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附属病院 全国初!肺がん・膵がんを対象としたSMAP法遺伝子検査方法を外来で実施

記 者 発 表 資 料
平成19年9月28日
公立大学法人 横浜市立大学附属病院
システム等担当課長 花園 勝
TEL 045−787−2936

〜オーダーメード医療(*1) を推進するため、10月1日から専門外来で実施〜

横浜市立大学では、これまで結果が判明するまでに半日から数日間かかっていた遺伝子検査について、 独立行政法人理化学研究所が開発した新たな遺伝子変異検出法(SMAP法*2)を用いることにより、30分という短時間で簡便かつ高感度に検出できる検査キットを、本年2月に同研究所と共同で開発しました。
このたび、全国に先駆けて、このキットを利用した検査を横浜市立大学附属病院(金沢区)の専門外来において、肺がんと膵がんを対象とし、実施(臨床応用)することになりました。
この外来では、従来から実施している検査(肺がんはEGFR遺伝子*3検査、膵がんはK-ras遺伝子*4検査)と今回の検査(費用は病院負担)を併用して行うことにより、SMAP法の特長である“微量の変異を高感度に確実に検出”でき、患者さん一人ひとりの体質に合った治療方法(オーダーメード医療)に役立てていただくことを目的としています。
この外来は地域の医療機関からの紹介による予約を原則としているので、患者さんをご紹介いただいた医療機関にその結果を報告し、治療に活かしていただくことができます。
今後も昨年10月に開設した本学の先端医科学研究センターおよび横浜市立大学附属病院では、臨床におけるSMAP法の応用範囲を拡大するよう、理化学研究所と協力して研究・開発を進めてまいります。

1 今回実施する「SMAP法」遺伝子検査

持参していただいた検体(がん組織、リンパ節など)を用いて、以下の検査を実施します。
 (1) 肺がんにおけるEGFR遺伝子変異検出による抗がん剤イレッサ感受性検査
 (2) 膵がんにおけるK-ras遺伝子変異検出による転移診断検査

2 患者さん・地域医療機関のメリット

検査結果は紹介元の医療機関へ文書で報告いたしますので、その医療機関で患者さんの体質に合った最適な治療計画を行うことができます。
なお、保険診療で認められている従来の遺伝子検査法と新しい検査法「SMAP法」(費用は病院負担)を併用して行いますので、より確実な判定を行うことができます。患者さんの負担は従来の保険診療の自己負担分のみで、その他の負担はありません。

3 「SMAP法」遺伝子検査の開始日及び場所

平成19年10月1日(月)午後から
横浜市立大学附属病院(横浜市金沢区)2階 外科外来内「オーダーメード医療推進外来」

4 受診枠の数(完全紹介予約制)

毎週月曜日の午後(半日) 約10名

5 予約方法

地域医療機関からの完全紹介予約制です。
予約は下記にて随時受け付けておりますが、患者さんご本人からの予約は受け付けておりません。
予約受付:横浜市立大学附属病院「総合医療サポートセンター 連携室」
045-787-2800(代)(内線8995)

用語の解説

*1「オーダーメード医療(テーラーメード医療)」とは

同じような体形の人でも、人間の身体は一人ひとり違います。例えば、洋服や靴などを「オーダーメード」で自分にピッタリ合ったものをつくってもらえば、既製品より着心地や履き心地が良いのはいうまでもありません。そんな「オーダーメード」という言葉が、先端医療の世界で使われ始めています。それが、個人の体質に合わせて病気を治そうという「オーダーメード医療(“テーラーメード医療”とも言います)」です。
病気になった時に薬を飲みますが、薬の効果や副作用は人によって大きく異なります。オーダーメード医療は、遺伝子情報などに基づいて患者さん一人ひとりの特性に合った治療法を選択するというものです。これにより、副作用を減らしつつ、効果の高い治療を選択することが期待されています。

*2「SMAP法(SMart Amplification Process)」とは

独立行政法人 理化学研究所が開発した世界最速遺伝子変異検出法であり、新規国産技術です。複数の酵素を組み合わせて、一滴の血液などの臨床検体から簡便な操作で30分以内という短時間で遺伝子変異を正確に調べることができます。(これまでの検査では、結果が判明するまで半日〜数日程度かかるのが普通です。)
また、検出感度が高く、細胞株を用いた実験では、正常DNA中約1%の変異DNAを認識するので、従来の遺伝子検査では検出できなかった微量の変異を検出することが可能です。
現在、このSMAP法遺伝子検査を実施できる医療機関は横浜市立大学附属病院だけです。

*3「EGFR(Epidermal Growth Factor Receptor, 上皮成長因子受容体)遺伝子」とは

EGFR (Epidermal Growth Factor Receptor、上皮成長因子受容体) は細胞の膜にあり、細胞が増殖するための刺激を細胞内に伝達する糖蛋白です。
非小細胞肺がんに対する抗がん剤であるイレッサ(一般名:ゲフィチニブ)は、このEGFRの働きを阻害するため高い効果が認められる一方、間質性肺炎など重篤な副作用があります。そのため効果が期待できる症例の選択が求められてきました。
2004年に「非小細胞肺がん組織中にイレッサ有効例では高頻度にEGFR遺伝子変異が存在する」と報告され、EGFR遺伝子変異の検出によりイレッサの薬効を予測できるようになりました。
SMAP法遺伝子検査は、従来の検査法より高感度にEGFR遺伝子変異を検出します。

*4「K-ras遺伝子」とは

K-ras遺伝子変異は膵がんの腫瘍に高率に存在する、がんに特異性の高い遺伝子変異のひとつです。K-ras遺伝子変異の検出により、従来病理学的検査で検出できなかった微量のがんの転移が診断することが可能とされています。このことより、術中のがん浸潤の程度が即座にわかり、治療方針の決定に役立ちます。
SMAP法遺伝子検査は、従来の検査法よりさらに高感度にK-ras遺伝子変異を検出します。

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