横浜市立大学を知るウェブマガジンヨコ知リ!

研究室のトビラ—大関泰裕研究室(糖鎖生物学・海洋生化学研究室)

大関泰裕研究室
ヨコハマの海をフィールドに、 海洋生物を用いた糖鎖生物学に取り組む、国際総合科学部・理学系・大関泰裕研究室をご紹介します。

海洋生物研究を将来のがん診断や医科学へ

−− どのような研究を行っていますか?

全生物にあり、細胞上の糖鎖をキャッチし、免疫や感染をコントロール する、「レクチン」というタンパク質を研究しています。ヒトデの仲間で生きた化石ともいえるニッポンウミシダから、世界初のレクチンの発見に 成功し、それはがん細胞の増殖を抑えました。レクチンの結合する糖鎖 の正体や細胞への作用を明らかにして、海洋生物研究を将来のがん診断や医科学へ発展させることが楽しみです。(島田 澪さん、山本 大樹さん)

−− 研究室で学ぼうと思ったきっかけは?

生物多様性の宝庫である海の生物を用いた糖鎖とレクチンの研究は、 環境保護、機能性食品、エイジング、医科学などと広くつながると説明され、それに共感したからです。生物採集などのメンバー全員での共同作業は、互いの距離を縮め、結果に反映できることがわかりました。これは卒業した先輩達とのきずなの強さにも表れています。
(宇田尻 文弥さん、小出 康裕さん)

−− 研究室のみなさんの魅力を教えてください。

4年生で卒業し社会に早く出て自立を目指す者から、博士課程に進学して研究者になる者、海外から日本の科学を学びにくる者までが集まる、多様なメンバー構成と国際性だと思います。私たちは2人のバングラデッシュ人研究者と一緒に研究し、彼らに励まされ、異文化を受け入れ英語で意見を伝える自信がつきました。
(柚木 茜さん、服部 杏奈さん)

−− 社会に出てからも役立っていることは?

院生・学生時代には、研究の手技はもちろん、未来の研究者や社会 人としてのアドバイスをもらいました。仕事の仕方、他者への気づかい、異分野の人との接し方を間近で見て学べたことで、難題にぶつかったとき、「もし彼ならどうするか ?」と考えられるようになりました。われわれの指導者は、人生の指針にもなる頼れる存在です。
(浅沼 晃徳さん、藤井 佑樹さん)

高校生へのメッセージ

国際的な港都である横浜の大学で学ぶことは、世界の情報をすばやく手に入れられる大きな利点があります。いまや科学も産業も、1つの専門を極めるだけでは、その発展に限界があり、異分野とつながれ、新しい価値を生み出すことが求められています。

大学のコースは、「デパートメント」と呼ばれ、何でもそろうデパートと語源が一緒です。たくさんの魅力をもった大都市に位置したYCUで、自分の好きなテーマと、素質を伸ばしてくれる指導者を見つけ、ビッグに成長してください。
(大関泰裕)

whitsle vol.33(2016年10月発行)に掲載されたものです。


(2017/5/31)





ACADEMICS