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再生細胞治療センター

再生細胞治療センターの設置について

平成22年4月にかねてより設置が熱望されていた県内公的医療機関としては初の再生細胞治療センターが完成しました。
再生医療に用いられる生きた細胞は滅菌操作をすることにより死んでしまいます。そのため、培養などの細胞処理過程にはGMP(Good Manufacturing Practice)*基準という高度な無菌管理が必須となります。当施設はクリーンルーム内に最新型のセルプロセッシング・アイソレーターを導入することにより無菌条件をクリアし、GMP基準に準拠した施設となっています。
今後は再生細胞治療センターを利用した再生、細胞治療の臨床応用がさらに推進され、横浜市民への高度な医療の提供につながります。

GMP(Good Manufacturing Practice)*とは・・・日本のGMPは厚生省薬事法の内、医薬品の研究、開発、教育訓練、製造設備、原料、製造、中間体、最終製品、廃棄物、包装資材、検査、販売、不合格品および回収品、等について規定し、それを記録、文書化する事を義務付けた省令です。また、産業界のもう一つの大きな取り決めとして、ISO(International Organization for Standardization)があります。ISO9000~9004迄の品質システム基準をGMPに取り入れWHOGMPを改訂する作業が進められ、厚生省の改訂GMPもこれに沿う形でISOとの整合性を持たせC-GMPと呼称しています。 

再生細胞治療センター設置の目的

CPC(Cell Processing Center)とは細胞処理センターの略称で、細胞治療や遺伝子治療の分野において利用される研究開発施設のことを指します。当院では準備委員会において再生細胞治療センターという正式名称に決定し、附属病院先進医療推進センター内の一施設としての位置づけで発足いたしました。神奈川県内の公的病院初の設置となります。
CPC開設の背景は附属病院の診療内容の高度化と先進化を進める中で再生医療の臨床応用のため院内に細胞処理施設が必須で、この施設は手術室に隣接し、かつ外界と遮断されていなければならないという条件がありました。そこで、2年前に設置が検討されました。しかし手術室を工事のため閉鎖しなければならないということで延期し、病院4階の再整備に合わせて設置することになり、平成21年度に具体的な設置が検討され、4回の準備委員会を経て開設の運びととなりました。 

細胞治療と再生医療

細胞治療 とは、ヒトの細胞を体外に取り出し、選別、活性化、増幅などの処理を行った後に患者さんに投与することを通じて様々な疾病を治療する方法の総称で、「成分輸血」や「造血細胞移植」などは先駆的な細胞治療といえます。また、再生医療 は、組織再生を目指す医療で、特に「成長してから欠損や欠陥が生じると再び元に戻ること(再生)がない組織、あるいは再生が困難な組織」を対象にし、最終的に組織の機能回復を目指すことを目的としていて、元になる細胞は様々で、「骨髄」「臍帯血」「脂肪組織」「皮膚」「滑膜」などがあります。 
配置図
セルプロセッシング・アイソレーター

作業風景

◆閉鎖空間内部(作業エリア、遠心、培養)を過酸化水素で燻蒸、滅菌
class 100 を保ちます

◆従来のクリーンルームに比べて、更衣等が簡略化されています 
◆<写真左>細胞培養用のCO2インキュベーター;内部もclass 100維持可能です

◆<写真右>作業エリアCP2(従来のクリーンルーム形式にも対応可能):現在は主に血液・造血細胞処理に使用しています

再生細胞治療センター