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平成27年度第3回NMR利用課題募集のお知らせ

2015.10.01
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平成27年度第3回NMR利用課題募集のお知らせ

本学では、鶴見キャンパスにある超高磁場超高感度NMR装置(核磁気共鳴装置 Nuclear Magnetic Resonance)のうち、5台の利用時間(マシンタイム)を一部開放します。
これは、平成25年度に文部科学省が開始した「先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業」の補助を受けて実施するもので、大学、独立行政法人等の研究機関等が保有する外部利用に供するにふさわしい先端研究施設・設備について、産業界をはじめとする産学官の研究者等への共用を促進します。また、これらの施設・設備のネットワーク化、先端性向上等を併せて支援することで、多様なユーザーニーズに効果的に対応するプラットフォーム を形成し、「科学技術イノベーションによる重要課題の達成」、「日本企業の産業競争力の強化」、「研究開発投資効果の向上」に貢献することを目的としています。

NMRの平成27年第3回利用受付(利用課題の募集)を、平成27年10月1日(木)から10月30日(金)まで行います。
NMRの利用経験は問いません。利用に係る様々な支援もありますので、ぜひご利用ください。
※ご利用にあたっては、技術担当者まで事前にご相談下さい
  (担当:西村・平尾・栗田)

2 応募方法、詳細等

詳しい内容及び応募書類、申請方法等については、下記のURLからご確認下さい。

本学NMR装置のご案内

950MHz LC-NMR装置
本学(鶴見キャンパス)は、構造生物学及び関連分野に特化した世界的レベルの研究施設で、通常の高感度クライオプローブと世界初の高感度フロー型クライオプローブを装着した950MHz LC-NMR装置が平成26年3月に設置されました。

そのほかにクライオプローブと480本のオートサンプルチェンジャー付き800MHz NMR装置、本学で開発したタンパク質回収フロー型クライオプローブと60本のオートサンプルチェンジャー付き700MHz LC-NMR装置、クライオプローブ付き600MHz NMR装置各1台、クライオプローブ付き500MHz NMR装置を2台の計6台のNMRを保有しており、平成25年度に全ての分光器が最新型に更新され最先端の測定が可能となっております。
これらの設備は、教育機関としては国内随一で、世界的にも比肩できるところはそれほど多くはありません。また、700MHz LC-NMR装置に装着されている「フロー型クライオプローブ」は、本学が開発し、標的タンパク質に結合する薬物をスクリーニングすることができるだけでなく、特に標的タンパク質がNMR用に高価な安定同位体(例えばSAILアミノ酸など)でラベルされているときには、化合物に結合しなかったタンパク質を回収、再利用することができるといった非常にユニークな特徴があるほか、LC装置により未精製の化合物を同定することも可能です。950 LC-NMR装置も同様な機能を持ちます。

 なお、新規創薬を目指す国内製薬企業8社が成果非公開(占有)で使用した実績があります。その他、食品系企業や材料系企業など他業界における幅広い企業の使用実績もあるため、様々な用途としてもご利用いただけます。
フロー型クライオプローブ付700MHzNMR装置

背景

これらのNMRは、平成14年度から5年間、文部科学省の大型プロジェクト「タンパク3000プロジェクト」において、多くの重要なタンパク質の構造解析や機能解明に大きな役割を果たしてきました。
本学では、こうしたNMRとそのノウハウを創薬開発の分野で活かせるよう、平成16年度に日本製薬工業協会加盟企業22社による「蛋白質構造解析コンソーシアム(以下「蛋白コンソ」という。)と包括的基本協定を締結し、
(1)NMRを利用したタンパク質の構造解析技術の普及と向上
(2)創薬を目的とした共同研究事業の創出及び新薬の開発
を目指し、年数回の研究会やシンポジウムを開催していました。
平成18年度からは、こうした包括的基本協定に基づき、国内初の取組として、蛋白コンソとの間で 700MHzのNMRの有償利用を開始し、企業の研究者と共同でタンパク質の構造解析やNMRに関する技術者の養成にも取り組んできました。
このように本学は、人材育成を含めた産業界におけるNMR技術の普及・発展に大きく貢献しています。
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