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DNA組換えに関する研究論文がFEBS Journal のEditor’s Choiceに選ばれました!

2017.09.22
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DNA組換えに関する研究論文がFEBS Journal のEditor’s Choiceに選ばれました!

生命ナノシステム科学研究科 斎藤慎太 博士研究員と足立典隆 教授の論文が、欧科学誌 FEBS Journal に掲載されました。この論文は、Editor’s Choice(毎号特別に編集長の推薦する1篇の論文)に選出され、無料でオープンアクセス化されています。また、同雑誌のCommentaryでも研究の成果が紹介されています。
本研究は、横浜市立大学第3期戦略的研究推進事業(学長裁量事業)、文部科学省科学研究費補助金(基盤研究 (B))などの助成により行われました。

ポイント

同一の塩基配列をもつDNAの間で起こる組換え反応(相同組換え)を利用した遺伝子ターゲティング法は、ゲノム上の狙った遺伝子だけを改変できる優れた技術です。近年では、狙った遺伝子にあらかじめ傷をつけておくことで効率的に遺伝子改変を行える「ゲノム編集」も大きな注目を集めています。こうしたゲノム改変技術において常に障壁となるのが、使用したベクターDNAがランダムな位置に組み込まれてしまう「ランダム挿入」と呼ばれる現象です。足立研究室ではごく最近そのメカニズムの解明に成功しています(http://www.yokohama-cu.ac.jp/amedrc/news/20170712_Adachi.html)。今回の論文では、ランダム挿入反応だけでなく遺伝子ターゲティング反応そのものにも焦点を当て、標的遺伝子の発現レベルや使用するベクターの構造、相同組換え因子の有無など、さまざまなファクターがヒト遺伝子改変効率に与える影響を解析しました。本研究の成果は、ゲノム改変技術のさらなる発展の一助になると期待されます。

掲載論文

Mechanistic basis for increased human gene targeting by promoterless vectors—roles of homology arms and Rad54 paralogs
Shinta Saito, Aya Kurosawa, Noritaka Adachi
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/febs.14137/full
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