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世界各国の大学・研究所等と国際的な交流を推進するYCU。留学をした学生たちは、海の向こうでどんな体験をしたのでしょうか。今回は、交換留学プログラムでスウェーデンに留学した遊馬楓さん、カナダに留学した三上真奈さん、韓国に留学した久保麻里さんが登場してくれました。

世界各国の学生たちと
力を合わせて学ぶことができた


「長期留学プログラム」参加のきっかけと、体験内容を教えてください。

実は小学校の頃から長期留学に憧れていました。だから留学プログラムが充実しているYCUに入って、留学をするのが夢でした。スウェーデンのハルムスタード大学を留学先に選んだのは、自分が興味のある、「ビジネスにおけるサスティナビリティ」を、環境政策に力を入れているスウェーデンで学ぶためです。英語圏以外の生活にもチャレンジしたいという思いもあって、ハルムスタード大学1択でした。


留学先の講義や活動で、興味深かったことは何ですか?

授業はグループワークが主で、チームを組んで学校外でインタビューやアンケートを行う機会がありました。しかも、あえてさまざまな国の留学生とチームを組みます。例えばある調査では、オランダ、フランス、ドイツ、シンガポール、トルコの学生と組みました。移民が多いスウェーデンというお国柄、大学の方針として、社会に出た時に色々な国の人とチームとして働ける調和力を養ってほしいという狙いもあるようです。「組織論」という授業では、町のスーパーにアポなしで行き、働いている人に、今の職場をどう思っているか、対人関係のアプローチ方法などについて、アンケート調査をしました。座学とは違い、自分で動いてデータを取ってくる、というのは面白く、貴重な経験でした。


学校以外で、思い出に残っていることは何ですか?

寮で、共用キッチンを使って友人たちと一緒に夕食を作ったり、バーベキューや旅行を楽しんだりしたことです。お互いの国の料理をふるまったり、相談し合ったりして、人間的なスキルが磨かれると同時に、彼らから新しい視点・考え方をもらうこともありました。世界中から来ている、さまざまなバックグラウンドを持つ学生たちと、文化や言語の壁を超えて友情をはぐくむという経験は、一生の宝物です。また、ハルムスタード地方は海が近く自然も豊かな環境で、朝、鳥の鳴き声や窓に当たるひょうの音で目を覚ます…といった素敵な経験も忘れられません。

寮の友人とスウェーデンの首都、ストックホルムヘ訪れた際の1枚。築何百年の古い建物をそのまま保全して、カフェなどに使っているのに驚きました

留学先のハルムスタードのビーチにて


参加後の変化について教えてください!

留学を通して、メンタリティや考え方に良い変化があったと考えています。留学中に滞在のための法的な手続きを再度行う必要が出てきたり、理系科目の講義についていくのが大変だったりと、たくさんの課題に直面しました。でもそのおかげで、以前は小さなトラブルでも不安になりやすかったのですが、自分なりに工夫して落ち着いて対応することができるようになりました。解決力や対応力を付けることができたと考えています。


留学で学んだことを、これからどのように活かしていきますか?

商品企画に関する授業で、向こうでは資源を循環させることを前提に製品を作っていることなどを学び、環境意識の高さに驚きました。また、さまざまな授業を通して、一見サスティナブルな製品も、果たして本当に環境のためになっているか、批判的に見てみることの大切さも知りました。そして何より、考え方も言語も違う人々とチームとして協力し、ひとつのゴールを目指すことの面白さや難しさを体感できたことは大きいです。調整力や傾聴力、コミュニケーション能力が鍛えられました。今後は世界で、色々なバックグラウンドの方々と、チームとして働くような仕事に活かしていきたいと考えています。


受験生へのメッセージをお願いします!

YCUは留学プログラムも充実していて、サポートしてくれる体制があります。今回、私の留学にあたっても、大学のグローバル推進室がさまざまな形で力になってくれました。「業務スーパージャパンドリーム財団」の奨学金を紹介してくれて、間に立ってくださったおかげで申請手続きもスムーズに進み、資金面で大変助かりました。このような留学を含め、YCUでは新たなことにチャレンジする機会がたくさんあります。楽しい大学生活が待っていると信じて頑張ってください。心から応援しています。





未知の世界へ踏み出せば
可能性は広がっていく


「長期留学プログラム」参加のきっかけと、体験内容を教えてください。

長期留学プログラムに参加したのは「国際関係論」の授業がきっかけです。学んでいく中で世界を自分の目で見て、体験したいと思い、交換留学先としてカナダのヒューロン大学を選びました。少人数クラスでディスカッションや参加型の授業が多く、自分の視野を広げられそうだと考えたからです。また、日本の文化を海外に広めることにも興味がありました。ヒューロン大学には「Japanese Studies」という日本について学ぶ学部があって、日本に興味がある学生が多く、日本からの留学生として何かできないかと考え茶道体験イベントを実施しました。


留学先の講義や活動で、興味深かったことは何ですか?

クラスは少人数で10人から多くて2、30人なので、とても内容の濃い講義ばかりでした。私は現地の学生向けに開講している講義から、国際問題やカナダの歴史、海外の視点で日本のカルチャーを学ぶ授業などを選択しました。なかでも愛の歴史を学ぶ「History of Love」の授業が面白かったです。第二次世界大戦中の戦地からの手紙を読んで当時の愛の形を分析する内容など、ディスカッションやアクティビティも多く、興味深かったです。また、学生団体が運営するGlobal Caféという留学生と現地の学生とがお菓子やコーヒーを楽しみながら交流できる場があり、ゲームやイベントなどを通して色々な価値観や文化を知ることができました。


学校以外で、思い出に残っていることは何ですか?

冬の時期の楽しみは週2回のスケートでした。カナダの国民的スポーツであるアイスホッケーの観戦をきっかけに友達と一緒に挑戦しました。カナダ人の友達はスケート靴を持っている人が多いです。市内に公共のスケートリンクが何か所もあり、そのほとんどが無料。そのくらいスケートを楽しんでいるようです。勉強以外に息抜きできる貴重な時間でした。おかげで滞在中にずいぶんと滑れるようになりました。

カナダの有名な都市、バンクーバーに旅行へ行った時の写真。遠くに見えるのはライトアップされた観光名所のキャピラノ吊り橋です

留学したヒューロン大学の学生に向けて、茶道体験イベントを実施した時の様子


参加後の変化について教えてください!

失敗を恐れずに行動することができるようになったと思います。この留学を通して、思い切って新しい世界へ飛び込み、色々な場所に足を運ぶことで得られた貴重な体験や素敵な人々との出会いが数多くあります。とにかくまず行動すれば、絶対に何かしら得られるものがあるということに気がつきました。その一例として、友達のアメリカ帰省に同行したこと。友達とその家族たちと過ごしたクリスマスやニューイヤーは冬期休暇中の特別な思い出です。この帰省も最初は不安や迷いがありましたが、本当に挑戦して良かったと思える経験となりました。


留学で学んだことを、どのように活かしていきたいですか?

留学を通して、母国とは異なる文化、異なる言語の国で暮らしていくのはとても大変だということを、身をもって知りました。そこで、大学のスタッフや友達が私をサポートしてくれたように私も日本に暮らす外国人の方々、特に留学生をメインに支援したいと考えています。その一環として、YCUに学びに来る交換留学生のチューターとして活動しています。将来は、グローバルな視点が求められる仕事に興味があり、貿易、商社、航空業界など海外と日本を繋ぐ仕事に就きたいと考えています。


受験生へのメッセージをお願いします!

将来、グローバルに活躍したい人や留学を検討している人にとってYCUは理想的な環境が整っていると思います。豊富な交換留学プログラムはもちろん、グローバル推進室の方々の親切なサポートは、国際的な知識や語学力をさらに向上させたい人の背中を押してくれます。私は「業務スーパージャパンドリーム財団」の奨学金を紹介してもらったのですが、金銭的な面での不安も解消されましたし、留学前の現地とのさまざまなやり取りで助けていただきました。
そして留学経験を活かすことができる国際的なプログラムやクラスも用意されています。私は留学を通して英語力が向上し、特にスピーキングが伸びました。初めは自分の意見を述べることに不安がありましたが、今では積極的に会話ができるようになりました。留学前よりも確実に自分の成長を実感しています。





失敗を恐れずに挑戦する
気持ちが強くなった


「長期留学プログラム」参加のきっかけと、体験内容を教えてください。

留学は幼い頃からの夢でした。大学入学後、第二外国語で学んでいた韓国語を活用できることや、日本と文化的な価値観が似ていて生活しやすそうだと考え、韓国への留学を決めました。現地では韓国語の語学の授業のほか、韓国語で学ぶ栄養学や、英語で学ぶ経営学、開発経済学など、韓国語と英語を大体半分ずつの割合で受講しました。そのほか、ピラティスやテコンドーなど実技系の講義もありました。


留学先の講義や活動で、興味深かったことは何ですか?

ある授業では、2時間半かけて英語でプレゼンを行うという、私にとっては相当にチャレンジングな課題を経験しました。インタラクティブなプレゼンを求められていたので、途中、聞いてくれる人たちへ問いかけたりする必要があり、かなりストレスを感じていたことを覚えています。発表の準備の過程は大変なことばかりでしたが、仲間の励ましによって何とか乗り切ることができました。プレゼン本番は、緊張のあまりうまくいかない場面もあったのですが、教室のみんながよく相槌をしたり、自分の問いかけにも、すぐに応えてくれるなどの発表しやすい雰囲気作りをしてくれて、とてもありがたかったです。この経験を経て、逆に自分が聞く側に立った際は、同じように話しやすい雰囲気を作れるよう、心掛けるようになりました。


学校以外で、思い出に残っていることは何ですか?

学校から徒歩5分のところに寮があって、ヨーロッパやアジア圏など、さまざまな国の人と暮らしていました。ちなみに私のルームメイトはエクアドル人でした。週末には、その寮の友達に誘われてソウルの外国人コミュニティのイベントなどにも積極的に参加しました。毎週定期的に行っていたのは、外国人向けの韓国語講座です。1対1形式で、韓国人から英語で韓国語を教わるという内容だったのですが、そこでは、普段あまり関わりのない、社会人の知り合いができたり、たくさんの英語ネイティブの人たちと親交が持てたりして、とても貴重な経験となりました。

他大学(漢陽大学)の学園祭に行った時の写真。5月または9月頃の学園祭シーズンにソウル市内の大学をハシゴすれば、日本でも有名な歌手やアイドルのコンサートを無料で楽しむことができます

寮でできた友人とハイキングに行った時の写真。ソウルには、市内中心部からアクセスが良く、手軽に挑戦できる高さの山が多いので、月に1回ほどのペースで登山をしていました


参加後の変化について教えてください!

留学に行く前から、さまざまなことに挑戦したいという興味はあったものの、リスクを考えて逃げ腰になる場面も多くありました。しかし、授業での長時間のプレゼンやグループワーク、ディスカッションの経験などを経て、上手く行っても行かなくてもとにかくやってみよう、という気持ちが生まれたと思います。一緒に学ぶ仲間たちには、何かに挑戦することを温かく受け止めてくれる姿勢があり、周りから良い影響を受けることがたくさんありました。そのため、次第に私も周りにプラスを与えられるような存在になろうと考えるようになったと思います。


留学で学んだことを、これからどのように活かしていきますか?

まずは、多言語の習得や、国際的な人材としての成長という面に関して、将来の理想像やそのために達成しなければならないことがより明確になったので、引き続き精進していきたいと思います。また、さまざまな国の人と触れ合う中で、外国人患者への日本の看護のあり方にも関心が高まりました。今の日本では、外国人患者の受療数は増えているのに対して、対応はその場しのぎになってしまっている場合が多いという現状があります。しかし、今後の外国人労働者への政策などを踏まえると、外国人が住みやすい環境を整えていく必要があり、その点で医療面も変わっていく必要があると考えています。卒業研究では、現在の日本における外国人患者の受療の難しさや、他国との比較などをテーマに扱いたいと、今は考えています。


受験生へのメッセージをお願いします!

YCUは留学がしやすい環境が整えられています。定期的に留学に関するオリエンテーションが開催されていたり、必要な情報もメールで届いたりします。大学のホームページにも留学先でどう過ごしていたかの先輩の体験談や、留学先の年間予定などの情報があり、私も留学前に閲覧して活用しました。留学に興味のある人は、YCUでどんどん挑戦してみてください。

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