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HOME > 学生生活 > 第65回日本電気泳動学会総会シンポジウムで優秀ポスター賞を受賞した得津さん

第65回日本電気泳動学会総会シンポジウムで優秀ポスター賞を受賞した得津さん

2014年10月24日〜25日、横浜市で開催された「第65回日本電気泳動学会総会シンポジウム」で、環境生命コース4年生の得津奏子さんが、優秀ポスター賞を受賞しました。
得津さんに、研究内容について伺いました。

様々な電気泳動法を駆使して、プロテアソームの機能を解析

タンパク質は様々な生命現象において、重要な役割を果たしています。タンパク質の機能は、その生合成と分解による発現量の調節や化学的修飾がもたらす構造変化による調節を受けます。
今回の学会では、「ヒト26Sプロテアソームサブユニットのリン酸化修飾状態の解析」という題目で、化学的修飾の1つであるリン酸化が、タンパク質分解に関与する「プロテアソーム」というタンパク質複合体の機能に、どのように影響しているのかを調べた結果を報告しました。タンパク質のリン酸化は、多くのタンパク質が受けている修飾であり、可逆的に変化することで様々なタンパク質の機能を調節していることがわかっています。
私は、非変性電気泳動法(注1)によりリン酸化がプロテアソームの立体構造の維持に重要であることを明らかにすると共に、リン酸化タンパク質を特異的に検出する蛍光染色試薬やPhos-tag(フォスタグ)親和性電気泳動法(注2)を用いた分析により、細胞が酸化ストレスを受けた場合にリン酸化状態が変化するプロテアソーム構成サブユニットを特定しました。
今回の受賞は、このように様々な電気泳動法を駆使して、プロテアソームの機能調節おいてリン酸化が重要な役割を担っていることを明らかにしたことが、評価されたのではないかと考えています。
私は、今回が人生で初めての学会発表だったのでとても不安でしたが、研究室の先生やスタッフの方々に手を差し伸べていただき「ポスター発表」をすることができました。

(注1)タンパク質変性剤を用いないため、立体構造を維持したまま複合体を分離することができる電気泳動法。
(注2)リン酸基とPhos-tag分子がMn2+(マンガンイオン)を介して特異的に反応することを利用して、リン酸化状態の違いを調べることができる電気泳動法。

先端医科学研究センターで研究

現在、東昌市先生の指導の下、先端医科学研究センターで研究をしています。センターにあるプロテオミクス解析センターは、複数台の質量分析装置を所有し、最先端のプロテオミクス研究ができる施設です。また、専門的知識をもった複数のスタッフが常時研究をしています。そのため、私は、様々な方に指導を受けることができ、非常に恵まれた環境の中で研究活動に取り組めていると思います。東先生をはじめとする、先端医科学研究センターの平野久先生、木村弥生先生に感謝しています。

人を病気から救えるような研究や仕事に携わりたい

私の研究は、研究対象としているプロテアソームを、ヒトの培養細胞から精製することから始まります。多くのプロテアソームを精製するためには、一度にたくさんの細胞を培養しなければなりません。また、プロテアソームの精製には丁寧かつスピーディーな作業が求められます。
当初、この培養と精製がなかなか上手くいかず、研究が先に進まない時期が続きました。そのため、私の中では、この精製が一番大変な作業だと感じています。さらに、プロテアソームはあらゆる生命現象に関与しており、プロテアソームに関して情報収集や勉強する範囲も広く大変ですが、「考える力」「推測する力」を培うことに役立っているのではないかと考えて頑張っています。
将来は、横浜市立大学での勉強や研究活動で学んだこと、発見したことを活かし、人を病気から救えるような研究や仕事に携わっていきたいと考えています。

東昌市准教授からのコメント

私達の研究分野であるタンパク質研究において、プロテオミクスは、もはや欠かすことの出来ない解析技術になっています。しかもその技術は日々進歩しており、数年前までは解析困難と諦められていたことが、突然可能になる場合があります。また、タンパク質の構造と機能について、短時間で非常に沢山の情報を得ることが可能になり、医学や生物学の発展に大きく貢献しています。
得津さんは、最新のプロテオミクスの知識を身につけ、これを研究に活用する目的で先端医科学研究センターのプロテオミクス解析センターでその技術を習得しています。今回の受賞は、プロテオミクス解析の中でも重要な位置を占める試料調製と電気泳動法に関する技術開発が高く評価されたものであり、大変嬉しく思うとともに、得津さんのような若い研究者が斬新なアイデアを出すことにより、さらなる技術発展に貢献して頂きたいと思います。最後になりましたが、プロテオミクス研究のご指導を頂いております木村弥生先生ならびに平野久先生に感謝致します。

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