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地理情報や数値シミュレーションなどを用いてデータ解析をすることによって、環境問題の解決を探っている大西暁生教授。環境問題だけにとどまらず、人口減少や空き家問題など、さまざまな社会問題にも取り組んでいる大西教授に、研究の面白さや高校生に向けたメッセージを伺いました。


研究のモチベーションは、より良い都市や社会を構築していきたいという想い


現在の研究テーマについて教えてください。

将来の持続可能な発展を目指した環境調和型社会経済システムの構築を支援する研究をしています。また、研究との関連で人間社会の活動が環境にどのような影響を与えているのか、影響を与えていくのかを理解するため、地理情報や数値シミュレーションなどを用いたデータ解析を行っています。具体的な研究テーマとしては、気候変動を緩和する/気候変動に適応した都市社会づくり、物質循環型の都市社会づくり、環境調和型の交通施策、都市熱環境解析(ヒートアイランド対策)、アジアの水需給構造分析などです。


研究者を志した理由やきっかけなど教えてください。

研究者を志したのは大学院博士課程に入ってからだったので、他の研究者とくらべるとかなり遅かったと思います。昔からの夢というわけではなく、幼い頃はプロ野球選手になりたいなどの夢を持った子どもでした。大学院で研究をやっていくうちに、その面白さと難しさにのめり込んだというのが本音です。ですから学部や修士課程を修了する際には、民間企業に入るための就職活動をしていました。博士課程に入学してから取り組んだ中国黄河の水資源問題の研究を通じて、世界で起きている深刻な問題を目の当たりにしました。それに取り組むさまざまな分野の研究者と接することで、何か自分でも貢献できることがあるのではないかという思いと、真実を知ることの出来る面白さ、そしてその難しさにはまり、研究者を志すようになりました。


現在の研究テーマに取り組もうと思ったきっかけなど教えてください。

環境問題というのは人間社会が原因で生じる、いわば人間社会の鏡みたいなものだと考えています。人間社会の営みが健全なのか、そうではないのか、もし問題が生じ不健全な状態ならどのようにすれば健全になるのか? 私は環境だけに興味があるというわけではなくて、人間社会にも興味がありました。ですから、環境問題だけではなく、さまざまな社会問題にも取り組んでいます。例えば、人口減少に関わる問題もそうですし、空き家に関する問題もそうです。研究のモチベーションは、より良い都市や社会を皆さんと一緒に構築していきたいという想いです。そして、私の世代だけではなく、将来世代に渡り、この思いを継承していけば、豊かな社会が永続的に築けるのではないかと思っています。私自身は微力です。しかし、同じ志の人が増えれば、笑顔あふれる社会が出来ると確信しています。


研究の面白さや醍醐味などについて教えてください。

何か物事を知りたいという気持ちが湧いた時に、単に人の書いたもので理解するのではなく、自分で見て、必要であればツールを使ったり分析をしたりすることで、ちょっとずつ自分の中で理解ができてくる。そういうことはやっぱりうれしいし、面白いです。研究に限らず、自分がやれることというのは限られていますが、それでも物事を自分で理解して、少なからず社会へ還元できるというのは大変面白いことだと思います。
もっと具体的なことで言えば、自分の関わっている地域の課題を行政の方などと話し合いながら共に考えることができるのも面白さのひとつです。研究自体も当然楽しいのですが、同じ課題を共有している人々と議論しながら解決方法を探っていくことは、研究を実社会に反映させていく上でとても有意義なことです。研究内容を分かりやすく伝えるコミュニケーション力も鍛えられます。きちんと理解してもらえるように伝えなければ意味がありませんから、どう伝えれば良いのか、どうすれば理解してもらえるのかをよく考えます。研究する側、施策に携わる側、実際に暮らしている地域の人々など、共に理解し合うことが重要です。伝えることの難しさも含めて、共働できる喜びを感じて活動しています。


学生たちが研究を進めていくうえで、心がけてほしいことはありますか。

アンテナを高く持って、物事をよく観察してみてください。これは、自分自身を見つめ直すためのバロメータになります。研究では、掲げたテーマの本質を見抜く力が重要となります。常に何かに関心を持ち、それを注視して観察することが必要です。他人や社会、そして今起きていることや流行していることなどに興味を持ち、場合によってはそれに関わりながら、実際に何が起きているのかを体感し、理解することが重要です。分析や解析は、あくまでも調理や味付けのようなもの。研究として本当に重要なのは、何をやりたいのか、何が起きているのか、そしてその本質とは何かをじっくりと観察し見定めることです。そしてその後で、それを上手く料理する調理や味付け(本質をより引き立たせること/より詳しく理解することなど)が重要になってくるのです。


研究者にとって一番必要な素養(能力)は何でしょうか。

新しいことをやってみたい、チャレンジしたいと思う気持ちだと思います。例えば、自分が知らなかった分析方法がある場合に、それを実際に自分でやってみたいと思うかどうかだと思います。そういったチャレンジによって、新たな発見や着想も生まれてくると思います。当然、自身の力にもなります。興味を行動に移せるかどうかが大事なのではないでしょうか。

ゼミでの様子


YCU受験生へのメッセージをお願いします!

一緒にYCUで楽しく学び、研究をしてみませんか。そしてともに成長しませんか。願わくば、私と一緒に、より良い都市や社会を築いてみませんか。当然、他の分野に興味があれば、ほとんどのことが実現できる大学です。ちょっとでも興味があれば、ホームページやオープンキャンパスを通じて、積極的に情報を取得し、気軽に相談してみてください。皆さんの興味がさらに広がると思います。実際にお会いできるのを楽しみにしています。

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大西暁生教授のインタビューを動画で見よう!

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(2023/11/9)

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