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消化器病センター

消化器病センター
部長  國崎 主税
(消化器外科)

消化器病センター
担当部長  沼田 和司
(消化器内科)

主な対象疾患及び治療実績(外科)


胃・食道・十二指腸(一部)の悪性・良性疾患に対する手術治療と、胃癌・食道癌に対する化学療法・放射線療法を多く行なっています。2019年から2021年までの3年間で、胃癌に対する手術件数(切除)は293件、食道癌に対する(食道胃接合部癌含む)手術件数は64件と県内でも有数の症例数となっております。日本内視鏡外科学会技術認定医4名、日本食道学会食道外科専門医2名、ロボット支援手術プロクター(手術指導医)1名のもと手術を行なっております*。当院の特徴として消化器内科との連携が円滑であり、ボーダーレスに治療方針についても日々相談しながら行なっています。 *2022年5月現在 胃癌に対しては傷の小さな低侵襲手術(腹腔鏡・ロボット支援下手術)を積極的に行なっており、この3年間の低侵襲手術の割合は74%でした。また、切除不能と言われるステージ4の患者さんに対して化学療法(抗がん剤治療)を行い、よく効いた場合に根治的な切除をするコンバージョン手術も積極的に行なっております。化学療法も力を入れており、がんゲノム診療科と協力したがんゲノム医療や国内外の治験も複数行なっています。胃の悪性疾患の一つであるGIST(消化管間質性腫瘍)に対しては胃の切除する範囲を最小にするために消化器内科による内視鏡・腹腔鏡合同手術(LECS)も多数おこなっています。2022年度より肥満外科手術も始まりました。減量手術をご希望される方も是非ご相談ください。

胸部食道癌に対しては低侵襲手術である胸腔鏡手術を原則として行なっており、この3年間は胸腔鏡手術の割合が95%でした。また、気管・大動脈など重要な臓器に対して腫瘍が浸潤している切除不能局所進行食道癌(ステージ4a)であっても根治的放射線化学療法を行い、残った腫瘍を切除するサルベージ手術も行なっています。化学療法・放射線療法も積極的におこなっており2021年の化学療法・放射線療法(単独療法含む)をおこなった患者さん47例でした。高度の狭窄により食事が取れない方に対しても消化器内科と協力してステントを留置する方もいます。良性疾患である食道裂孔ヘルニアに対しても腹腔鏡下食道裂孔ヘルニア根治術も積極的におこなっています。難治性の逆流・嘔吐などの症状が続く方はぜひご相談ください。


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大腸肛門疾患、主に悪性腫瘍、大腸がん(結腸がん、直腸がん、肛門管がん)、GIST、NET(神経内分泌腫瘍)などに対する手術治療、化学療法・放射線療法を多く行なっています。大腸がんに関する専門領域の知識と技術を基に、根治性の追求と低侵襲性に加えて術後の生活の質(QOL: Quality of life)を考慮し、個々の患者さまのご希望に応えることを目標にしています。
特徴としては、
1.大腸がん治療総数では全国ランキング7位*、神奈川県においては1位*であり、多くの患者さんの治療にあたっています。*医療新聞社「名医のいる病院2022年版」内視鏡治療も含む。
2.腹腔鏡手術、ロボット支援下手術を積極的に取り入れ、体に優しい手術を行っています。(6名の内視鏡外科学会技術認定医**、2名のロボット支援手術プロクター(手術指導医)のもと、大腸がん手術の約95%に腹腔鏡手術、ロボット支援下手術を施行しています)。**2023年1月から。
3.可能な限り肛門を温存します(下部直腸癌に対し,85%の症例で肛門温存手術を行っています)。
4.閉塞性大腸がんや局所進行直腸がんに対して、集学的治療を行っています。
5.直腸がんに対して、積極的にロボット支援下手術を行っており、根治性を担保し術後の機能(排尿・性機能)を最大限に温存しています。
6.2022年4月から結腸がんに対するロボット支援下手術が保険適応となり、積極的に導入しています。

ロボット支援下手術(ダ・ヴィンチ手術)

当科では2名のロボット支援手術プロクター(手術指導医)のもと結腸がん、直腸がん手術に対するロボット支援下手術を積極的に施行しています。ダ・ヴィンチ(手術支援ロボット)はアメリカで開発された最新鋭の内視鏡手術支援ロボットで、腹腔鏡下手術同様に身体への負担が少ない、患者さんにやさしい低侵襲手術を実現します。特に肛門に近い下部直腸癌でそのメリットを最大限に発揮します。当院で導入している手術支援ロボットはDa Vinci Xi(インテュイティブサージカル社製)という最新機種となります。


腹腔鏡手術

「腹腔鏡手術」とは、腹腔鏡という直径約1cmの細長いカメラをお腹の中(腹腔)に入れ、そのカメラからの映像をモニターに映して、そのモニターを見ながら行う手術のことです。ロボット支援下手術(ダ・ヴィンチ手術)も腹腔鏡手術の仲間です。腹腔鏡手術の低侵襲性(身体に負担が少ないということ)は多くのエビデンスが報告されています。我々も確かな技術と経験を持ったスタッフが腹腔鏡手術を行っており、現在まで約5000例以上の腹腔鏡手術をおこなってきました。現在、当科では約500件の手術(大腸がんの原発切除は300件以上)を行っており、6名の内視鏡外科学会技術認定医*のもと、大腸がん手術の約95%に腹腔鏡手術、ロボット支援下手術を施行しています。 *2023年1月から。


経肛門的直腸間膜切除術 ( taTME )

直腸がんの手術では、狭い骨盤内の操作が必要となりますが、特に狭骨盤の男性や、肥満症例、腫瘍が大きい症例では骨盤深部の操作難易度が高くなります。その解決方法の一つとして、「経肛門的直腸間膜切除術(taTME:Transanal total mesorectal excision)」という術式が非常に有用である場合があります。taTMEとは、腹腔側と肛門側の両方から手術を行う方法です。


直腸がんに対する肛門温存手術

近年まで肛門に近い直腸がんに対しては、肛門も切除する「直腸切断術」が施行され、永久人工肛門となることを余儀なくされていました。当科では、今までであれば永久人工肛門となっていた肛門に近い直腸がんでも、一定の条件をみたせば、自分の肛門を残せる超低位直腸切除術、ISR(括約筋間直腸切除術)を積極的に施行しています。これらの手術では縫合不全を予防し、良好な肛門機能を温存するため一時的な人工肛門を造設しますが、約2-3か月を目途に一時的人工肛門を閉鎖する手術を行います。その後は、自分の肛門からの自然排便が可能となります。

直腸がんに対する術前治療(術前放射線化学療法、術前化学療法)~術前治療により手術をしないという選択肢の可能性があります~

局所進行直腸がんに対して、原発腫瘍の縮小(局所再発の予防)、遠隔再発の抑制などを目的として、術前放射線化学療法、術前化学療法を行い、その後に手術をするという選択肢があります。下図のように、直腸癌に対して術前治療を施行することによって、直腸癌が消失することもあります。その場合は、患者さんと十分に話し合った上で、手術を施行せずに経過観察を行うという選択肢が存在します。近年の全術前治療(Total neoadjuvant therapy: TNT)では約30%の患者さんで直腸がんが消失しています*。手術を施行しないことにより肛門機能は非常に良好に温存されます。当院ではTNTを特定臨床研究として施行しており、治療を受けていただくことが可能です。*当院データによる


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消化器病センター外科・肝胆膵グループは、肝臓・胆道・膵臓疾患の癌診療に特化したグループとしてこれまでに多くの患者様の治療に携わってきました。2021年度の肝胆膵癌の手術件数は103件であり、内訳は肝臓癌:67件(原発性肝癌:29件、転移性肝癌:38件)、胆道癌:13件、膵臓癌:23件でした。また、当院は日本肝胆膵外科学会の定める高度技能専門医制度認定修練施設B(年間30例以上の肝胆膵高難度手術を施行している施設)に認定されておりますが、年々増加傾向にあります。安全に根治性及び術後の生活の質を考慮した医療を提供しております。以下に各疾患に関する手術治療に関して概説させて頂きます。

[肝胆膵高難度手術件数 年次推移]


肝臓癌の治療

転移性肝癌では大腸癌肝転移の手術を最も多く施行しております。
多数の肝転移を認める症例では化学療法を組み合わせた集学的治療を行い、術後再発した際に再肝切除を行うことを考慮して、なるべく肝実質を残存させた手術を行います。以下の症例は大腸癌多発肝転移症例で化学療法によるコントロールを行った後に22個の腫瘍を切除した症例です。

[術前シェーマ] ※赤丸が腫瘍

[切除後写真] 13カ所の肝部分切除を施行

また、積極的に肝転移症例に対する腹腔鏡手術も施行しております(2021年度:13例施行)。通常肝臓の開腹手術では大きな創になることが多いですが、腹腔鏡手術では小さな創で手術を行うことが可能です。

[腹腔鏡手術による創部]

[開腹手術による創部]

[肝臓癌(肝細胞癌、転移性肝癌)手術件数 年次推移]

胆道癌の治療

胆道癌には胆管癌、胆嚢癌、Vater乳頭部癌が含まれます。胆道癌の中で肝臓の入り口の胆管から生じる肝門部領域胆管癌の手術では特に解剖構造の理解が重要になってきます。当科では術前に撮影したCT画像から3D構築像を作製して術前シュミレーションを行い、安全で確実に癌を切除する手術を行っています。

[3D構築による術前シュミレーション]

[術中写真:胆管切離後]

膵臓癌の治療

膵臓癌では現在、術前化学療法を行った後に手術を行い、さらに再発予防のために術後半年間の術後補助化学療法を行う方法が標準治療となっております。膵臓癌は腫瘍の局在によって術式が異なります。膵頭部(膵臓の右1/3部分)に腫瘍が存在する場合は膵頭十二指腸切除を行い、膵体尾部(膵臓の左2/3部分)に存在する場合は膵体尾部切除を行います。当院では、門脈浸潤を認める進行症例でも積極的に手術治療を行い、良好な成績を治めております。また、膵体尾部切除では積極的に腹腔鏡手術を行っており、肝切除同様に小さな創部で行うことが可能です。

[膵臓癌手術件数 年次推移]

[膵頭部癌、門脈浸潤症例]

[門脈合併切除後]

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