたえる:がん治療をするのだけれども将来は、子供を持ちたい。女性・男性に関わらず若い患者さんが持つ大きな悩みです。その他の若いがん患者さんの悩みも含めて、まずはがん相談支援センターにご連絡ください。
  6. 患者さんから直接、お話を聞いてみたい。患者会に入りたい:横浜市大附属病院では、ハートマンマの会(乳がんの患者さんの会)、わいわいクローバーの会(婦人科がんの患者さんの会)、心愛(ここあ)の会(血液のがんで移植を行った患者さんの会)、横浜市港笛会(こうてきかい、喉頭がんなどで声帯の手術を受けた患者さんの会)などの患者会が開催されています。また月に1回がんサロン(がんで闘病中の患者さんとそのご家族に、様々な医学的な話題を提供するとともにみんなでおしゃべりをする会です)の「はまかぜサロン」を開催しています。まずはがん相談支援センターにご連絡ください。

上記の疑問や悩みに加えて、がんの診療に関わる様々な専門的な外来についても、がん相談支援センターにご連絡いただければ、お手伝いいたします。また横浜市立大学のがんに関する様々な話題は横浜市大がんプロホームページ内の「市民の方へ」のコーナーをご覧ください。がんプロではYouTubeで市民公開講座を配信しています。興味のある方はYouTube「ヨコイチがんプロ」まで。