令和2年度 横浜市立大学附属市民総合医療センター 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 566 395 565 948 1428 2182 2898 4427 2152 250
一般病棟の年齢階級別(10歳刻み)の退院患者数です。
各年代の疾患構成は、10歳代は腎疾患や炎症性腸疾患、20歳代、30歳代は産婦人科系疾患や炎症性腸疾患、40歳代は婦人科系疾患、各部位の悪性腫瘍、50歳代以降は各部位の悪性腫瘍や眼科系疾患、心疾患の割合が増加します。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
高度救命救急センター
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 34 3.50 3.81 14.71 36.06
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 19 3.53 8.18 21.05 29.68
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 17 5.59 20.51 82.35 81.24
100380xxxxxxxx 体液量減少症 16 5.94 10.51 62.50 72.81
180010x0xxx2xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等22あり 14 20.36 32.44 78.57 70.00
当救命救急センターは、1990年に横浜市救急医療体制における3次救急医療機関として開設され、以降、地域救急医療の「最後の砦」として緊急性・重症度の高い患者さんの救急診療を24時間体制で行っています。厚労省より高度救命救急センターに定められており、特に中毒、広範囲熱傷、指趾切断等の特殊疾患患者を受け入れています。また、2014年10月から横浜市の重症外傷センターの指定を受け、交通事故などの重症外傷の患者さんを積極的に受け入れ診療しています。さらに、吐下血、敗血症、熱中症、心臓疾患などによるショック患者さんの搬送依頼も全例受け入れ、消化器病センター、心臓血管センターなどの他診療科と協働し、超急性期初期治療に取り組んでいます。
総合周産期母子医療センター(産科)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 78 24.04 21.68 41.03 31.86
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 手術なし 69 5.58 5.39 0.00 33.74
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし 23 6.96 11.19 0.00 33.26
120140xxxxxxxx 流産 14 2.07 2.42 0.00 36.43
120180xx99xx0x 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし 定義副傷病なし 10 11.10 6.13 10.00 29.10
平成19年6月に神奈川県から「総合周産期母子医療センター」の指定を受け、神奈川県周産期救急医療システムの基幹病院として県内の病院・診療所・助産院で発生する産科救急・新生児救急疾患に24時間体制で、迅速にかつ確実な医療を提供しています。
なお、正常分娩は自費診療となるため集計対象外です。
総合周産期母子医療センター(新生児)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 48 5.52 6.13 8.33 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 23 10.35 11.19 30.43 0.00
140010x497x3xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1000g未満) 手術あり 手術・処置等23あり 11 85.64 76.23 63.64 0.00
140010x497x4xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1000g未満) 手術あり 手術・処置等24あり 10 129.60 128.89 10.00 0.00
140010x299x2xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等22あり - - 28.12 - -
平成19年6月に神奈川県から「総合周産期母子医療センター」の指定を受け、神奈川県周産期救急医療システムの基幹病院として県内の病院・診療所・助産院で発生する産科救急・新生児救急疾患に24時間体制で、迅速にかつ確実な医療を提供しています。
※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。
リウマチ膠原病センター(整)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070470xx01xxxx 関節リウマチ 人工関節再置換術等 34 17.12 23.83 11.76 71.15
070470xx02xxxx 関節リウマチ 筋肉内異物摘出術等 19 15.05 19.76 0.00 67.47
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 - - 21.03 - -
070470xx97xxxx 関節リウマチ その他の手術あり - - 24.44 - -
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 - - 25.09 - -
リウマチ膠原病センターは、自己免疫が原因となるリウマチ性疾患(関節リウマチ、膠原病等)に対応するためのセンターです。主な対象疾患を関節リウマチと膠原病に絞り、地域と連携しながら診療に取り組んでいます。関節リウマチに対する手術治療も積極的に行い、人工膝・人工股関節をはじめ、手指・足趾関節の人工関節では全国でも有数のトップレベルに入る手術数と良好な成績を収めています。
※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。
リウマチ膠原病センター(内)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 19 13.37 15.28 0.00 44.53
070560xx97xxxx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術あり - - 37.12 - -
070470xx99x3xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等23あり - - 15.84 - -
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.00 - -
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2なし - - 15.90 - -
リウマチ膠原病センターは、自己免疫が原因となるリウマチ性疾患(関節リウマチ、膠原病等)に対応するためのセンターです。主な対象疾患を関節リウマチと膠原病に絞り、地域と連携しながら診療に取り組んでいます。
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炎症性腸疾患(IBD)センター
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060180xx99x0xx クローン病等 手術なし 手術・処置等2なし 75 4.15 8.39 0.00 35.28
060180xx01x0xx クローン病等 痔瘻根治手術等 手術・処置等2なし 49 7.14 8.61 0.00 38.82
060185xx99x0xx 潰瘍性大腸炎 手術なし 手術・処置等2なし 47 7.81 12.71 0.00 36.23
060185xx0100xx 潰瘍性大腸炎 結腸切除術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 19 18.63 15.59 0.00 41.11
060185xx99x2xx 潰瘍性大腸炎 手術なし 手術・処置等22あり 11 25.18 26.79 0.00 45.73
炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease : IBD)とは、腸の粘膜に炎症や潰瘍を生じる原因不明の慢性疾患で、主に潰瘍性大腸炎、クローン病などがあります。日本では都市部を中心に患者数が年々増加しています。当院では2007年6月に国内で数の少ないIBD専門診療部門として炎症性腸疾患(IBD)センターを開設しました。一般の病院では治療困難な難治例や、大量出血などの緊急・重症例、小児、妊娠合併例や、複雑な合併症を持つなどの患者さんが県内外の医療機関から紹介され、毎年300前後の新患及び入院患者さんを受け入れています。
主に潰瘍性大腸炎、クローン病と腸管ベーチェット病に対して、内科と外科が連携して治療を行っています。患者さんは平均年齢30歳代と比較的若く、治療法の選択については医学的必要性はもちろんですが、患者さん個々のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)や社会背景などのニーズも加味し、相談しながら治療法(内科的治療や手術)を患者さんとともに決定しています。
心臓血管センター(内)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 168 3.95 3.26 0.00 70.26
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 139 4.23 3.07 0.00 67.43
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 121 4.33 4.44 0.00 70.62
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 98 8.65 10.56 1.02 75.74
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 90 12.12 17.23 21.11 77.86
心臓血管センターは、内科と外科で構成されており、内科・外科の枠にとらわれず24時間体制で大学附属病院としての質の高い医療を提供しています。特に、循環器医療の特徴でもある救急医療に力を入れ、急性心筋梗塞をはじめとする虚血性心疾患、心不全、不整脈、高血圧、胸部大動脈瘤、急性大動脈解離等の症例数は多いです。また、大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)も実施し、多職種チームで治療を行っています。
心臓血管センター内科での患者数第1位は、血管内超音波検査等を併施した心臓カテーテル検査の実施症例です。患者数第2位は、心臓カテーテル検査です。患者数第3位は経皮的冠動脈ステント留置術の症例です。患者数第4位は、ペースメーカーの移植や交換を実施した症例です。患者数第5位には心不全の重篤な状態で緊急入院した患者さんが多く含まれます。
心臓血管センター(外)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050161xx97x1xx 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等21あり 56 32.52 29.23 17.86 67.27
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 39 26.82 22.56 2.56 68.77
050161xx9900xx 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 30 12.13 17.53 10.00 72.47
050163xx9900xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 28 5.54 8.44 7.14 76.82
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等21あり 27 24.93 19.98 3.70 72.33
心臓血管センターは、内科と外科で構成されており、内科・外科の枠にとらわれず24時間体制で大学附属病院としての質の高い医療を提供しています。虚血性心疾患、心不全、不整脈、高血圧、胸部大動脈瘤、急性大動脈解離等の症例数は多いです。また、大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)も実施し、多職種チームで治療を行っています。
心臓血管センター外科での患者数第1位は急性大動脈解離、解離性大動脈瘤に対する手術症例です。第2位は弁膜症に対する手術症例です。冠動脈バイパス手術を併施した症例も含まれます。第3位は、急性大動脈解離に対する保存安静治療を行った症例、大動脈解離に対し検査のみを行った症例です。第4位は大動脈瘤の切迫破裂に対し保存治療を行った症例、検査のみを行った症例です。第5位は大動脈瘤に対し人工血管置換手術をおこなった症例です。
消化器病センター(内)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 302 5.57 9.53 1.99 71.73
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 227 8.20 8.11 0.44 72.88
060035xx03xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 183 4.78 6.85 0.55 68.14
060010xx02xx0x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 内視鏡的食道粘膜切除術等 定義副傷病なし 101 8.09 9.68 0.00 71.36
060050xx99000x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 101 4.56 8.65 5.94 67.97
消化器病センターは消化器癌治療を中心に広く消化器疾患全般(上部消化管・下部消化管・肝胆膵)にわたり、消化器内科と外科が一丸となり高度な医療を提供しています。
消化器病センター内科での症例数第1位は、胆管結石や胆道炎等に対して、内視鏡的胆道ステント留置術や内視鏡的胆道結石除去術を実施した症例です。第2位は、胃癌に対して主に内視鏡的粘膜下剥離術(ESD)を行った患者さんです。当院の症例数は全国でもトップクラスです。第3位は内視鏡的早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術(大腸ESD)が占め、患者さんの負担が少ない治療法の提供を目指しています。第4位は食道癌に対する内視鏡的粘膜切除術を実施した症例です。当科では上記のように早期消化管癌の内視鏡的治療、内視鏡や胆道鏡等を用いての胆膵疾患の診断・治療と癌化学療法、肝炎薬物治療、肝癌では造影超音波での診断、治験を含めた薬物治療、穿刺・カテーテル治療を実施しています。
消化器病センター(外)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 132 11.02 16.19 0.00 69.50
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 111 7.03 9.31 0.90 66.34
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 78 15.64 19.04 2.56 69.45
060010xx99x30x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等23あり 定義副傷病なし 72 6.57 17.00 0.00 64.36
060040xx03xx0x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 直腸腫瘍摘出術(ポリープ摘出を含む。)等 定義副傷病なし 59 10.14 13.01 3.39 60.49
消化器病センターは消化器癌治療を中心に広く消化器疾患全般(上部消化管・下部消化管・肝胆膵)にわたり、消化器内科と外科が一丸となり高度な医療を提供しています。
消化器病センター外科での症例数第1位は、結腸癌に対する切除術です。第2位は食道癌に対する化学療法を実施した症例です。第3位は胃癌に対する切除術を実施した症例です。第4位は食道癌に対して化学療法と放射線治療を同一入院で実施した症例です。第5位は直腸癌に対する切除術を実施した症例です。
消化器外科では、食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、膵臓癌などに対する侵襲手術である鏡視下手術を積極的に行っており、その症例数は全国的にも有数です。
呼吸器病センター(内)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 192 2.69 3.39 0.00 70.37
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 114 6.59 9.42 0.88 69.08
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 62 12.18 13.30 14.52 72.79
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 47 16.49 18.61 8.51 70.51
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等25あり 33 15.39 19.51 0.00 71.21
呼吸器病センターでは呼吸器疾患の幅広い領域で、高度かつ最新の医療を提供すべく、内科と外科が協力して集学的医療を実践しています。特に胸部悪性腫瘍の診療においては、病態や病状を十分に評価した上でより良い治療の選択、そして診断から手術を含む治療までの期間の短縮に努めています。入院患者さんの約7割が肺の悪性腫瘍の患者さんで、検査や手術、抗がん剤治療を目的に入院しています。
呼吸器病センター内科での患者数第1位は、診断のために気管支鏡などを用いて患部の組織を一部切り取って検査(生検)するための入院です。患者数第2位は、肺の悪性腫瘍に対し抗がん剤による薬物治療を実施した症例です。
間質性肺炎の患者さんも増加してきています。
呼吸器病センター(外)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 107 10.81 10.83 0.00 68.07
040010xx01x0xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 縦隔悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 10 9.40 9.98 0.00 61.80
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 29.23 - -
040200xx97x00x 気胸 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 16.50 - -
040020xx97xxxx 縦隔の良性腫瘍 手術あり - - 8.40 - -
呼吸器病センターでは呼吸器疾患の幅広い領域で、高度かつ最新の医療を提供すべく、内科と外科が協力して集学的医療を実践しています。特に胸部悪性腫瘍の診療においては、病態や病状を十分に評価した上でより良い治療の選択、そして診断から手術を含む治療までの期間の短縮に努めています。
呼吸器病センター外科での患者数第1位と2位は肺や縦隔の悪性腫瘍に対し手術を実施した症例です。実施される手術の約9割が胸腔鏡を用いた手術で、開胸手術に比べ患者さんの体への負担が軽いことが特徴です。
※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。
小児総合医療センター
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 48 9.48 11.04 0.00 10.13
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 28 8.11 7.48 0.00 3.68
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2なし 26 14.00 20.56 0.00 7.42
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 20 7.60 13.57 0.00 9.80
110260xx99x3xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等23あり 20 2.65 5.25 0.00 13.80
小児総合医療センターは、「小児科」に加え、耳鼻科、泌尿器科、脳外科、形成外科など他診療科の病児も利用可能なセンター機能を有し、当該診療科の専門医と協力し病児をケアする医療システムを目指しています。また、人工呼吸器管理や血液浄化などの重症患者さんや高度のケアが必要とされる患者さんの治療も常時行っています。
小児総合医療センターの疾患分野は多岐にわたりますが、特に小児科の分野に関していえば、慢性腎炎やネフローゼ症候群などの腎疾患(腎生検を含む)、脳性麻痺やてんかん、脳炎・脳症などの脳・神経系疾患、内分泌疾患、小児糖尿病などの患者さんを多く診療しています。慢性腎炎、てんかん、ネフローゼ症候群、1型糖尿病が上位の症例数となっています。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり 51 35.88 38.35 1.96 55.45
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 49 8.76 11.14 0.00 65.92
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等25あり 43 17.53 20.27 0.00 58.12
130030xx97x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等23あり 38 31.68 30.79 0.00 61.34
130030xx99x6xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等26あり 34 5.74 14.15 0.00 65.62
白血病をはじめとする造血器腫瘍(血液のがん)を主に、造血幹細胞移植(同種骨髄移植・自家末梢血幹細胞移植等)を中心とした集学的治療を行っています。神奈川県内のみならず、全国の多くの大学病院やがんセンターと連携し、最先端の医療を担っています。当院は日本血液学会認定研修病院、日本骨髄バンク認定移植・採取病院、日本臍帯血バンクネットワーク認定病院、臨床腫瘍学会認定研修施設です。
血液内科で多い入院症例は、非ホジキンリンパ腫や急性白血病に対する治療です。化学療法・放射線療法の副作用に対して適切な予防策や治療を行い、副作用による苦痛をコントロールしています。
腎臓・高血圧内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎臓病 手術なし 117 7.97 11.04 0.85 64.74
110280xx9901xx 慢性腎臓病 人工腎臓 65 7.86 14.01 7.69 67.20
110280xx02x00x 慢性腎臓病 内シャント造設術 49 6.86 8.15 2.04 66.59
110280xx02x1xx 慢性腎臓病 内シャント造設術 人工腎臓 28 29.07 33.50 10.71 72.79
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 22 14.91 20.56 0.00 63.64
当科では、原発性の腎疾患に加え、膠原病、代謝疾患など様々な原因による(2次性の)腎症の治療にも積極的に取り組んでいます。適応を検討した上で、迅速に腎生検を行い、確定診断をもとにした最適な治療法を提案します。県内でも最多のネフローゼ症候群を治療しており、かつ早期退院にむけた治療法を提案いたします。また、慢性腎臓病(CKD)治療も多数行なっており、適切な時期に教育入院も勧めています。

末期慢性腎不全のために腎代替療法が必要となる場合には、腎代替療法選択外来や専門外来、入院時に治療法の選択について説明をしています。血液透析を選択される場合には、透析のための内シャント造設手術(あるいは動脈表在化、長期留置カテーテルなど)を行います。複雑な症例では、血管外科 チームと連携して対応しています。腹膜透析をご希望の方には、腹膜カテーテルの留置手術を行います。当院では、腎移植も行っています。泌尿器・腎移植科と連携し、献腎移植に加えて、生体腎移植も行っており、各科と連携して最適な腎代替療法を提案いたします。

さらに、高血圧治療の最後の砦として、難治性高血圧症、内分泌性高血圧、腎実質性高血圧などの適切な診断とともに治療を行っています。
原発性アルドステロン症など2次性高血圧の診断のために、副腎静脈カテーテル検査を積極的に行い、最適な治療法を提案します。
また、尿細管性アシドーシスやバーター症候群、腎性 尿崩症など、さまざまな電解質異常の症例の精査、加療をおこなっています。
内分泌・糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 144 12.51 14.60 0.00 64.90
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 25 12.76 13.33 0.00 54.56
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし 23 10.30 11.26 0.00 60.43
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 15 13.20 13.57 0.00 55.13
10008xxxxxx1xx その他の糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 14 12.00 18.87 0.00 68.71
内分泌・糖尿病内科では、糖尿病教育担当看護師、栄養士、臨床検査技師、リハビリテーション部(OT・PT)、歯科衛生士、臨床心理士及び糖尿病専門医が連携して診療をおこなっています。糖尿病教育には特に力を入れています。高脂血症や副腎、下垂体、甲状腺などの内分泌疾患の診断・治療も担当しています。
最も多い疾患は2型糖尿病で、このうち約4分の3の患者さんがなんらかの糖尿病性合併症を有しています。関連した他科と協力し網膜症、腎症、神経障害、心筋梗塞などの重症合併症を有する患者さんの管理をおこなっています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 42 10.45 18.20 2.38 66.26
010160xx97x00x パーキンソン病 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 35 16.51 21.32 8.57 63.69
010090xxxxx0xx 多発性硬化症 手術・処置等2なし 30 12.60 14.72 10.00 50.00
010130xx99x0xx 重症筋無力症 手術なし 手術・処置等2なし 22 12.91 13.46 4.55 56.55
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2あり 定義副傷病なし 16 14.44 19.69 12.50 66.13
脳神経内科では、脳血管障害・認知症・パーキンソン病といった一般的な神経疾患から、いわゆる難病と言われる神経変性疾患や神経救急疾患まで幅広く診療しています。特に当院では脳神経外科との連携が強く、パーキンソン病での脳深部刺激療法(DBS)や脳梗塞での血管内治療を行っている点が特徴です。
令和2年度DPC分類では、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症などの運動ニューロン疾患、多発性硬化症が上位になりました。パーキンソン病では脳深部刺激療法やSPECT検査を実施した症例が多くみられました。
そのほか超急性期脳梗塞に対するt-PA治療や認知症、多疫性疾患(多発性硬化症、ギラン・バレー症等)、脳炎等の多くの治療を行っております。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 34 3.18 3.04 0.00 60.62
010010xx02x00x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 30 16.60 21.17 6.67 61.90
010030xx03x0xx 未破裂脳動脈瘤 脳血管内手術 手術・処置等2なし 28 5.61 9.69 0.00 59.39
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 7.28 9.68 0.00 71.33
010010xx02x10x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等21あり 定義副傷病なし - - 33.71 - -
脳血管内治療、良性脳腫瘍・頭蓋底腫瘍、脊髄・脊椎疾患、パーキンソン病に対する外科的治療(DBS)等、患者さん一人ひとりの人生や背景を踏まえたうえで、QOLを最重視した治療を行うことを目指しています。
脳神経外科で多い入院症例は未破裂動脈瘤です。患者数第1位は診断のために造影剤を使用した脳動脈の画像検査実施症例、第3位は未破裂脳動脈瘤に対する血管内手術(血管内コイル塞栓術:脳動脈にできたこぶの中に金属製のコイルを詰めてこぶへの血流を途絶し破裂を予防する手術)を実施している症例です。患者数第2位は脳腫瘍の摘出術を実施した症例です。
※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。
乳腺・甲状腺外科(乳)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 148 9.63 10.30 1.35 64.10
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 60 7.10 6.02 0.00 57.80
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし - - 9.58 - -
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり - - 4.13 - -
130030xx97x00x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 8.20 - -
乳腺外科の入院患者さんの疾患で多いものは、乳房の悪性腫瘍です。
乳房の悪性腫瘍に対する手術は、整容性を重視し、薬物、放射線治療と組み合わせ、患者さんに最適な治療を提供いたします。MRIによって正確に場所と広がりを診断し、乳房温存術とセンチネルリンパ節生検を基本としています。乳房切除の必要があれば、形成外科による再建を実施する場合もあります。一次一期再建手術(がんを取り除くための手術と同時に乳房の再建手術を行うこと)を積極的に導入しています。
※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。
乳腺・甲状腺外科(甲)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1なし 62 7.15 8.50 0.00 55.08
100130xx97x0xx 甲状腺の良性結節 手術あり 手術・処置等2なし 31 5.90 7.34 0.00 52.52
100220xx01xxxx 原発性副甲状腺機能亢進症、副甲状腺腫瘍 副甲状腺(上皮小体)腺腫過形成手術 副甲状腺(上皮小体)摘出術等 20 7.10 7.86 0.00 61.25
100140xx97xxxx 甲状腺機能亢進症 手術あり 14 5.93 9.36 0.00 43.93
100020xx99x00x 甲状腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 8.55 - -
甲状腺の悪性腫瘍は、必要な治療が手術のみであることが多く、全身的影響も少なく、早く元の生活に復帰できます。多くの場合、術後1週間ほどで普通の生活が可能となります。但し、合併症の有無や全身状態によって在院日数は延長することがあります。
甲状腺の良性結節、バセドウ病、副甲状腺機能亢進症の手術は多くは低侵襲であり、早期退院となることが多いですが、術前の状態により在院日数の延長もあります。
※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 104 16.64 21.03 9.62 66.51
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 66 17.70 23.36 9.09 72.68
160990xx97x0xx 多部位外傷 手術あり 手術・処置等2なし 44 17.64 18.40 4.55 41.82
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 41 19.88 25.09 87.80 80.56
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 26 9.46 17.59 0.00 56.65
整形外科では変形性関節症、腰部脊柱管狭窄症を中心に、関節リウマチ、スポーツ外傷、骨折や骨粗鬆症など幅広く診療しています。
患者数上位の股関節骨頭壊死、膝関節症、大腿骨骨折に対する人工関節置換術実施症例では、8割以上の患者さんに手術翌日からリハビリテーションが実施され、患者さんの早期退院・社会生活復帰を目指しています。
膝関節症では関節温存が可能な症例には積極的に高位脛骨骨切り術を選択し、関節温存を実現しております。
脊椎症を含む腰部脊柱管狭窄に対する手術も多く実施しております。
令和2年度は、高齢者の股関節大腿近位骨折も多く、早期の手術治療、離床を可能としています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 23 4.39 5.28 0.00 34.52
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 16 3.63 4.06 0.00 43.75
090010xx011xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1あり 16 10.94 15.87 0.00 48.31
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 16 5.69 6.20 0.00 54.88
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 15 3.40 3.07 0.00 68.87
患者数第1位は顔面骨折等に対する骨折手術、第2位は皮膚腫瘍切除術、第3位は乳がんの摘出手術後の乳房再建術の実施症例です。乳房再建では、遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付き)(乳房再建術)を採用し、患者さんのQOL向上を目指しています。
また、眼瞼下垂症、眼瞼内反外反症、涙道狭窄症に代表される眼瞼涙器疾患や、レーザー治療の対象となる母斑症や血管腫などの治療も積極的に行っています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 59 2.32 4.06 0.00 53.05
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 44 4.30 7.71 0.00 72.86
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 38 10.76 12.87 7.89 61.68
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 26 8.23 9.12 0.00 65.31
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 11 6.18 10.20 0.00 52.00
皮膚科では、帯状疱疹、蜂窩織炎など感染症から難治性皮膚潰瘍、皮膚悪性腫瘍まで皮膚疾患全般につき積極的に診療しています。
皮膚科で最も多い入院症例は皮膚の良性新生物(粉瘤、脂肪腫、体幹・上肢・下肢のメラニン細胞性母斑など)で、皮下腫瘍摘出術という手術目的で入院されます。第2位の皮膚悪性腫瘍は、有棘細胞癌、基底細胞癌、悪性黒色腫、皮膚原発性リンパ腫などの診断・治療を積極的に行い、リンパ節郭清・化学療法が必要な症例は横浜市立大学附属病院皮膚科と連携し、治療にあたります。第3位は丹毒や蜂窩織炎となり、初期治療を迅速かつ正確に行い、治療期間の短縮に努めています。
泌尿器・腎移植科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 181 3.06 2.54 0.00 70.27
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 94 6.89 7.05 0.00 73.12
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 89 3.02 3.84 0.00 32.26
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 67 7.61 7.13 0.00 73.28
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 44 3.86 11.04 0.00 52.95
患者数第1位は前立腺針生検です。迅速な診断で、治療につながるよう積極的に実施しています。第2位は膀胱癌に対するTUR-BT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)実施症例です。第3位の陰嚢静脈瘤の手術症例は、生殖医療センターと連携して実施しています。
当科では前立腺癌や尿路上皮癌の薬物治療薬の治験(新規開発中、企業治験)を多く取り扱っています。
その他、当院は横浜市唯一の腎移植認定施設です。2000年の病院開設時より2021年3月まで生体腎移植210例、献腎移植を33例、計243例の腎移植を行ってきました。ロボット支援腹腔鏡手術を2021年度より開始しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 67 7.10 7.20 0.00 53.45
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 57 7.68 6.71 0.00 54.39
03001xxx0100xx 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 40 12.43 13.68 2.50 67.45
130030xx97x00x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 37 3.24 8.20 0.00 58.70
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 26 8.46 7.94 0.00 28.23
耳鼻咽喉科では、耳、鼻・副鼻腔、口腔・咽頭・喉頭、顔面・頸部など耳鼻咽喉科領域すべての疾患に対して診療を行っています。特に頭頸部外科として、中耳炎(鼓室形成術)や副鼻腔炎(内視鏡下副鼻腔手術)、鼻外切開による鼻閉の改善や外鼻矯正をはじめ、誤嚥防止手術など多岐にわたる疾患に対して積極的に手術を行い、患者さんのQOL向上に努めています。
慢性副鼻腔炎(内視鏡下副鼻腔手術)や中耳炎(鼓室形成術)に対する手術では、有数の症例数を誇っています。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 138 5.27 6.10 0.00 44.62
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 112 2.06 3.11 0.00 40.23
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 93 5.25 6.16 0.00 42.90
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ 子宮全摘術等 38 2.03 2.93 0.00 40.74
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 36 8.44 11.96 0.00 57.58
婦人科では思春期から老年期に至るまでの全ライフステージの女性のトータルヘルスケアの実践を目指し、女性のヘルスケア、婦人科良性および悪性腫瘍を含めた広く全般的な診療を行っています。思春期の月経異常、成人期の子宮内膜症や子宮筋腫、更年期障害、老年期の骨盤臓器脱や骨粗鬆症などに対して、ホルモン療法を中心とした薬物療法や低侵襲である子宮鏡・腹腔鏡による手術を積極的に取り入れています。
婦人科での主な入院症例は子宮および卵巣の良性腫瘍で、腹腔鏡下手術を第一選択としています。その他、子宮鏡下手術、子宮内膜凝固術等、多様な選択肢により最適な治療を提供いたします。また、悪性腫瘍に対しては、手術療法、化学療法、放射線療法を行っています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 278 4.13 2.76 0.00 72.10
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 218 11.90 8.97 0.00 54.08
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 93 11.15 6.98 0.00 57.14
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 91 9.91 6.49 0.00 68.71
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり片眼 67 6.93 5.79 1.49 68.57
地域医療の基幹病院として眼科一般の他、専門外来も設けており、あらゆる眼疾患の診断・治療に対応しています。特に網膜剥離・糖尿病網膜症など網膜硝子体疾患の外科的治療には力を入れており、一人でも多くの患者さんを失明から救うべく高度な治療を行っています。また、全身管理が必要な場合は他科との連携を行いながら診断・治療にあたっています。
糖尿病網膜症、網膜剥離、黄斑円孔、黄斑上膜などの網膜硝子体疾患に対して年間800件以上の手術を実施しています。当科ではすべての症例で、低侵襲な小切開硝子体手術を採用しています。術後の炎症が少なく、無縫合(糸を使用しない)であるため、術後の疼痛が緩和され早期の回復が期待できます。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 275 18 18 21 37 32 1 8
大腸癌 24 50 107 43 156 46 1 8
乳癌 85 71 28 - 42 37 1 8
肺癌 62 20 65 152 205 258 1 8
肝癌 - 10 - - 96 157 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大がん(胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がん)の患者さんの数を、初発のUICC病期分類別および再発に分けて集計しています。UICCの病期分類とは、UICC病期分類国際対がん連合によって定められた、①原発巣の大きさと進展度(深さ)、②所属リンパ節への転移、③遠隔転移の有無の3つのカテゴリで評価し、各がんをStageⅠからStageⅣの4つに分類するものです。集計対象期間中に複数回入院された患者さんはそれぞれ集計しています。「初発」とは当院においてそのがんの診断あるいは初回治療を実施したものを、「再発」とは当院、他施設問わず初回治療が完了した後、当院にて患者を診療した場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたしたものを指します。
※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 16 10.50 55.69
中等症 68 15.01 70.62
重症 14 13.79 76.07
超重症 - - -
不明 - - -
成人市中肺炎は、20歳以上の患者さんで、病院外で日常生活をしていた人に発症する肺炎です。重症度は成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器病学会)による重症度分類を用いて分類しています。この指標では、細菌による肺炎が集計対象であり、インフルエンザウイルスなどのウイルス性肺炎や、食べ物の誤嚥が原因となる誤嚥性肺炎などは集計対象外です。
※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 69 15.75 74.01 52.00
その他 - - - -
緊急性の高い脳血管疾患に24時間迅速に対応できるよう体制を整えています。超急性期脳梗塞に対して適応があればt-PA治療(強力な血栓溶解剤投与による治療)を施行します。
また、急性期治療後、再発予防を検討するとともに、継続してリハビリテーションができるよう地域連携室を通して、回復期リハビリテーション病院との連携を図っています。
※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
高度救命救急センター
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K386 気管切開術 38 6.39 13.53 78.95 68.37
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(止血術) 18 0.28 4.00 83.33 71.22
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) 16 3.63 29.63 68.75 47.75
K654 内視鏡的消化管止血術 11 2.09 5.27 27.27 78.09
K046-3 一時的創外固定骨折治療術 - - - - -
高度救命救急センターは、横浜市救急医療体制における3次救急医療機関として、また横浜市重症外傷センターとして、さまざまな救急疾患・重症外傷に24時間対応できる診療体制を整えています。
気管切開術とは、前頸部から直接気管にチューブを外科的に挿入する手術で、気道の確保と誤嚥の予防を目的に行います。また、外傷などによる大出血に対しては止血のために血管塞栓術を行います。交通外傷などによる脊椎や四肢の骨折に対しては手術による固定術などを行います。吐下血に対しては消化器病センターと協働して内視鏡による止血を行います。
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リウマチ膠原病センター(整)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 42 1.00 14.67 11.9 70.57
K0802 関節形成手術(胸鎖,肘,手,足) - - - - -
K0543 骨切り術(鎖骨,膝蓋骨,手,足,指(手,足)その他) - - - - -
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) - - - - -
K0723 関節切除術(肩鎖,指(手,足)) - - - - -
リウマチ膠原病センターでは、関節リウマチにおける関節破壊の進行を最小限にし、日常生活での活動性を最大限維持できるよう、疾患活動性を抑える薬物治療を早期から積極的に行い、必要な場合は手術治療・リハビリテーションを行っています。手術治療では、日本リウマチ学会の推奨度の高い手術を中心に行っています。人工関節は人工膝関節、人工股関節をはじめ、肩、肘、手指、足趾関節に対しても積極的に行っています。
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炎症性腸疾患(IBD)センター
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K735-2 小腸・結腸狭窄部拡張術(内視鏡) 38 1.92 2.13 0.00 39.45
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 17 12.06 18.94 0.00 41.00
K719-5 全結腸・直腸切除嚢肛門吻合術 15 1.40 23.20 0.00 38.93
K7161 小腸切除術(悪性腫瘍手術以外の切除術) - - - - -
K719-21 腹腔鏡下結腸切除術(小範囲切除、結腸半側切除) - - - - -
炎症性腸疾患(IBD)センターでは、内科と外科が連携して診療にあたっています。患者さん一人一人の症状、内科的治療の効果、患者さんの生活を総合的に考慮し、最適な手術を提案します。潰瘍性大腸炎では、肛門機能温存と根治性のバランスを考慮した回腸嚢肛門管吻合術、一時的人工肛門を作成しない1期的手術の適応拡大、クローン病では個々の病態に対する適切な術式(切除範囲、吻合法)の選択、腸管温存の工夫(狭窄形成術)、肛門機能を温存するseton(シートン)法などをおこなっています。
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心臓血管センター(内)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 141 3.17 2.45 1.42 70.65
K555-22 経カテーテル大動脈弁置換術(経皮的大動脈弁置換術) 58 3.02 9.05 3.45 85.22
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 54 1.50 2.83 0.00 65.19
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 46 4.07 5.93 2.17 76.37
K5461 経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞) 41 0.00 14.29 9.76 67.71
心臓血管センターは、内科と外科で構成されており、内科・外科の枠にとらわれず24時間体制で大学附属病院としての質の高い医療を提供しています。
経皮的冠動脈ステント留置術とは手首や足の付け根などの動脈から血管内にカテーテルを挿入し、心臓を栄養する冠動脈の閉塞または狭窄している(狭くなっている)部分に金属製のステントを留置し血管の内側から拡張する手術です。
心臓血管センター(外)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 30 7.50 30.70 13.33 65.53
K5603ニ 大動脈瘤切除術(上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術)(その他のもの) 21 2.62 26.38 9.52 68.76
K5551 弁置換術(1弁) 20 6.45 31.35 5.00 67.50
K5606 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)) 18 1.67 17.56 0.00 70.33
K5607 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(その他のもの)) 18 4.50 24.28 11.11 72.72
心臓血管センターは、内科と外科で構成されており、内科・外科の枠にとらわれず24時間体制で大学附属病院としての質の高い医療を提供しています。当センターでは、経カテーテル的大動脈弁置換、大動脈ステントグラフト治療、弁形成術、オフポンプ冠動脈バイパス術など、新しい治療を積極的に取り入れています。
消化器病センター(内)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 239 1.04 2.59 0.42 67.76
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 227 2.54 3.63 3.08 70.59
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 221 1.05 6.14 0.45 72.88
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 93 1.09 2.11 0.00 72.37
K526-22 内視鏡的食道粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術) 92 1.01 6.17 0.00 71.92
消化器病センター内科での、手術件数第1位の早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術は早期大腸癌に対し内視鏡下で行われる手術です。第2位は総胆管結石、膵癌、胆道癌等による胆道閉塞に対して行われるもので内視鏡的胆道ステント留置術になります。現在は内視鏡的手技が大きく進歩し、開腹等を行わず処置が可能となった症例が多いです。第3位は内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)となり、早期胃癌に対し、内視鏡下で腫瘍を取り除く方法のひとつです。開腹手術に比べ患者さんの体の負担が軽いことが特徴ですが、高い技術力が求められる手術です。第4位は大腸良性腫瘍に対する内視鏡的切除術、第5位は食道癌に対する内視鏡的切除術になります。
消化器病センター(外)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 143 3.17 8.17 0.00 70.10
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) 68 2.32 13.65 4.41 63.84
K655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) 49 2.49 14.73 4.08 67.69
K7322イ 人工肛門閉鎖術(腸管切除を伴うもの)(直腸切除術後) 44 1.36 8.18 2.27 61.52
K726-2 腹腔鏡下人工肛門造設術 34 4.88 11.59 5.88 65.62
消化器病センター外科での手術件数第1位から第3位まではそれぞれ、結腸癌、直腸癌、胃癌に対する腹腔鏡下切除術になります。開腹手術に比べ患者さんの体の負担が軽いことが特徴ですが、高い技術力が求められる手術です。消化器外科では、食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、膵臓癌などに対する侵襲手術である鏡視下手術を積極的に行っており、その症例数は全国的にも有数です。肝切除では腹腔鏡下と開腹を合わせると50症例以上の年間実績があります。
呼吸器病センター(外)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 55 1.85 8.84 0.00 66.93
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 36 2.08 6.47 0.00 68.25
K504-2 胸腔鏡下縦隔悪性腫瘍手術 10 1.50 6.80 0.00 64.80
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) - - - - -
K513-4 胸腔鏡下肺縫縮術 - - - - -
肺の悪性腫瘍は、胸部および上腹部CT、頭部MRI、PET、骨シンチなどで病期を確認し、全身状態や年齢を考慮して治療方針を決定しています。臨床病期Ⅰ期およびⅡ期の症例では外科治療を優先しています。標準的な手術は肺葉切除術で、そのアプローチとして、胸腔鏡下手術、開胸術を症例ごとに検討し施行しています。
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腎臓・高血圧内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 79 5.68 8.51 5.06 68.71
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 17 1.82 3.18 0.00 74.71
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 - - - - -
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
慢性腎不全などで腎臓の機能が低下し、生命維持に必要な血液浄化ができなくなると、腎代替療法が導入されます。その一つとして人工透析(血液浄化療法)があります。通常腕の血管から血液を体外に導き出し、体外でろ過してから体に戻します。この血液の出入り口を確保するために、腕の静脈の近くを流れる動脈をつなぐ手術を内シャント設置術といいます。静脈は血液の出入り口に適していますがそのままでは十分な血流を得られないため、動脈とつなぐことで透析に必要な血流を確保することができます。

当院は、腎代替療法として、血液透析のみならず、腹膜透析と腎移植が可能です。腎代替療法選択外来や腎移植ドナー外来などで、血液透析以外の腎代替療法についても積極的に行っています。患者さんの病態とご希望に応じて、最適な医療を提供できるように相談する機会を提供しております。

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脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1812 脳刺激装置植込術(両側) 22 1.41 13.68 9.09 60.55
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 14 12.57 16.50 21.43 70.36
K181-2 脳刺激装置交換術 - - - - -
K664-3 薬剤投与用胃瘻造設術 - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
脳神経内科では、対象疾患に対し薬物療法を中心とした内科的診療を実施していますが、当院脳神経外科と協力し、患者さんの症状に合った治療を行います。その一つとして、薬剤だけではコントロール困難なパーキンソン病に関して、脳神経外科の協力のもと頭蓋内に脳刺激装置を埋め込む脳深部刺激療法(DBS)をおこなっています。
※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 48 2.54 16.23 12.50 61.83
K1781 脳血管内手術(1箇所) 27 1.81 15.89 22.22 57.00
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 18 1.78 4.17 0.00 74.94
K1783 脳血管内手術(脳血管内ステント) 12 1.08 8.17 25.00 58.08
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 10 2.40 9.90 10.00 74.20
脳神経外科で最も多く実施されている手術は、脳腫瘍の摘出術です。頭蓋内腫瘍は良性であっても手術が簡単というわけではなく、その位置によって手術の難易度は大きく異なります。特に頭蓋底(頭蓋の底で重要な血管や神経が存在している)に発生した場合、機能を温存し、できるだけ腫瘍を摘出するには経験と技術が問われます。当院では頭蓋底手術を専門とする脳神経外科医と頭蓋底再建を専門とする形成外科医がチームを組んで治療にあたっています。
次いで、患者数第2位は、未破裂脳動脈瘤に対する血管内手術です。この手術は、脳動脈にできたこぶの中に金属製のコイルを詰めてこぶへの血流を途絶し破裂を予防する手術です。
乳腺・甲状腺外科(乳)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 85 2.15 5.65 0.00 66.91
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 62 2.05 4.11 0.00 58.44
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 43 2.23 7.79 2.33 60.67
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) 11 2.27 6.91 0.00 53.45
K4741 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm未満) - - - - -
乳腺外科では乳癌に対して、MRIによって正確に位置と広がりを診断し、乳房温存術とセンチネルリンパ節生検を基本としています。乳房切除の必要があれば、形成外科による再建を実施する場合もあります。一次一期再建手術を積極的に導入し、特に患者さん自身の腹部や臀部などの脂肪を血管吻合によって移植する乳房再建術は、筋肉を犠牲にせずに自然な形態を保つことができます。
※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。
乳腺・甲状腺外科(甲)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術(切除) 40 1.80 3.33 0.00 55.08
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) 27 1.74 3.19 0.00 50.33
K4641 副甲状腺(上皮小体)腺腫過形成手術(副甲状腺摘出術) 20 2.80 3.30 0.00 61.25
K462 バセドウ甲状腺全摘(亜全摘)術(両葉) 13 1.69 3.31 0.00 42.77
K4633 甲状腺悪性腫瘍手術(全摘及び亜全摘・頸部外側区域郭清を伴わない) 10 1.70 4.50 0.00 53.80
甲状腺の悪性腫瘍は、必要な治療が手術のみであることが多く、全身的影響も少なく、早く元の生活に復帰できます。多くの場合、術後1週間ほどで普通の生活が可能となります。但し、合併症の有無や全身状態によって在院日数は延長することがあります。
甲状腺の良性結節、バセドウ病、副甲状腺機能亢進症の手術は多くは低侵襲であり、早期退院となることが多いですが、術前の状態により在院日数の延長もあります。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 179 1.13 14.58 10.61 69.31
K080-6 関節鏡下股関節唇形成術 37 1.00 19.05 2.70 40.78
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 36 2.11 13.64 69.44 72.50
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 29 1.72 8.55 24.14 63.93
K066-21 関節鏡下関節滑膜切除術(肩,股,膝) 28 1.14 5.21 7.14 56.46
整形外科で実施される手術で最も多いのは、変形性股関節症や変形性膝関節症に対する人工関節置換術です。
関節鏡視下股関節唇形成術は全国的にも施工数が限られている特殊手術ですが当院では県内外から多数の症例が紹介され手術を施工しています。

このほか、脊椎管狭窄症や脊椎すべり症に対する脊椎固定術等も多く実施しています。
整形外科の手術症例は、高齢の患者さんが対象になることが多いですが、手術翌日から積極的にリハビリテーションを実施するなど、早期退院・社会生活復帰を目指しています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0171 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付き)(乳房再建術) 17 1.00 8.59 0.00 48.88
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 14 0.57 1.86 0.00 68.43
K013-21 全層植皮術(25cm2未満) 11 1.00 4.18 0.00 50.91
K016 動脈(皮)弁術,筋(皮)弁術 11 7.91 21.73 9.09 53.64
K0152 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(25〜100cm2未満) - - - - -
形成外科で実施される手術で最も多いのは、自家組織による乳房再建術(遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付きのもの))です。二次再建(乳癌の治療がひと段落してから乳房再建を行うこと)はもちろん一次再建(乳癌の切除手術と同時に乳房再建の手術を行うこと)に関しても乳腺外科と緊密な連携をとり、乳癌の治療から再建までトータルで完成度の高い治療を行っています。
※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 48 0.15 2.65 0.00 71.77
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 18 0.00 1.06 0.00 50.44
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) 15 0.27 1.07 0.00 49.40
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 13 0.15 1.00 0.00 54.46
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) 13 0.31 1.08 0.00 53.31
皮膚科で実施される手術は、良性・悪性腫瘍に対する摘出術です。特に皮膚悪性腫瘍については、有棘細胞癌、基底細胞癌などの固形癌から悪性黒色腫、乳房外パジェット病や菌状息肉症をはじめとする皮膚原発性リンパ腫まで、診断・治療を積極的に行っています。リンパ節郭清、化学療法が必要場合は、横浜市立大学附属病院皮膚科と連携して治療にあたります。
泌尿器・腎移植科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 162 1.73 4.64 0.00 73.11
K834-3 顕微鏡下精索静脈瘤手術 86 1.01 1.00 0.00 32.35
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 49 1.53 7.29 0.00 70.86
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザー) 21 1.10 3.19 0.00 71.05
K843-2 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 21 1.38 8.52 0.00 69.90
患者数第1位の手術は、膀胱がんに対するTUR-BT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)実施症例です。これは、内視鏡で発見された早期膀胱がんを経尿道的に切除・摘出する手術です。第2位は男性不妊症に対して行われる精索静脈瘤手術です。第3位は、腎がん(腎細胞がん)に対する腹腔鏡下の根治的腎摘出術です。第4位は前立腺肥大に対する手術です。第5位は前立腺がんに対する手術です。前立腺摘出術や放射線治療など患者さんの病態に合わせた治療法をとります。
ロボット支援腹腔鏡手術を2021年度より開始しています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 49 1.16 5.61 0.00 55.94
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 41 1.02 7.00 0.00 27.56
K6262 リンパ節摘出術(長径3cm以上) 36 0.86 1.61 0.00 60.06
K4571 耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術) 25 1.00 5.44 0.00 54.92
K374-2 鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(軟口蓋悪性腫瘍手術を含む) 21 1.33 8.05 0.00 70.52
患者数第1位は慢性副鼻腔炎に対する手術です。鼻の横や上にある副鼻腔と呼ばれる部分に細菌など何らかの原因で炎症が起きる病気です。投薬や処置で症状が良くならない場合、手術が選択されます。当院ではまず第一に内視鏡下副鼻腔手術が検討されますが、部位や合併症の有無により外科手術になることもあります。第2位は、急性扁桃炎を反復する習慣性アンギーナ、慢性扁桃炎に起因するIgA腎症、扁桃肥大による嚥下障害や呼吸障害がある場合の、口蓋扁桃手術(摘出)になります。第3位は悪性リンパ腫の診断のためのリンパ節摘出術です。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 114 0.93 3.34 0.00 42.23
K867 子宮頸部(腟部)切除術 112 1.01 0.05 0.00 40.23
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 108 1.04 3.82 0.00 46.77
K872-32 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術(その他) 45 1.00 0.13 0.00 41.36
K877 子宮全摘術 35 1.66 6.66 0.00 52.29
婦人科では、手術が必要な子宮筋腫、良性卵巣腫瘍、子宮内膜症、子宮外妊娠、不妊症等に対しては腹腔鏡下手術を可能な限り第一選択としています。特に子宮筋腫に対しては、大きさ、症状、妊娠のご希望などを慎重に考慮し、腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術、子宮内膜凝固術(MEA、過多月経に対するマイクロ波手術)、子宮動脈塞栓術(UAE)など多様な選択肢より最適な治療をご提供できるように体制を整えています。不妊症を合併する子宮筋腫や子宮内膜症に関しても生殖医療センターと連携を取りながら診療しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 404 1.20 8.71 0.00 63.66
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 236 1.36 1.04 0.00 74.34
K281 増殖性硝子体網膜症手術 108 2.28 11.69 0.00 53.98
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 103 1.21 6.39 0.00 66.30
K2682 緑内障手術(流出路再建術) 32 2.13 3.75 0.00 67.63
糖尿病網膜症、網膜剥離、黄斑円孔、黄斑上膜などの網膜硝子体疾患に対して年間800件以上の手術を実施しています。当科ではすべての症例で、低侵襲な小切開硝子体手術を採用しています。術後の炎症が少なく、無縫合(糸を使用しない)であるため、術後の疼痛が緩和され早期の回復が期待できます。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 35 0.22
異なる 13 0.08
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 76 0.48
異なる 11 0.07
当院では、手術や処置などの診療行為を行う際には合併症(医療行為に際して二次的に発生し、患者に影響を及ぼす事象)を起こさないように細心の注意を払い実施しています。起こりうる合併症については、当院医療安全管理指針及び医療安全管理マニュアルに則り、事前に可能な限り患者さんに説明した上で、診療行為の実施に同意いただくよう努めています。
※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。
更新履歴
2021年9月28日
令和2年度 公立大学法人 横浜市立大学附属市民総合医療センター 病院指標を公開しました。