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HOME > 第5回ホームカミングデー記念講演会「iPS細胞からヒトの臓器を創る!」

第5回ホームカミングデー記念講演会「iPS細胞からヒトの臓器を創る!」

平成25年10月24日
総務・財務課

横浜市立大学 谷口英樹教授(臓器再生医学)
〜一般参加可 入場無料〜

横浜市立大学では11月1日(金)から11月3日(日)の「浜大祭(大学祭)」開催に合わせて、11月2日(土)に「第5回ホームカミングデー」行事のひとつとして、iPS細胞から初めて機能的なヒト臓器を創ることに成功した、医学研究科の谷口英樹教授(臓器再生医学)の記念講演会を実施します。
ホームカミングデーは、横浜市立大学の卒業生に母校を懐かしんでもらうイベントとして、5年前から開催しており、毎年記念講演会を実施しています。

今年は、昨年のノーベル賞受賞で話題となったiPS細胞を使い、機能的なヒトの臓器を創ることに成功した谷口教授が講演します。入場は無料で、一般の方も聴講できます。
iPS細胞は、どんな臓器にも分化することができる万能細胞で、失った臓器を再生する医療に道が開けました。
谷口教授と研究チームは、このiPS細胞から作られた肝臓の機能を担う細胞の基を共培養することにより、血管組織を含む立体的で機能的な肝臓を創ることに成功しました。この研究成果は、臓器移植に代わり、自分の細胞から作られた臓器による再生医療につながるほか、新たに開発された医薬品の副作用を実際のヒトの臓器で確認することができ、新薬研究が飛躍的に加速するなどの期待がされています。
講演では、iPS細胞と再生医療について、わかりやすくお話しします。


■日時:平成25年11月2日(土)13時30分〜14時45分
        (開場12時45分)
■講師:谷口 英樹(たにぐち ひでき)
        (横浜市立大学 医学研究科 教授)
■会場:横浜市立大学 金沢八景キャンパス
        カメリアホール

        (入場無料・一般の方も聴講可)


※取材希望の方は、11月1日(金)までに経営企画課広報担当045-787-2349へご連絡をお願いいたします。

<参考>

谷口 英樹(たにぐち・ひでき)
平成元年  筑波大学医学専門学群卒業
平成7年  筑波大学大学院博士課程医学研究科修了・博士(医学)
平成9年  筑波大学臨床医学系講師・外科(消化器)
平成14年  横浜市立大学医学部教授・臓器再生医学
平成15年〜 横浜市立大学大学院医学研究科教授・臓器再生医学(現職)

iPS細胞とは

iPS細胞(人工多能性幹細胞)とは、採取した細胞から作られた万能細胞で、どのような臓器にも分化できる細胞です。細胞は、一度分化すると、細胞分裂によって同じ種類の細胞が増殖します。皮膚細胞なら皮膚細胞に、肝細胞なら肝細胞にしかなりません。この、「分化」をリセットし、どの細胞にも改めて分化できるようにしたのが、iPS細胞です。
採取した細胞をリセットするところが、受精卵から作るES細胞(胚性幹細胞)との大きな違いです。

研究の背景

現在、臓器の機能が損なわれる病気に対しては、臓器移植が極めて有効な治療法として実施されています。しかし、ドナー臓器の供給は絶対的に不足しており、臓器移植に代わる治療法の開発は必須であると考えられています。そこで、すべての体細胞への分化が可能な「多能性」を有している多能性幹(ES、iPS)細胞を用いて、臓器の機能を回復させるための再生医療研究が進められていますが、臓器として十分に機能する細胞をつくり出すには、その機能を担う機能細胞のみの分化誘導ではなく、そもそも立体的な組織の再構築を伴う「臓器」を誘導することが必要と考えられます。

研究の内容

発生初期段階の肝臓原基が形成されるまでの、血管や間葉系細胞との相互作用を人為的に再現することにより、立体的な肝臓の原基を誘導出来るものと考えました。
その結果、特別な条件下で未分化な3種類の細胞(内胚葉細胞、血管内皮細胞、間葉系細胞)を共培養することにより、立体的な肝臓の原基(肝芽)が自律的に形成されることを見いだしました。
ヒトiPS細胞より誘導した肝芽を免疫不全マウスへ移植すると、ヒト血管網を再構成し、最終的にはたんぱく質の合成や薬物の代謝などヒトの肝臓に特徴的な機能を持つ組織へと成熟することが判明しました。さらに、生体内で分化誘導されたヒト肝細胞が肝臓の総合的な機能を発揮し、治療効果が発現していることが示唆されました。
以上のことから、試験管内で誘導したヒト iPS細胞由来肝芽を誘導し、それらを移植することにより、血管網を持つ機能的なヒト肝臓を誘導することに世界で初めて成功しました。

今後の展開

本研究で開発した方法は、臓器不全症を対象として、臓器原基移植療法という新たな治療概念を提唱できるものと考えられます。今後、3次元臓器原基の大量製造技術や、最適な移植手法などを検討することにより、肝疾患患者を対象としたiPS細胞を用いた再生医療実現化、さらには内胚葉に由来する肝臓以外の臓器(膵臓など)への応用の可能性検討へ向けて研究開発を加速します。

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