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HOME > 大学紹介 > 卒業生インタビュー29 - バングラデシュ国立チッタゴン大学教授 エス・エム・アベ・カウサル博士(横浜市立大学客員教授)

卒業生インタビュー29 - バングラデシュ国立チッタゴン大学教授 エス・エム・アベ・カウサル博士(横浜市立大学客員教授)

卒業生インタビュー横浜聡子さんタイトル

文部科学省国費外国人留学生として来日し、横浜市立大学大学院国際総合科学研究科(現生命ナノシステム科学研究科)の第一期生として2009年に博士号を得たS. M. Abe カウサルさん(1972‐)は、2014年4月にチッタゴン大学教授に就任しました。さらに2015年には、日本学術振興会外国人招へい研究者(長期)に採任され、同年5月に横浜市立大学客員教授として3度目の来学を果たしました。
今回、S. M. Abe カウサルさんに横浜市大の教育研究の国際貢献と、近い将来への期待を話してもらいました。

チッタゴンと似た港都YOKOHAMAで、タンパク質に関する学位研究の行える横浜市大を留学先に選んだ

経済学部教授ムハマド・ユヌス博士が2006年にグラミン銀行の設立でノーベル平和賞を授与されたことで知られる国立チッタゴン大学(University of Chittagong)は、バングラデシュ南東に位置する国内最大港都(都心部人口370万人)のチッタゴン市にあります。国立チッタゴン大学を卒業し民間企業と国立試験機関に勤めた後、2001年に母校大学のデパートメント・オブ・ケミストリー(化学科)Assistant Professorとして招かれた私に、文部科学省から国費留学生として博士号取得の機会が訪れたのは2005年4月でした。バングラデシュにはチッタゴン大学を含め、博士課程を持つ4つの研究拠点大学がありますが、大学教員の多くは海外の大学院に留学して経験を積み博士号を得る習慣があります。
子供の頃からNIPPONと日本人の豊かな文化と人柄を教わり、加えてチッタゴンと同じ港都で知られるYOKOHAMAに興味をもっていました。私は糖や核酸を材料に抗病原微生物分子を設計する有機化学者ですが、将来は化学の分野でも生命科学が重要なテーマになると考え、博士課程では、専門と違うタンパク質に関する研究指導を受けようと思いました。この二つの条件に応えてくれたのが横浜市立大学大学院でした。

異文化の受容能力の高い研究指導者に出会う

学位指導者であった大関泰裕博士とは、その名と業績をインターネットで発見しただけの全くの偶然な出会いでした。彼は、バングラデシュのトップ大学の教員を横浜市立大学で人材育成することは、大学の国際貢献として意義があると考え、加えて電話で話した一瞬の印象で私の受け入を決めたそうです。多くのバングラデシュ人は話好き、冗談好きで、母国の学生と教員間には、敬意と共に何でも話せる信頼関係があり、さらにイスラム文化に基づく宗教習慣があります。これらについて、私の新しい指導者は両国文化の違いをよく察し、あらゆることを説明して、私に合う教育を提供してくれました。私も糖鎖結合性タンパク質の研究で4報が著せ、2009年に法人化後最初の博士として横浜市立大学から学位を得ました。その後、日本学術振興会外国人特別研究員に採用されて研究が深まり、2010年春には准教授に昇任し、同年秋に帰国しました。 チッタゴン大学にも日本で博士号を得た同僚は多数いますが、帰国後の交流はほとんど成功していません。日本での高度な研究が母国で継続出来ないことと、留学時、研究の交流だけが接点だった研究指導者と疎遠になってしまうためです。これは両国に取りとてももったいないことだと思うと共に、本学でそれが出来たことを我々の大学の化学科デパートメント・チェアマンも高く評価しています。

世界のさまざまな分野に、優れたベンガル語コミュニケーターが存在する

バングラデシュとインドの西ベンガル州の母語であるベンガル語は、海外移住者を含め約3億人が話す、会話世界人口第5位の言語で、大倉精神文化研究所創設者の大倉邦彦氏と親交がありアジア人初のノーベル文学賞受賞者のラビンドラナート・タゴールはその代表です。2007年にオーストラリアで開催した糖鎖生物学の国際学会へ初めて参加したときも、欧米で活躍するベンガル語を話す糖鎖生物学者らが応援してくれ、この研究分野にすぐとけ込むことができました。そのネットワークがきっかけになり、研究指導者も、インド首相がノーベル賞学者を招いて毎年開催する国家行事の第102回インド科学会議へ出席するため横浜の姉妹都市ムンバイへ招かれ、やがて横浜市大‐インド西ベンガル大学-バングラデシュ間の国際共同研究へと発展しました。わが国は政情と財政が不安定で、未だ研究設備も不十分ですが、それでも世界銀行などの支援を受け、序々に環境が整備されてきています。さらに親族や友人間の関係の強さ、情報の共有力、非常な競争環境と交渉能力の高さ、幸福に対する多様な価値観、豊かな感情表現など、世界のグローバル化の進む中、これからの日本人の生き方や課題に役立つヒントが沢山あると信じます。

世界大学ランキング16位の横浜市立大へ〜3度の来学で考えたこと

最近、5000人以下の小規模大学を対象に、横浜市立大学が世界16位にランキングされる、非常に素晴らしい評価を受け、母国の同僚から多数の賛辞をもらいました。横浜市大が評価された理由のひとつに、海外からの学生受け入れ数の多いことが挙げられています。これからもコンパクトな大学の利点を活かし、留学生と研究指導者、大学教職員、学生間の密なコミュニケーションをマインドとして深められることで、大学の取り組む国際化が本物になっていくことを、卒業者として期待しています。

私は、2005年の初来日から10年間で、横浜市立大学の複数の研究者と30報以上の共著論文を著せ、学位取得から5年後の2014年春にチッタゴン大学化学科教授に就任しました。後にこれは法人化後の卒業者による最初の教授職就任であることも知りました。現在は母国で大学院生の博士号取得を指導し、バングラデシュ国の科学の担い手となる優れた有機化学者を育てています。2015年5月に外国人招へい研究者として3度目の来日が果たせ、横浜市立大学の客員教授として10ヶ月間滞在する理由の一つに、本学を含む日本の化学者と新たに交流を深め、私の指導する大学院生の合成した抗病原微生物作用を持つ核酸分子の化学構造を決定し、バングラデシュと日本との共同研究成果として質の高い学術雑誌に著す目的があります。

久しぶりに訪れた、かつての研究指導者の研究室では、バングラデシュの拠点大学である国立ラジャヒ大学からAssistant Professorイムティアジ・ハサン修士が博士号の取得に取り組み、YCU大学院海外リトリートプログラムに参加した現博士課程院生の小出康裕さんは2016年度日本学術振興会特別研究員(DC2)に採用され、私の翌年に本学から学位を得た藤井佑樹博士も長崎国際大に就職しており、数年の間に大きな進歩のあったことを感じられました。ここで研究を行い、一緒に国際学会に出席して、学位を得た博士課程出身者が、協力して科学論文を作り続けるチームでいるよう、バングラデシュ人民共和国出身の横浜市大大学院卒業者であり、科学者として一層の発展に活躍していきます。

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