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ヨコハマから世界へ—アラビア語から学んだこと(国際総合科学部 国際都市学系 グローバル協力コース3年 菊地真由香さん)

将来、日本とイスラーム地域をつなぐ架け橋として活躍したいと考えている菊地さんにインタビューを行いました!

国際総合科学部 国際都市学系 グローバル協力コース3年 菊地真由香さんの写真です 国際総合科学部 国際都市学系 グローバル協力コース3年 菊地真由香さん

なぜアラビア語を学ぼうと思ったのですか?

小学校4年生のときスリランカで教育支援をしているJICAの方の講演を聞きました。自身の経験を生き生きと語る協力隊の方を見て、「将来、私もこの人のようにグローバルに活躍したい」と思ったんです。高校に進学する際もその思いはずっと変わりませんでした。私の出身校(横浜国際高等学校)では、グローバルな教育を受けることができ、第二外国語を学ぶこともできます。その中でも、公立高校で唯一アラビア語を開講しているんです。一回きりの高校生活、人と違うことをしたいという思いがあったのと同時に、「アラビア書道」というイスラーム芸術に魅了され、1年次から選択。これがアラビア語との出会いです。 

言語が使えるだけでは意味がない

なぜYCUに入学を決めたのですか?

中学3年生のときにYCUのエクステンション講座で国際協力をテーマとした講座を見つけたんです。この講座を受講して、多角的な視点から国際的な問題を考えることで、現代の世界の動向を知ることができました。大学での学びを先取りできたことは私にとって貴重な体験でした!そしてYCUに絶対入学したいと思ったのは高校1年生のオープンキャンパスの時です。私は高校でのアラビア語の授業が好きだったので、大学でも続けていきたいと思っていましたが、アラビア語を将来どう生かしていけば良いのかとても悩んでいました。そんな時、オープンキャンパスの個別相談で教授が私の思いを親身に聞き「広く学ぶことが大切だ」とアドバイスをくれたのです。グローバルに活躍するには、言語が使えるだけではいけないと気づきました。多様性を受け入れて、俯瞰で物事を捉えられなければいけないと改めて思ったんです。アラビア語を学ぶ中で、背景にあるイスラーム文化や、価値観について触れ、もっと大局的な視点から、言語を理解したいと思いました。そこで語学だけでなく、国際都市である横浜をフィールドに国際的なプログラムが充実している総合大学で幅広い学びを身に付けたいと思い、YCU を選びました。 

学生生活のなかで、印象に残っているチャレンジはありますか。

海外調査実習という、現地に足を運び、グループで課題設定をして、解決の糸口を探していくフィールドワーク形式の授業があるのですが、それを同時期に2つ履修したことですね。一つは、国連本部のあるジュネーブに訪問して、国際問題をテーマとするもの、2つ目は中東問題をテーマとするものです。実習は準備することや課題も多く、一つでもかなり大変です。でも、国連の海外調査実習は高校生のオープンキャンパスで知ったときから、絶対に参加すると決めていましたし、イスラーム文化を深く理解するうえで、中東の実習にも参加したいと思ったんです。同時履修は難しいと思い、諦めかけていました。しかしどうしてもその想いが捨てきれず、教授に相談すると、「あなたならきっとできるから、やってみなさい」と背中を押してくれました。そこから、国連に行く準備をしながら、中東の実習で商社や大使館を駆け回って、夜中までエッセイを書いて。しんどいと感じるときもありましたが、両立できたことで自信にもなりましたし、高校生のときからやりたかったことができて、とても充実した期間でした。 


ー学生一人ひとりの挑戦を後押ししてくれる環境がYCUにはあると、菊地さんは言います。

現在はアラビア語を集中的に学んでいるのですよね。

はい。現在は休学してアラビア語を勉強しています。アラビア語は言語と文化の結びつきがとても強いんです。イスラーム文化をしっかり理解するためには、言語力を高めることが必要です。それに、いずれはアラビア語で文献調査や研究もしていきたい。YCUに通いながら夜間の語学学校に通うことも考えたのですが、一定の時間をかけなければ、自分のものにはできないと思ったんです。だから思い切って休学を決めました。YCUは休学期間中は学費がかかりませんので、本当にありがたいです。 

相手を知って、理解しようとする大切さ

休学から戻ってきて、チャレンジしてみたいことはありますか?

アラビア語を学んでいると言うと、「なぜあんな危ない地域の言語を学んでいるの?」と聞かれます。これは、イスラーム社会のマイナス面ばかりが注目されていることが原因だと考えます。実際、私自身も昔は、中東・イスラーム地域に悪いイメージを持っていて、怖いと感じていたこともありました。しかし今、ムスリムの人と自然に接していられるのは、私が言語、文化を学んで、相手を知って理解しようとしているからだと。だから、自分が日本とイスラーム地域の架け橋となって、ステレオタイプを取り払っていく活動をしていきたいと思っています。

無駄なことは何もない。いつか点と点が線になる

YCUを目指す高校生に応援メッセージをお願いします。

 私は今まで、いろんなことをやってきましたが、それがあるとき一つの線につながることがあるんです。その時は関係なさそうだと思っていることも、未来のどこかでつながる。だから、みなさんが今やっていることは無駄にならないし、無駄にしないでほしい。私は周りから、柔軟性があるように見られるのですが、一つのことに集中しすぎてしまう傾向にありました。でも大学に入って、いろんなことを学び、たくさんの人とコミュニケーションを取ることで、自然と視野が広がったのです。YCUの学生は、それぞれの出身地域の違いはありますが、共通しているのは、みんな目的意識をもっていて、いろんなことに挑戦しているということ。そのような仲間との日々のコミュニケーションの中で「こんな視点もあるんだ!」という発見があります。そして、教授との距離が近い。授業以外でも時間を割いて、親身にアドバイスをしてくれるんです。教授と学生という関係性ではあるんですが、一学生の私のことも一人の人間としてみてくれる。だから議論も深まって、学びが多くなるんです。個人をしっかり見て、成長をサポートしてくれる環境だからこそ、柔軟性を持てるようになったんだなと思っています。高校生の皆さん!YCUは挑戦する人を全力でサポートしてくれる大学です。目の前にある様々な機会を楽しんでチャレンジして下さい。今の努力が、次の世界を見出し、必ず未来につながっていきます。みなさんに、YCUでお会いできることを楽しみにしています。
(2017/12/27)  

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