YCU 横浜市立大学

平成29年度入学式学長式辞

2017.04.05
  • TOPICS
  • 教育
  • 大学

平成29年度入学式学長式辞

 新入生の皆さん、ご家族の皆様、本日は入学おめでとうございます。心からお喜び申し上げます。
横浜市の林市長をはじめ、ご来賓の皆様には、ご多忙にもかかわらず、ご列席をたまわり、厚く御礼申し上げます。
 
 まず、新入生の皆さんは、今、どんな気持ちでしょうか。少し緊張されているように見えますが、これから始まる新しい大学生活に、期待が高まっていることと思います。私もかつてそうでした。「いろいろなことを学ぼう」「いろいろな世界のことを体験してみよう」あるいは「スポーツをしよう」大いに結構です。
 皆さん、本当に良かったですね。ワクワクしている気持ちが私にも伝わってきます。
 
 私達の横浜市立大学は、横浜市を設立母体とした大学です。一言でいうと、「横浜と共に歩む」大学です。横浜は幕末の開港以来、新しい事を積極的に取り入れ、ダイナミックに発展してきた街です。そして、横浜市立大学のルーツは、明治の初頭にさかのぼり、実学と医療を中心に、横浜の街と苦楽を共にしてきました。
 ご存知のように、現在、「横浜市」は、我が国最大の政令指定都市であり、世界でも有数の国際都市ですが、皆さんは、その横浜で学び、これからの学生生活を送ります。市民社会や、地域社会に直接つながる事柄に多く触れると同時に、多様性のあるグローバル社会をごく身近に感じ、学ぶことができます。そのような学びを通して、国際的なセンスを身につけていくことになります。「横浜市立大学での学びの日々は、横浜を通じて社会とつながり、さらに、世界とつながっている」ことをぜひ意識していただきたいと思います。
 横浜市立大学では、昔から少人数で、密な教育が行われていますが、総合大学として、文学、商学から、理学や医学に至るまで、実に様々な学問分野があり、最先端の研究や、先進医療を身近に見聞きし、触れる機会がある大学です。これからの社会に必要な「多様性」への理解がおのずと深まる環境となっています。ぜひ、新入生には、この大学で学ぶ意義を理解し、いろいろな分野に挑戦していただければと思います。
 
 さて、新入生の皆さんは、大学で、「何のために学ぶか」を考えたことはありますか。私は、何よりも、皆さんに、将来を見据え「自律した“自己”を確立」することを、求めます。学生時代に学ぶことや、社会との様々な関わりを通じて、人生観や価値観を再構成し、大人として成長していただきたいと思っています。そして、重要なことは、大学での学びは「自ら積極的に学ぶ」姿勢にかかっていると言うことです。真の意味での「知識」「知恵」を身に付け、自律するべく、積極的な姿勢で学んでください。このことが、受験勉強と根本的に異なるところです。これまでの勉強と、大学での学びは全く違います。
  横浜市立大学では、例えば、「自ら課題を見つけ、解決する力」を養う様々な科目やプログラムが用意されています。特に、英語によるコミュニケーション能力を育成するためのプログラムは充実しています。しかし、これらも進んで学ぼうとしなければ、真の意味での自己の能力は高まりません。
 英語力について言えば、横浜市立大学では、これからの国際化時代を生き抜くために「必要なスキルの一つ」として、英語によるコミュニケーション能力を学生の皆さんが身につけることは、当然であると考えています。大学が設定した到達レベルは必要最低限のレベルだと思ってください。積極的に、そして自発的に上を目指していく姿勢が重要です。少人数によるAdvanced Practical Englishコースも豊富に用意されていますので、このAdvancedコースを “進んで”受講し、英語力の向上に取組むことを期待します。皆さん1人1人が培った英語力は、これからのグローバル社会の厳しい現実の中で必ず役に立ちます。
 横浜の街をフィールドにした学びでも同様です。横浜市立大学の学生であるからこそ学べる、また、体験できる貴重な機会なのですから、ぜひ、自らが「学ぶ」姿勢で積極的にチャレンジし、視野を広げてほしいと思います。
 また、医学部に入学されて、医師や看護師を目指す皆さんも同様です。所定のカリキュラムをしっかり修め、医療の将来を担う大きな期待が寄せられていることは言うまでもありませんが、大学では医療や介護の現場などを含め、少子高齢化社会をめぐる様々な課題を, この横浜の地で学び、実習する機会が多く設定されています。「積極的姿勢」で学び、実感してください。そして、専門知識を増やすだけではなく、人々に寄り添う“心” も、ぜひ培っていただくことを望みます。
 「自ら学ぶ姿勢」は、大学院に入学された皆さんの「学び」においても同様です。大学院生は、今後、教員の方々と研究をともに進めながら、学位論文をものにされることと思います。これは大学院生の、もっとも大事なステップですが、学位は、研究者としてのスタート地点に立つことなのです。ゴールは遠く大変です。しかし、一方で、新しい発見や、知識を自ら展開できる喜びを得ることができます。だからこそ、大学院生時代には、ぜひ、意識して積極的に、視野を広めておかれることを期待します。
 
 結びに、もう一度、新入生の皆さん全員に申し上げます。横浜市立大学の学生として過ごす時間は、しっかりした、“自己を確立”し、大きく成長される機会としてください。また、「自ら積極的に学ぶ」姿勢を持ってください。そして、この緑溢れる美しい大学のキャンパスと、魅力溢れるすばらしい「横浜」の街で、「学び」、学生生活を「enjoy」してください。皆さんが卒業される時は、誇りを持って、「大学」と、この「横浜」から、しっかり羽ばたいていかれることを楽しみにしています。
横浜市立大学 学長 窪田吉信
  • このエントリーをはてなブックマークに追加