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質量分析という手法を使って、空気中に含まれる有機化合物が地球環境や気候変動に与える影響を研究している関本准教授。研究テーマが人類喫緊の課題である環境問題に直結していることや、明るく親しみやすい講義の雰囲気から学生からの人気も高い。また、顧問を務め、自身もOGである応援団チアリーダー部・チアリーディング部を、2020年2月にアメリカのアナハイムで開催された国際大会「USA Collegiate Championships 2020」で見事に部門準優勝へ導いている。


自分のアイデアで解明していける楽しさがある研究職
誰も知らない秘密を知った時の快感はたまりません!

研究分野
質量分析学・大気科学
経歴
2010年3月 横浜市立大学大学院国際総合科学研究科博士後期課程修了
2008年4月~2010年3月 JSPS特別研究員(DC-2)
2010年4月~2011年3月 国立環境研究所大気圏領域 ポスドクフェロー
2011年4月~2019年3月 横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科 助教
2015年8月~2017年8月 JSPS海外特別研究員(@米国立海洋大気庁地球システム調査研究所NOAA ESRL)
2019年4月~ 横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科准教授


現在の研究テーマについて教えてください

窒素や酸素で出来ている空気の中には、微量の有機物や無機物が入っていて、それが地球環境に影響を与えていることがわかってきました。
私の研究テーマは地球環境をマクロな視点と、それを構成している原子・分子のミクロな視点の2つから挙動を繋げて理解しようとするものです。身の回りの環境を観察し、実際にどんな現象が起こっているのか、ということを明らかにしています。原子・分子レベルで化合物の生成・消滅反応などを解析し、地球の大気環境や気候変動などグローバルな問題との関連を研究しています。2019年の夏にはNASAのジャンボジェット機を使った航空機観測に参加し、北米で起きた山火事の環境影響の調査をしました。

アメリカNASAの飛行機で山火事から出る空気を分析

世界各地から取り寄せたサンプルを解析する


研究者を志した理由やきっかけなど教えてください

幼い頃から算数や理科が好きで、理系の方向に進んでいくのではとなんとなく思っていました。父も大学の理系教授職だったため、「学術を究める」=「博士の学位を取り研究職に就く」という思いがあり、それに関しては家族の応援がありました。
また、幼稚園から高校までキリスト教系の学校に通っていたので、発展途上国をはじめとした世界の国々について知る機会が多くあり、将来はグローバルな仕事に関わりたいと思っていました。さらに、大学時代に所属していたチアリーダー部でチームワークの大切さを学び、いっそう「グローバルにチームワークを築きながら成し遂げていく職」を見つけたいと考えるようになりました。大学の学部4年次からは質量分析学研究室に配属となり、研究を進めていく上で、質量分析を使った仕事をしながら研究者になる夢を実現していきたいと思いました。


現在の研究テーマに取り組もうと思ったきっかけなど教えてください

この研究テーマにたどり着いたのは、「成り行きだった」というのが正直なところですが、物質をイオン化することで解析・測定する「質量分析」という技術を知ったことも一つのきっかけです。私はこの技術を、大気環境に影響を与える化合物の生成・消滅反応の解析や、濃度計測に利用しています。


研究の面白さや醍醐味などについて教えてください。

自然界には、教科書に書かれていない未知なる現象が沢山存在しています。研究ではそれを探し出し、自分のアイデアで解明していける楽しさがあります。誰も知らない秘密を知った時の快感はたまりません!
世界中の研究者に出会え、時には研究を通して海外に「親友」ができることもあります。研究を通じた人との出会いは、私にとっては研究の醍醐味の一つです。


研究を進めていくうえで、常に気にしている、心がけていることなどについて教えてください

自分の研究を振り返ってみると、「自身の興味・好奇心」と「人との出会い」が、自然と現在の道を切り拓いてくれたように思います。例えば、博士課程の研究で行き詰まった際、修士1年のときに買っておいた本が、ブレークスルーにつながりました。さらには、後にその先生に教えを乞うことになりました。
また、楽しめていない時はモチベーションを保ちにくいので、楽しめていない理由を把握し、それを解決するようにしています。
学生との研究や共同研究者との研究など、抱えているテーマは多くあります。それを楽しみつつ、さらに自身が純粋に楽しめる、いわば趣味のようなテーマを持ち、忙しい中でもそれを考え、取り組む時間を設けるようにしています。


研究者にとって一番必要な素養(能力)は何でしょうか。

物事にハマれて、それを究めようとする強い心、自身のモチベーションといった心身の状態を、自身でよく把握し、コントロールできることが必要です。
それから論文を組み立てる力も大事です。私は、論文は一つの作品だと思っています。実験で得られた要素をどう組み立てて論理展開していくのか、それは絵を描いたり作曲するのと似ています。研究を日々続けるだけでなく、要素をまとめ、あるときは取捨選択し、ストーリーとロジックをつくる能力が必要だと思います。


YCU受験生へのメッセージをお願いします。

私にとって理学系の「研究者」とは、自分の身の回りで起こっている自然現象を正確に理解していきながら、時には世界の誰も知らないことを見つけ出すチャンスに恵まれ、世界の人々との出会いをもたらしてくれる、素敵な職であることを実感しています。一生涯、知的好奇心をときめかせ、人生を楽しむためのチョイスとして、「研究者」を目指してみるのはいかがでしょうか?

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(2022/7/5)

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