YCU 横浜市立大学
search

科学倶楽部「舞岡実験教室」レポート

 平成28年8月25日(木)小・中・高校生にとっては夏休みも終盤のこの日、横浜市立大学舞岡キャンパス(木原生物学研究所)で、科学倶楽部による「中学生向け舞岡実験教室」が行われました。



 科学倶楽部は2年前より、横浜市立大学の助成金事業「学生が取り組む地域貢献活動支援事業」の採択団体として、中学生を中心に小学生・高校生を対象とした、科学実験教室・講座活動を行っています。
科学から離れがちな子どもたちに、実験を通して科学の再理解を促し面白さを伝え、より興味を持ってもらうこと、また、科学に関心のある子どもたちに向けて、自主研究活動を行うきっかけ作りや、実験に行き詰った時にアドバイスできるような環境を提供することを目指しています。

 このような活動を地道に続けることにより、木原こども科学賞や日本学生科学賞、その他のコンクール等への応募や受賞をめざす子どもたちを増やし、サポートをすることを目標として活動しています。
この日は中学生7名、小学生4名の計11名が参加。

1.電気分解とメッキ
2.生命の設計図、DNAとバイオテクノロジー
3.化学発光実験(時間の関係でデモンストレーション中心)
を行いました。

 最初の実験「電気分解とメッキ」では、ヨウ化カリウムを吸い取ったディスポピペットを電池とつないで反応させ、その溶液をパンにかけると、かけた部分が紫色に変化することを観察しました(よう素でんぷん反応)。またこの電気分解を応用して、シャープペンの芯を金色に変化(電気メッキ)させることに挑戦しました。金色に変化したシャープペンの芯は「クラスのみんなに自慢できるよ!」と、お土産に持って帰ってもらいました。
 
 
(左)ディスポピペットで、ヨウ化カリウムを吸い込む。(右)反応後の溶液をパンにかけると…?!
 
 次の「生命の設計図」の実験では、ブロッコリーをすりつぶしたものに台所用の洗剤と塩化ナトリウム、水を混ぜた溶液を加え、濾した後に無水エタノールを加えて、ブロッコリーのDNAを抽出しました。
たったこれだけの材料と作業で、モクモクと白い綿のようなDNAが現れます。顕微鏡でしか見ることができないと思っていた、生物の細胞のそのまた中にあるDNAを見ることができたことに、子どもたちはとてもびっくりしていました。
 
 
(左)実験中も、和気あいあいとおしゃべりしながら。(右)材料を入れてかき混ぜると白くてふわふわした物体が!
 
 そしてこの応用実験として、DNAの「電気泳動(電気とゲルを利用して大きさの違うDNAを分けること)」を利用して、DNAを切断する制限酵素を探す、というちょっと高度な実験をしました。
大学生がやっている実験なので、中学生にはちょっと難しい内容なのですが、“マイクロピペット(少量の液体をはかり取るときに使う器具)”を使ってゲルの中にサンプルを入れるという、生物の研究でよく用いられる本格的な実験を体験することができました。

 
(左)マイクロピペットの使い方を教わる。(右)マイクロピペットを使って、ゲルの中にサンプルを注入!
 
 実験の結果が出るまでの間は、木原生物科学研究所の中を見学ツアー。
普段は見ることのできない、実験室の中の貴重な機器や、温室、図書館などを見学しました。この見学も、中学生には大きな刺激になったようです。
「今日は、学校の先生に教えてもらって来ました。生物が大好きなので理系に進みたいです(中1女子)」
「中1の息子はこういった実験教室が好きで何回か参加したことがありますが、こちらのように本格的なものは初めて。この施設は敷居が高いと思っていたのですが、今日は楽しく参加できて、中も見ることができて良かったです。HPをチェックして、ぜひまた参加させたいです(参加中学生保護者)」
といった感想が聞けました。
 学生たちも、子どもたちに自分が中学生だった頃の話をしたり、大学でやっている実験の話をしたり、手を取って器具の使い方を説明したり、和気あいあいと楽しく触れ合うことができたようです。

 
(左)実験中の温室を見学。(右)みんなで集合写真!

地域貢献Contributions to Society