横浜市立大学医学部附属病院の医療安全管理の取り組み

平成12年10月27日

横浜市立大学医学部附属病院

病院長   松 原   升

 横浜市立大学医学部附属病院は,平成11年1月に,あってはならない重大な医療事故を起こしました。
 患者取り違え事故の重大性を反省して,平成11年8月から特定機能病院の承認を辞退するとともに,病院挙げて医療安全管理の徹底に努めてきました。また,事故再発の防止策の実行のみならず,抜本的な病院改革や外部評価にも取り組んでまいりました。
 しかしながら,平成12年6月〜7月に至っても,薬剤関係の医療上のミスが生じるなど,まだまだ職員一人ひとりの意識や取り組みが十分だったとは言えない状況もあります。
 この報告書は,附属病院が過去の反省を踏まえ,この2年間に取り組んできた内容や成果等を整理することにより,私たち病院職員自らの戒めとし,決意を新たにするものであります。
 過ちは犯してなりません。職員一人ひとりの,日ごろの心がけや確認行為が,何よりも患者さんの命や安全の確保につながっていることを再度確認しなければなりません。私たち医療人は,高い倫理観と確かな知識・技術を持ち,患者さんと向き合って,安全で質の高い医療を提供してまいります。



目     次

第1章 附属病院の医療安全管理の取り組みの経緯と現在(PDF形式)

1 安全管理体制の確立の経過
2 現在の安全管理体制の機能と活動
3 事故調査委員会,病院改革委員会,外部評価委員会等からの改善案・提言の実施状況

第2章 医療事故等の概要と予防策 (PDF形式)

1 過去の医療事故の総括
2 患者取り違え事故の概要と再発防止策
3 過去の医療事故の概要と予防策
4 医療事故等の対応の実際

第3章 インシデント報告システムの概要と取り組み (PDF形式)

1 インシデント報告システムの概要と実際
2 インシデント報告をもとに検討・実施された予防策の事例

第4章 医療安全管理システム確立のための今後の課題(PDF形式)

1 これまでの取り組みの総括
2 医療安全管理システムの充実にむけた当面の重要課題
3 医療安全管理にも大きい影響を与える病院機能の向上に関わる検討課題


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お問い合わせ先: 横浜市立大学事務局 病院等調整担当
             
E-mail hkaikaku@yokohama-cu.ac.jp
             
電話 045-787-2421


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