YCU 横浜市立大学

平成28年度卒業式学長式辞

2017.03.24
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平成28年度卒業式学長式辞

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。これまで卒業生の皆さんを支えてこられたご家族や保護者の方々にも、心からお慶び申し上げます。また、横浜市の渡辺副市長をはじめ、ご来賓の皆様には、ご多忙の中、卒業式にご列席賜りましたこと、感謝申し上げます。本日は、卒業生の皆さんの「人生の門出」に際して、一言式辞を述べさせていただきます。
 
 卒業生の皆さんは横浜市立大学を巣立ち、これから社会人となられ、あるいは大学院へと進まれます。大きな夢と希望を胸に抱いておられることと思います。私も40数年前に、この場に、皆さんと同じように、卒業生として立ちました。これから社会に出て、独り立ちするのだと、今後の期待とともに、ただただ嬉しかったことを覚えています。
 
 さて、これから卒業生の皆さんが船出されようとしている社会はどのような社会でしょうか。今、日本はもちろん、世界中で社会や経済が、急速にグローバル化しています。一方で、内向的な世界政治の情勢も出現するなど、大きな社会変化も起きようとしています。皆さんは、こうした社会へと出ていく覚悟はできていますか。 
 
 横浜市立大学では、この変化の激しい日本や国際社会の中で、学生の皆さん1人1人が、自ら考え、しっかり行動できる力を持てるよう、教職員の方々が、大学をあげて日々、厳しくも暖かく、教え、見守ってこられました。
そして卒業生の皆さんは立派に、これに答えてくれました。
 Practical Englishや、Advanced Practical Englishのプログラムはいかがでしたか。さんざん苦労された方も多いと思います。しかし、英語による発信力、コミュニケーション力は確実に強化されていると思います。海外フィールドワークや留学に取組まれた方は、気候も風土も言葉も違う地で辛かったこともあったでしょう。しかし、皆さんはたくましくなっています。そして、「多様性」を理解し、「共感する力」をしっかり身につけられたと思います。卒業論文や、学位論文の作成と審査。そして、医学部では国家試験に向けた準備なども、本当に密な教育内容で、正直大変だったと思います。しかし、その分、真の学力をつけたはずです。すべては、1人1人がこれからしっかり生き、社会に貢献するための、質の高い教育のステップです。
 また、皆さんが日々過ごした “横浜”の街は、開国以来、積極的に新しいものを取り入れ、時代と共に変化発展してきた国際都市 “横浜” です。様々な変化への対応を知らず知らずのうちに、皆さんは学んでいます。ですから、自信を持ってください。これから社会が大きく変化しても、自分の力を信じて、その厳しい時代を堂々と生きてください。そして、ぜひ、それぞれが “はばたいて” いただきたいと思います。
 
 私は学長として、卒業生の皆さんのこれからの人生に向け、ぜひ、心に留めておいてほしいことを1つだけ申しあげます。それは、“前向きに考える” と言うことです。“プラス指向” “Positive Thinking” とも言いかえることができます。常に “前向きに考える” 姿勢を持つことを忘れないでください。皆さんのこれからの人生では、仕事や研究などで、これからもいろいろなことが起こります。偶然的な出来事も多いかもしれません。しかし、これらにどう対応するのかは、皆さんの捉え方、考え方次第です。「前向きに考え」、物事に積極的にチャレンジを “する” か、“しない” かで、その後の、新しい展開が“生まれる” か“否” かが、決まってきます。医学や科学の分野に進む卒業生にもあえて言います。科学技術は日進月歩で、必要とされる知識も膨大です。これは、大変厳しい道のりになることを意味します。しかし、前向きに考えると、「実にやりがいのある分野である」という事です。
 
 また、すべての卒業生の皆さんは、多かれ少なかれいろいろな困難にも直面することと思います。率直に言って、人生は、山あり、谷ありです。仕事、家庭、社会生活などで、時には辛く立ち止まらなければならないこともあるでしょう。そのような時も、試練を“前向き”に,捉えてみてください。必ず何とかなっていきます。危機や困難であっても、新しい展開が生まれるチャンスにもなります。有名な古代ギリシャの医学者ヒポクラテスは「幸運は大胆な人達に笑いかける」とも言っています。皆さんも、ぜひ、“前向きに考え” そして、細心の注意を持って、いろいろなことに「努力」と「チャレンジ」する、また「学び続ける」ことを、心がけて頂きたいと思います。
 
 さて、結びになりますが、大学を巣立った卒業生が社会で活躍することは、母校である横浜市立大学の真の評価にもつながっていきます。皆さんは、何時までも「横浜市立大学の大切な一員」です。卒業しても、ぜひ「母校」と「母校で学ぶ後輩達」そして、母校が共に歩んでいる街、「横浜」を、いつまでも、応援し続けてください。私は、ここに集う全ての卒業生のこれからの活躍に、大いに期待しています。私は、この横浜市立大学で育ったすばらしい皆さんを、学長として、大変「誇り」に思っています。本当に卒業おめでとう。
 
 
平成29年3月24日
横浜市立大学学長 窪田吉信
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