舞岡から発信する生命科学入門講座≪特別編≫ 来たるべき巨大地震のために〜発生メカニズムと防災〜
毎期開催している「舞岡から発信する生命科学入門講座」ですが、今回は生命科学という枠を飛び出して、多くの方に関心が高い『地震』をテーマに連続講座を行います。
地震発生メカニズムについての最新研究や、地震防災はどうあるべきかを中心に紹介します。
日時 |
2014年11月15日〜2015年2月21日 土曜日 14:00〜15:30(全3回) |
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会場 | 下記 参照 |
講師 | 金 亜伊(横浜市立大学学術院国際総合科学群生命ナノシステム科学研究科 准教授 ) 吉本 和生(横浜市立大学学術院国際総合科学群生命ナノシステム科学研究科 教授 ) 笠谷 貴史(海洋研究開発機構) |
企画監修 | 一色 正之(横浜市立大学学術院総合科学群 准教授) |
受講対象 | 高校生 学生 一般 |
受講料 | 全3回 1,000円 (部分受講可、1回500円) ※高校生無料 |
第1回 天然資源と誘発地震
講師:金 亜伊(横浜市立大学学術院国際総合科学群生命ナノシステム科学研究科准教授)
会場:戸塚区役所 多目的スペース中
近年話題になっている代替エネルギーとしてのシェールガスや地熱発電、温暖化防止対策としてCO2を地中深くに隔離する二酸化炭素地中貯留。どれも魅力的な話ですが、一方でこれらの水圧破砕技術による誘発地震の発生や、帯水層汚染等の環境汚染の懸念の声もあります。水圧破砕は本当に危険な技術なのでしょうか?本講座では国内外での水圧破砕技術の実際と、それによって誘発される地震のメカニズムを紹介し、それらの疑問に迫りたいと思います。
第2回 地震と防災について考える
講師:吉本 和生(横浜市立大学学術院国際総合科学群生命ナノシステム科学研究科教授)
会場:戸塚公会堂 1号会議室
地震災害を軽減するためには、その特徴について良く知り、自分の身の上に何が起こりうるのか、正確に予測することが必要です。このため、本講演では、地震によって予想される被害、発災時の人間心理と行動などについて解説します。また、横浜市が提供している、地震防災に役立つ情報についても紹介します。
第3回 地面の下を「診る」技術-地震発生の場を探る−
講師:笠谷 貴史(海洋開発機構地震津波海域観測研究開発センター主任技術研究員)
会場:戸塚公会堂 1号会議室
「物理探査」という言葉をご存じでしょうか?人間の体をCTスキャンなどで診断するように、地面の下を照らし出して「診る」ためのの技術のことです。地盤や地下水の様子を調べたり、石油や金属資源の調査など、意外と身近なところで活躍しています。地震が発生する場所がどういう状態にあるのかを調べるのにも様々な物理探査の技術が駆使されています。
本講座では、物理探査の調査の様子や技術の紹介をしながら、地震の発生域がどのようにイメージングされているのかについて解説します。