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卒業生インタビュー09 - 小島幸子氏

カンボジア土産の定番「アンコールクッキー」をはじめ、多くの人に支持されるお土産の生産・販売を行うクメール・アンコール・フーズ社は、「現地の人の活躍の場を」と市大卒業生の小島幸子さんが設立した会社です。
設立の経緯や現在の目標など、お話をうかがいました。

プロフィール

こじま さちこ
群馬県出身。1996年商学部経営学科卒業【野々山 隆幸ゼミ(経営学)】。
大学までバスケットボール部に所属。卒業後はカンボジアで日本語教師やアンコールワット遺跡の旅行ガイドを経験。
2004年4月、クメール・アンコール・フーズ社を設立。ブランド名は「マダムサチコ」。珈琲やクッキー、ハス茶などを販売。アンコールクッキーはカンボジア土産の定番。
その活動が評価され、「日経ウーマンオフザイヤー2008」キャリアクリエイト部門1位を受賞。

カンボジアの若者たちの自立をビジネスを通して支えたい

世界への興味が芽生えた市大時代

不純な動機ですが、地元群馬の田舎からもっと都会へ出てみたいというのが一番の理由。親に負担をかけないで国公立で経済が学べる大学という理由で市大を選びました。入学してみると派手さがないところが田舎出身の自分には合っていて、落ち着いて勉学に励める環境であったと思います。

大学3年時に中国へ旅行をしたことをきっかけに世界へ出てみたいという気持ちに火がつきました。
日本語教師の資格を取ったのも中国へ行ってからです。大学では1年間は授業料を支払わずに休学ができたのでその制度を使って1年間大学を休学し、海外へ出たり、日本語教師養成講座の専門学校へ通って資格を取得したりと、将来へ向けての準備をすることができました。

カンボジアで「アンコールクッキーショップ」というお店を経営。きっかけは日本語教師としてカンボジアに行き、カンボジア土産がなかったこと

カンボジアの学校で日本語教師を募集していたのでそれに応募したのですが、採用されずにその代わりに旅行会社で働かないかというお誘いを受け、とにかく海外へ出たかったので、なんでもやりますという気持ちで1999年にカンボジアへ行きました。

内戦も終結して治安も安定し始めていたころだったので、観光客も少しずつ増え始めていて、日本人観光客をアンコールワットなどの遺跡へご案内するガイドの仕事をさせていただいていました。その際に観光客の方から『お菓子のお土産か何かないか』というご質問をいつもいただき、世界遺産であるアンコールワットにはこれからたくさんの観光客が増える、カンボジア政府としても観光地としてのアンコールワットに力を入れていくはず、それなのに観光地としてのソフト面が充実していない、お土産と言えるものもない、間違いなくこれから需要がでるものであるので、カンボジアのお土産を作っていくべきだと考えました。

「夢は現実になることを伝えたい」思いを胸にクッキーショップを設立

カンボジア人の手による品質のいいカンボジア土産。カンボジア人が自立するための働く場所を提供し、カンボジアの若い人たちの未来への可能性を広げたい

カンボジアで暮らして2年目に、日本語教師としてカンボジアの学生たちに日本語を教えていたのですが、その時に学生から『カンボジア人には人間にレベルがある。貧乏人はどんなに頑張っても上にはいけない』というようなことを言われました。私は、日本で子供のころから、努力すれば報われる、努力すれば結果がでると思って生きてきましたが、それは豊かで恵まれた環境で育ってきたから思えることだったとカンボジアに来て感じました。共産主義による鎖国状態や度重なる内戦を経験して疲弊した国では、私たち日本人のような考えは持てないということを、肌で感じた瞬間でした。頑張ったところで貧乏人に生まれた自分たちの将来は先が見えているという、諦めのような気持ちを若い人たちが持っていることがとてもショックでした。それが現実だよ、先生は先進国からやってきて何も分かっていないよと突き付けられた気持ちでした。

でも、私は、それでも、諦めたら終わりだと思いました。諦めない限り、夢は持ち続けられるし、諦めない限り夢は現実になる可能性がある、諦めたらそこでおしまいだよと、彼らに伝えたいと思いました。だから、学歴がなくても、やる気さえあればできる仕事、英語が話せなくても、コンピューターが使えなくても、頑張ろうと思う気持ちがあれば仕事はできるのだ、お金を得られるのだ、キャリアだって積んでいけるんだということを、口だけじゃなくて、実際に見せたかった、スタートした時はそんな気持ちでした。

田舎で仕事のない女性を最初は2名雇ってのスタートでした。クッキーなんて見たこともないし、クッキーどころか外国のものを食べたこともない人たちにクッキー作りを教えました。クッキーの作り方よりもまず初めに、掃除の仕方を教えて、清潔にするということを教えて、理解してもらえるよう時間をかけました。

今の目標は、現地の人だけで経営できる組織作り

珈琲、アンコールクッキー、バナナチップス・・・モンドセレクション2010金賞・銀賞を獲得する品質の秘訣は、常にアンテナをはっていること、好奇心という気持ちを持ち続けること。

どうしてもカンボジアに長く住んでいればいるほど、ここにいることが自分の日常になってしまうので、新鮮な目で物事をとらえる力が鈍ってくると思います。できるだけ外へ出て、新しいものを見たいと思う気持ちを持ち続け、そこでモノづくりをしている人たちと直接触れ合い、その人達の思いをしっかりと受け止め、大事に作られた原材料を最大限に生かして加工し、世の中へ送り出せる商品とすることへの強い思いが大切だと思います。
モノは人が作り出しているのであり、そこには人の思いがあり、私たちにもより美味しく安全なものを食べていただきたいという思いがあります。

私たちの会社は大量生産を目的としていませんので、機械化していません。安くたくさん作るということではなく、いい原材料を使い、本物の味で美味しいものを手作りで作っていくということを大切にしています。現地の人たちが大切に作った材料の良さをきちんと理解し、その良さを大事にしてモノを作っていきたいと思っています。

現在の事業で、今一番興味あること、特に取り組んでいることは人材育成。会社組織としてのオペレーションシステムの構築

2004年にスタートして、現在はスタッフが80名ほどになり、クッキー作りもカンボジア人スタッフたちだけで今はできるようになりました。
マダムサチコというブランドが私が存在しなくても、カンボジア人達の手だけで運営できる、存続していける、ゆるがない組織作りをあと5,6年で作り上げていきたいと思います。

お土産屋さんという枠から一歩進み、カンボジアのお菓子メーカーとして現地の原材料を使い、カンボジアの人たちに、そして、世界の人たちに愛されるお菓子を提供できる会社を目指したいです。

世界の中でどう生きていくのかということを考えていってほしい

市大生へのメッセージ

日本という枠の中だけで自分自身や物事を考えるのではなく、世界全体に視点を向けてこれからの将来を考えていってください。
暗いニュースや景気の悪い話が多い昨今ですが、物事には必ずプラスとマイナスがあるはず。自分の視点を少し変えるだけで面白い発見があります。情報が溢れている世の中ですが、自分で情報を取捨選択し、自分の頭で考える力と知恵を養ってください。

カンボジアを後進国ととらえている日本人は多いと思いますが、カンボジアで10年以上生活してきましたが、彼らの生きる力や知恵にいつも感心させられます。私達日本人は災害で電気も水道もなくなったら、生きていけるでしょうか。生きる力、生きる知恵を持っているカンボジアの人たちから教えてもらうことはとても多いです。日本人は自分たちが世界の先進国だと今でも思っているようですが、世界からはだんだんそうは思われなくなってきていると思います。 豊かな先進国という地位に安住せずに、世界の中でどう生きていくのかということを考えていってほしいと思います。

(経営企画課広報担当 2011.1.11)

このインタビューの掲載されている広報誌whistle vol.11はこちらから >>>   

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