YCU 横浜市立大学
search

三輪ゼミ「キッズカメラマンワークショップ」レポート

まちこどもプロジェクト2017

 2017年11月30日(木)、秋も深まったこの日、青葉区の保育園と協働で活動している横浜市立大学三輪研究室の学生が中心となって、保育園の先生方の協力のもと「キッズカメラマンワークショップ」を開催しました。
 三輪研究室の学生は、子どもたちに地域活動を通して多様な年代の方々と交流しもらい、地域への愛着を持たせ、次世代のまちづくりの担い手として成長してもらうことを目標に、青葉区の保育園や、金沢区並木地区の商店街周辺をフィールドにして活動しています。

 その活動の一環として、青葉区の保育園にご協力いただきながら、子どもの成長段階に合った地域参画への方法の一つである、園児たちを中心としたワークショップを5年間、開催してきました。2016年には、そのワークショップで子どもたちと一緒に集めた地域の情報を「おさんぽ手帳※」としてまとめました。今回は、このお散歩手帳を活用し、地域の新しい魅力や楽しみを発見できるようなワークショップ「キッズカメラマンワークショップ」を開催したので、ボランティア支援室のスタッフがお邪魔してきました。

“お気に入り”を写真に撮ろう!キッズカメラマンワークショップ!



  ワークショップ当日、少し肌寒く感じましたが、保育園の子どもたちは元気よく、先生や学生さんたちと一緒に保育園を出発しました。保育園では毎日おさんぽに出かけていますが、今回のワークショップでは、そのおさんぽ道の道中で、子どもたちが“お気に入り”と思ったものをインスタントカメラで撮影をしてもらいます。大人は見過ごしてしまうような小さなことや当たり前に見えることも、子どもたちの目線で見れば、新鮮で面白い点がたくさんあるようでした。
 


  学生さんは、保育園の先生のご協力をいただきながら、子どもたちと対話して、どうしてそれが“お気に入り”なのか、感想や意見を聞いていきました。
 最初は、いつもと違うおさんぽの雰囲気に、少し戸惑っている子もいましたが、普段使ったことのないインスタントカメラに子どもたちは興味深々の様子でした。一度、立ち止まると「わたしも!」「ぼくも!」と次々カメラに手を伸ばして、撮影したがっていました。
 今回は2グループに分かれて、別々のルートを回っていましたが、各グループともわいわい楽しみながら、子どもたち独特の視点で思い思いの“お気に入り”を写真におさめていました。
 


  車や自転車に気をつけながら子どもたちが撮影した場所を、地図に記して子どもたちが注目したポイントを記録していきました。これは、学生さんたちが後ほど模造紙に書いた地図に転記し、どんな場所に“お気に入り”があるのか一覧にするためでした。
  園庭のない保育施設は、おさんぽをして近所の公園などで遊ぶことが増えているようです。今回のワークショップでも、2つのグループのゴールは近隣の公園でした。途中では地域の方から声をかけられたり、住人の方が花壇を撮りやすいように門をあけてくれたりと、子どもたちと近隣住民の方々との交流も時折みられ、保育所と地域のつながりを感じることができました。
 

地域と保育所をつなげる土台に

 三輪研究室の学生さんたちは、このようなワークショップなどを通して、保育施設と地域の交流のきっかけづくりをしています。子どもたちにとっては、地域の魅力や楽しみを発見して愛着を持つきっかけになり、地域の方々が子どもたちと馴染みになることで、子どもたちを災害や犯罪から守る目を増やすことにもなります。つまり、おさんぽに少しイベント性を持たせることで、子どもたちが地域の方々と会話をするきっかけにもなり、明るい地域づくりや、防犯の面でも効果が期待できます。



  三輪研究室の学生さんは、学生が前面に出て活動することもありますが、地域と保育施設のつながりをコーディネートする土台になる活動を続けています。「保育所×地域」の“×”の部分を、学生さんが担うことによって、大人と違った視点からコミュニケーションを創出しています。
 次回は2018年2月1日に、今回ゴールで訪れた近隣の公園で「防災ワークショップ」を開催予定です。防災ワークショップでは、防災活動をしている地域の方々や、別の保育所も参加予定です。

 ※本研究をまとめた著書「まち保育のススメ」(編者:三輪律江、尾木まり)を出版しています。こちらもぜひご参照ください。

地域貢献Contributions to Society