基本方針
- 内視鏡による先進医療を行い、横浜市民・神奈川県民の健康に貢献する。
- 若手医療人材・専門医・看護スタッフの育成を通じ、よりよい医療を横浜市民・神奈川県民に還元する。
- 臨床研究を通じ、Innovationを誘導し、横浜市・神奈川県の健康・福祉・産業に貢献する。

部門の概要

我々附属病院内視鏡センターは、病院長直轄の中央部門として活動しております。横浜、三浦そして神奈川県内の消化器、呼吸器の難治性疾患の患者さんのお役に立ちたいと考えております。内科-外科ともに密に連携しながら高度な診療を展開しています。かかりつけ医師の先生方、更には地域基幹病院と病診連携も大切です。
当センターでは肝胆膵消化器内科教室と消化器内科学教室の2グループが、互いに協力しながら内視鏡診療を行っております。近年では検査件数が年々増加しており、2024年度は上部消化管内視鏡検査約5300件、大腸内視鏡検査約2600件、ERCP約910件、カプセル内視鏡検査約40件を実施しております。
更に当センターでは、日本消化器内視鏡学会指導医7名、専門医12名の総計19名の消化器内視鏡の専門医師が、若手医師を教育しながら、患者さんにとって優しく、安全で確実な内視鏡診療を行って参ります。
当センターの診療の特徴は、明瞭な観察画像が得られる最新の内視鏡ユニットや電子ファイリングシステムなどの機器を備え、拡大内視鏡、超音波内視鏡、細径内視鏡、マルチベンディング内視鏡、カプセル内視鏡、小腸内視鏡などの機器を積極的に導入し様々な症例の診断および治療に対応できるようにしつつ、消化器がんを中心とする内視鏡診断や内視鏡治療を行い、常にそれらのクオリティを高いレベルで維持できるように努めていることにあります。そのため近隣の医療機関では施行困難とされた症例も適応があれば積極的に内視鏡的な加療を行っております。近年、内視鏡検診の普及や検査機器の機能向上などにより、多くの消化器がんが早期の段階で発見されます。
呼吸器分野でも超音波内視鏡(EBUS)を導入し、最先端の診療を行っています。
外科チームの協力を得て、腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)をGISTや、十二指腸腫瘍などに対し、積極的に行っております。近年では鎮静剤等を使用し検査の苦痛を低減させた上で内視鏡検査を受けていただける医療機関が増えておりますが、当院でも鎮静下の内視鏡検査を積極的に行っております。また、日本消化器内視鏡学会ガイドラインに則り、検査に使用される内視鏡検査機器は患者さんの検査が終わるごとに厳しい基準のもと洗浄・消毒を行っており、少しでも患者さんに安全に検査を受けていただけるように配慮しています。
安全管理に重点を置いており、院内安全管理室、病院長の指導のもと、安全かつ合併症を最小に抑えた医療を目指しております。今後も当センターは、医療の最後の砦として、神奈川県民、横浜市民の皆さまの要望にお答えできるよう、努力・邁進して参ります。
また、毎週月曜日は症例カンファランスを行いながら、診療情報の共有・フィードバック等を行っています。
以上のように診断・治療の選択肢を日々広げられるようにも努めております。
また当センターでは見学希望者を、随時受け付けております。
病院代表電話より窪田・日暮・金子までご連絡ください。歓迎致します。
お知らせ:最近の鎮静内視鏡(=静脈麻酔を使い、患者さんがお休みになっている間に内視鏡を行うこと)への要望から、患者さんの安全を確保し、内視鏡検査の効率を高めるため、2025年12月からリカバリールーム(=検査後に患者さんにお休み頂くスペース)を5床新設し、11床となりました。
このため、患者さんの待合室が変更になっており、ご不便をお掛けしております。
今後、これまで使用できていなかった検査室(No4)が稼働し、内視鏡の検査数が増加し、患者さんにとって、内視鏡検査・診療の待ち時間の改善につながることが期待されます。
表.最近10年間の当センターにおける検査件数の動向

図.2012-2024年における検査件数の動向①

図.2012-2024年における検査件数の動向②

部門責任者
横浜市立大学医学部 教授 内視鏡センター長 窪田賢輔Kensuke Kubota, Director of Endoscopic Unit. MD. PhD. MBA

日本消化器内視鏡学会 (指導医・専門医・学術本部社団評議員)
日本消化器病学会 (指導医・専門医・学術本部社団評議員)
日本内科学会総合内科認定医 (指導医)
日本胆道学会 (専門医・学術評議員)
日本膵臓学会 (専門医・学術評議員)
米国消化器内視鏡学会(ASGE) International Active Member
YCU横浜早期膵癌診断プロジェクト2023 (YCUP2023) 代表
横浜市すい臓がん早期診断プロジェクト (yokohama-epad) 代表
横浜市すい臓がん早期診断プロジェクト(=yokohama-epad)の概要・成績
“すい臓がん”と言いますと、市民のみなさんは “見つかったときは手遅れだから”と思っていらっしゃる方が多いのではと考えます。
yokohama-epadはすい臓がん専門医が、先端医療の介入を早期に行うことで、すい臓がんの患者さんを少しでも早く診断し、可能な治療へと繋ぐ、横浜市独自のすい臓がん検診システムです。横浜市内の開業医師の先生、横浜市医師会、横浜市医療局のご協力の上、行っております。
当センターが取りまとめ、横浜市全体(医療圏380万人)で、すい臓がんの早期発見の取り組みを行っています。
横浜市における“”すい臓がん早期診断プロジェクトは、2017年より済生会横浜市東部病院で、開始されました。2018年には横浜労災病院が続き、2022年には横浜医療センターが、2023年より横浜市大附属病院でも立ち上がりました。
2024年より、横浜市内の開業医師の先生方、横浜市医師会、横浜市医療局のご理解も得て、横浜市立大学付属市民総合医療センター、昭和医科大学藤が丘病院、済生会横浜市南部病院が参加することで、学閥や医局の垣根を越え、7拠点病院が機能する横浜市すい臓がん早期診断プロジェクトとなりました。
yokohama-epadは、日本全国で展開されている尾道方式 (花田敬士先生考案)を踏襲し、有効な治療ができ、成績が良い早期すい臓癌の診断・治療を行っておりますが、
横浜では新規バイオマーカー開発や、すい臓がん啓発のための独自のアプリケーションソフトの開発も、研究として行いながら、早期すい臓がん・治療可能なすい臓がんの診断を目標とし、横浜市民のみなさまの健康のため、尽力して参ります。




