YCU 横浜市立大学

プログラム概要

 文部科学省において、がん医療の担い手となる高度で総合的な知識・技術を持つがん専門医師、および、がん専門看護師、薬剤師などの医療人の育成を目的とした文部科学省の「がんプロフェッショナル養成プラン」の選定結果が7月31日に公表されました。その中で、東京大学(主幹)・横浜市大・東邦大学が共同で申請した「横断的ながん医療の人材育成と均てん化*1推進」プログラムが厳正な審査により採択されました。
このプログラムは、がんの集学的治療*2、特に化学療法、放射線治療の指導的人材の育成を目的とし、連携3大学およびがん医療拠点におけるがん医療チームやキャンサーボード*3 での実地修練など診療科の枠を越えたがんの横断的医療研修や国内外で高く評価されているがん医療指導者の下での学位取得により、卒後各領域において高度かつ集学的ながん専門医療を担う医師やコメディカルの育成を行うものです。これにより、わが国におけるがん集学的治療の専門医療人の教育基盤を形成し、がん臨床の全国均てん化を推進するとともに、がんトランスレーショナル・リサーチ*4 拠点を形成するものです。横浜市大は、特に重粒子線療法等の放射線治療を担うがん専門医療人の育成を重視し、南関東の「広域がん医療ネットワーク」や全国の労災病院群との広い連携体制を生かして、本プランの成果が全国のがん医療水準の向上やがん臨床研究の体制拡充に貢献する役割を担います。

*1均てん化:全国どこでもがんの標準的な専門治療を受けられるよう、医療技術等の格差の是正を図ること
*2集学的治療:各分野の専門医が協力して治療に当たること
*3キャンサーボート:各専門医が一同に集まり、治療法を包括的に議論する場のこと
*4トランスレーショナル・リサーチ:基礎的研究成果を臨床に応用することを目的に行う研究のこと
*5インテンシブ:集中的に行うこと

このプログラムの中で横浜市立大学は、下記のコースを設定いたします。

(1)がん医療に携わる専門医師養成コース(博士課程、20年4月開設)

  • がん薬物療養専門医、放射線治療専門医、緩和ケア専門医

実地修練の6ヶ月間は、臨床腫瘍科、放射線治療、緩和ケアの研修を必須とします。これに加えて、臨床腫瘍科、放射線治療、緩和ケアのいずれかの専門領域の研修に6か月以上専念します。研修は附属病院のほかにがん連携拠点病院を中心とする全国に存在する連携病院などで行い、希望により移動可能とします。その後、指導教員の下で最低2年間がん研究に従事するとともに、医学共通科目でがん医療に必要な広い知識を習得します。

(2)がん医療に携わるコメディカル養成コース(修士課程、20年4月開設)

  • 放射線治療技術、がん専門薬剤師

実務経験を有する放射線技師、薬剤師を対象として、がんのチーム医療に参加することによって、がん専門医療に必要な知識と技能を修得し、卒後の各専門領域の資格取得を目標とします。実習は附属病院のほかにがん診療連携拠点病院を中心とする連携病院で行い、希望領域に応じて移動可能とします。また、指導教員の下でがん研究に従事するとともに、医学共通科目でがんチーム医療に必要な知識を習得します。

(3)がん医療に携わる専門医師等の研修(インテンシブ*5)コース(20年1月開設)

 本コースは既に専門領域の診療に従事している医師を対象として、附属病院とがん診療連携拠点病院を中心とする全国に存在する連携病院において、診療経験が不十分である領域のがん診療研修を行います。到達目標は日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医等の各領域の研修プログラムに準拠し、修了認定後に、がん診療の均てん化に直接貢献する人材育成を目標とします。

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