当院の取組み

がん診療 脳神経外科

診療科の特色

当科では、疾患だけを診るのではなく、患者さん一人一人の人生や背景をふまえた上で、QOL(Quality of Life)を最重視した治療計画を行い、可能な限りの最高の医療を提供することを目指しております。また、協力病院等と緊密に連携して多角的な治療を推進するよう心がけています。

当科の診療実績、診療体制に関しては下記ホームページをご参照下さい。

治療概要(治療実績)

脳神経外科領域で脳腫瘍と言えば、髄膜腫、神経鞘腫(聴神経腫瘍ほか)、下垂体腺腫などが挙げられます。これらの腫瘍に対する治療のゴールは機能を温存し、腫瘍を全摘出することにあります。しかし、良性だからといって手術が簡単であるということではありません。なぜなら発生する場所によって手術の難易度が何倍も変わるからです。特に頭蓋底(頭蓋の底で重要な血管や神経が存在している)に発生した場合、機能を温存しできるだけ腫瘍を摘出するには経験と技術が問われます。

悪性神経膠腫に対しては手術療法、放射線療法、化学療法を組み合わせて個々の症例で治療方針を決定しています。

転移性腫瘍に対しては、手術適応のある場合は外科的治療、定位的放射線治療の適応のある場合はガンマナイフもしくはサイバーナイフ施設と連携し治療にあたっております。

当施設では約1,000例以上の開頭手術を経験した医師が手術を担当しております。また、センター病院である性格上、困難な腫瘍が紹介されて参りますが、頭蓋底手術を専門とする経験豊富な脳神経外科医と頭蓋底再建を専門とする形成外科医がチームを組み、良好な成績(手術死亡0%、永続的重症合併症2%)を得ております。頭蓋底手術とは頭蓋骨の底部の骨を削除することにより、機能の中枢である脳に対して愛護的に病変を除去する手術法です。さらに当施設では術中超音波エコー、神経刺激装置、脳神経モニタリング、ナビゲーションなど最新の工学医療機器を導入し、より安全かつ効率的な手術を行っています。

当施設での治療方針は患者さんのQOL(Quality of Life)を最重視した治療計画を立てることです。

脳腫瘍に関する詳しい情報は下記ホームページをご参考として下さい。

セカンドオピニオン