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データサイエンス学部の魅力

データサイエンスは、新しくて面白い! その魅力について、データサイエンス推進センターの小泉和之先生に聞いてみました!

ネット上のつぶやきデータから医療ビッグデータまで、膨大なデータを分析し、解き明かすデータサイエンス。 この学問を追求するデータサイエンス学部が、2018年春、YCUに誕生します。 
データサイエンスって、どんな学問? YCUのデータサイエンス学部の特徴は?
理論統計学を専門とする小泉和之先生に聞いてみました。
データサイエンスとは、どのような学問なのでしょうか?

ひと言でいうと、数字の羅列、文字、画像などあらゆるデータを解析することによって、“価値” や “楽しいこと” を見出す学問です。
 

私自身は、主にスポーツをテーマに分析を行っています。たとえば、野球のクライマックスシリーズは短期決戦ですが、打順や起用するバッターは、ペナントシリーズの時と異なるものです。「短期決戦では、ペナントシリーズで活躍するいわゆる“ホームランバッター”よりも、チャンスの時にヒットを確実に打てるような“代打的バッター”のほうがチームへの貢献度が高いのではないかという説もある
」。このような仮説を立ててデータから解析したり、サッカーのJリーグでは、シュートやパスの成功率ではなく、選手の“動き”を解析することから才能のある選手を見いだすような取り組みも行ったりしています。「普段は見えないものを、数字から導き出すことを可能にする学問」というイメージです。
データサイエンスを学ぶには、どのような学生が向いていると思いますか?

日々の生活の中で、グラフやデータなど数字を見ることが好きな人は向いていると思います。理系志望の人はもちろん、文系志望でも、経済学部など社会科学系に興味のある人は、進路の選択肢のひとつとしてぜひ考えてほしいですね。ただ基礎をしっかりと身に付けるために1年次から数学的な授業があるので、「数学が大嫌い」という人は厳しいかもしれませんね。
YCUのデータサイエンス学部の特徴、強みについて教えてください。

YCUは、古くから文系・理系にとらわれない幅広い教育内容に加え、医学部も擁する総合大学です。幅広い分野のデータが身近に存在するだけでなく、学生が理論を理解するために必要な基礎教育や、統計教育に携わるスタッフが非常に充実しているところが大きな強みです。コンパクトな大学で、学生と教員との距離も近いため、学生一人ひとりが深い学びを追求できるところも魅力だと思います。
YCUのデータサイエンス学部で、どのような人材を育成していきたいですか?

データサイエンスを学ぶ上で大切なのは、分析により “どんな” 価値を見いだすのかといった「ひらめき」や、“どのように” データを分析するのかといった「視点」です。机に向かって与えられた勉強をするだけでなく、さまざまな事柄に興味を抱く知的好奇心や、幅広い分野の人たちと交流を持つことができるコミュニケーション能力が必要なので、このような資質を併せ持つ人材を育成していきたいですね。
また、グローバル化の時代、世界中の人とコミュニケーションを取るためには、英語力を養うことも非常に重要です。YCUには、Practical Englishをはじめ世界で活躍するための英語力を身につけることのできるプログラムが充実しています。英語の素地を固め、世界に羽ばたける人材育成もめざしています。

卒業後の進路は?

金融、IT、製造業をはじめ幅広い業界で、データコンサルタントや製品開発、マーケティング担当などとしての活躍が期待されています。データを扱う“スペシャリスト”としてだけでなく、自らがプロジェクトの中心となり、周りを動かす“リーダー”として業界をけん引していく存在でいてほしいと思います。
高校生へのメッセージをお願いします。

あらゆる可能性が無限に広がる高校時代は、「自分はこうだから」などと決めつけず、いろいろなことに興味をもち、取り組んでほしいですね。大学に入ってからやりたいことを決めるのでなく、やりたいことや興味のあることを見つけたうえで、進路についてじっくり考えてほしいと思います。
  
研究室の雰囲気やデータサイエンスを学ぶことの魅力を学生目線で伺うためにも、小泉研究室のゼミ生である鈴木さんにも同席していただきました。データサイエンス学部の今後が楽しみですね! 小泉先生、鈴木さん、ありがとうございました!
 

小泉 和之 先生

データサイエンス推進センター

国際総合科学部 理学系 物質科学コース 准教授。理論統計学を中心に、さまざまな分野における統計学・機械学習などの応用研究も積極的に行う。日本計算機統計学会広報委員としても活動。
 
鈴木 紫央 さん

国際総合科学部 理学系 物質科学コース 4年 
 
小泉研究室に所属し、データを用いて「風力と風向」をテーマに卒業研究を進めている。卒業後は、大学で身に付けたデータをもとに課題を発見し解決する力を生かして保険商品の開発を行う、アクチュアリー(※)として金融業界で活躍する予定。

※アクチュアリー:保険や年金、金融などの多彩なフィールドで活躍する数理業務のプロフェッショナル。
 (2017/8/31)

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