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卒業生インタビュー21 - 佐藤 雅樹 氏

成長が見込まれる介護ビジネスの世界に身を転じ、社員教育を徹底した結果、5年後に株式公開を目指すまで成長するなど、順調に業績を伸ばしている「若武者ケア」の佐藤雅樹社長に、学生時代や現在の仕事について、語っていただきました。

これから伸びる介護業界に着目・起業

大学院を修了後に就職した石油会社は、給料や同僚に恵まれるなど非常に良い会社でしたが保守的なところが強く、新たな提案をしてもなかなか検討してもらえず、チャレンジできない日々を過ごしていました。次第に「ここでは自分が成長するのは難しい、そうであれば起業するしかない」と思うようになりました。今振り返ると、自分はサラリーマンには向いていなかったのだと思います。

新たな仕事として介護業界を選んだのは、社会の役に立てること、人間的に成長できること、これから伸びるという観点があったからです。思い起こせば大学時代、私が所属していたゼミには、海外の貧困問題や厳しい環境で生活している人々について研究している仲間が多く、何となく彼らのことが気になっていました。それが、「社会の役に立つ仕事がしたい」と思うきっかけになったのかもしれません。

2006年9月に石油会社を退職し、その翌月から職業訓練校に通って介護の資格を取得しました。その後しばらくは、介護老人保健施設と特別養護老人ホームで派遣社員として働き、2007年4月に会社を設立しました。
会社は7期目に入り、今期の売上は年商約4億5千万円を見込んでいます。拠点は横浜市内に11か所あり、正社員を60名ほど抱える規模にまで成長しました。資金面ではベンチャーキャピタル(投資ファンド)から出資を受けており、5年後の株式公開を目指して事業を拡大しています。

徹底した社員教育が、会社を成長させるカギに

ここまで会社が成長したのは、社員教育が功を奏したからだと思います。会社を設立した当初は、介護業界の経験者を重点的に採用していましたが、会社の方針や理念に共感してもらえないことがあり、せっかくの人材をうまく活用できませんでした。そこで、発想を転換して、まだ色のついていない“フリーター”を採用してみることにしました。彼らの多くは、返事や挨拶ができないなどコミュニケーションに問題があったので、まずは社会常識から徹底的に教え込みました。いろいろと苦労しましたが、根が素直な人ばかりだったので、1年後には経験者以上の力を発揮する人材に育てることができました。その成果から、未経験者でも教育次第で介護の仕事は十分に担うことができると考え、それからは未経験者の新卒を採用するようになり、彼らを主力として業務を展開するようにしたところ、業績が一気に伸びていきました。

介護ビジネスは難しい半面、大きな喜びも

介護はやりがいのある仕事なのですが、一方で「仕事が忙しい割には給料が安い」といったイメージがあるため、新卒の内定者が親に相談した結果、入社を辞退するケースもあります。そんな時は、介護業界に対する理解がまだ進んでいないと思いますが、実際に介護サービスは利用者のほかに、その家族や親せきなど多くの利害関係者がいるためさまざまな注文があるなど、大変な面があるのも事実です。

そうした苦労はありますが、社会の役に立てることには、大きな喜びを感じています。この仕事は、困っている人を助けることですが、利用者の方から感謝していただけるので、それによってやりがいや自信を深めることができるのです。中には、なかなか心を開いてくれない利用者の方もいらっしゃいますが、そういう方が私たちを頼ってくれるようになった時は、本当に嬉しく思います。仕事でお年寄りと接していると、自分の若い頃の話やこれまでの人生経験などをいろいろと教えてくれますので、そうした生き様を見て、自分たちの人生の大いなる教訓としています。

介護は人を相手にする仕事なので、新入社員には先輩がつきっきりで仕事を教える必要があり、社員教育は「終わりなき戦い」だと思っていますが、未経験者の社員がだんだん成長していき、後輩を指導して頼りにされるまでになった姿を見ると、本当に嬉しくなり、社員を教育していく醍醐味を感じます。

社歴が浅くても実力があれば幹部として活躍可能

日本の2012年の介護保険給付費は約8兆円で、2025年には約20兆円になると言われています。中国をはじめとしたアジア諸国も、日本を追う形で急速に高齢化が進んでおり、老人福祉・介護分野は今後、巨大市場になることは間違ないと思います。大げさに聞こえるかもしれませんが、急速に拡大する介護市場は、明治初期の「欧米に見習い、追い越せ」といった雰囲気や、太平洋戦争後の廃墟から出発したソニーやホンダなどの新興企業のように、エネルギーに満ちあふれています。

介護業界では、新卒だけでなく転職組など毎年多くの社員が入社しており、後輩も次々に誕生するため、入社翌年には必然的に指導的立場に立つことになります。それに加え、介護業界は幹部クラスのポストが空いているため、入社して日が浅くても、昇進して実力を発揮できるチャンスに恵まれていると言えます。

歴史と経済に興味を持った大学・大学院時代

横浜市立大学の商学部を志望したのは、両親が銀行員で経済に興味があったことが挙げられます。学生時代はいろいろな歴史の本を読みましたし、アジア各国によく旅行にも行きました。宿泊したユースホステルなどで他国の人と仲良くなり、一緒に食事や観光に行き、楽しかった思い出があります。
大学院博士前期課程の頃は、経済や歴史関係などの専門書を多く読んだ記憶があり、「勉強は苦しいけれど面白い」と思えたことが、一番の収穫でした。

未知の世界は面白い。チャンスをつかんでチャレンジを!

現在は、早稲田大学の夜間MBA(経営学修士課程)に通っていますが、大企業勤務の方々など、優秀な学生たちに囲まれて勉強しています。しかし彼らの多くは、大企業で出世を目指す道を選択し、私に言わせると会社経営のようなリスクにチャレンジする気持ちは、あまりないように思われます。横浜市立大学の学生も、公務員や大企業を目指す人が多いと思いますが、新しいビジネスの世界も魅力的なものです。

特に介護業界は、優秀な人が圧倒的に不足しているのでチャンスに満ち溢れています。未知の世界に切り込んで、その世界の第一人者になるのもひとつの道ではないでしょうか。いずれにしても在学生の皆さんには、チャレンジしないで一生後悔するような人間にはならないで欲しいと思います。




佐藤 雅樹(さとう まさき)氏 プロフィール

1999年、商学部卒業、2001年経済学研究科博士前期課程修了。その後石油会社経営企画部、財務部を経て、介護業界を目指し、2007年に現在の会社を起業する。業務に邁進しながらも早稲田大学大学院商学研究科(夜間MBA)に在学し、将来に向けての学びを続けている。

(経営企画課広報担当)

この記事の要約は広報誌whistle vol.23にも掲載されています。

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