東アジア共同体は実現可能か?〜経済統合と領土・歴史問題〜
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グローバル化の時代を迎え、国境を越えた活動が活発になるとともに、欧州をはじめとして地域統合の動きが進んでいます。東アジアでは、国家間の経済的結びつきが強まり、その先に東アジア共同体の形成を期待する声も聞かれます。しかし、東アジアでは、日本と中国・韓国、中国と東南アジアとの間の領土問題、日本と中国・韓国との間の歴史問題など、共同体づくりを阻む難問も多くあります。はたして東アジア共同体は実現可能なのでしょうか? 4回にわたって考えていきます。
日時 |
2015年2月6日〜2015年2月27日 毎週金曜日 10:00〜12:00(全4回) |
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会場 | 横浜市立大学 金沢八景キャンパス |
講師 | 金子 文夫(横浜市立大学 名誉教授) |
受講対象 | 一般 |
受講料 | 全4回 5,900円 (部分受講可 1回 1,550円) |
第1回 平成27年2月6日(金)10:00〜12:00
グローバル化と地域統合
冷戦終結以後、人、物、企業、情報の国境を越える活動が飛躍的に増える一方、欧州の共同体形成を先頭にして地域統合の動きが盛んになっています。各地域の比較をしながら、統合の歴史と実態をみていきます。
第2回 2月13日(金)10:00〜12:00
東アジア経済統合の現状と課題
欧州の共同体づくりは、政治的意思に基づく制度形成が先行しました。東アジアでは制度よりも実体経済の連携が先行しています。制度と実体の関係に注目しながら、東アジア経済統合の現状と課題を検討します。
第3回 2月20日(金)10:00〜12:00
領土問題の歴史と展望
東アジアでは、経済分野での国家間の結びつきが強まる反面、領土問題に代表される政治的対立が目立ってきました。日本が関係する領土問題を中心にして、その歴史と解決に向けた展望を探ります。
第4回 2月27日(金)10:00〜12:00
歴史問題の背景と課題
東アジアでは、近代日本が近隣地域を支配した歴史の認識をめぐって、深い溝が生じています。それぞれの国が歴史にどう向き合っているのか、対立の背景を考えるなかから、今後の課題を考えていきます。