先端医科学研究センター先端医科学研究センター
search

【開催概要】市民講座「神経・免疫アレルギー疾患の新しい治療法~かゆみを伝達する神経科学~」

2015.08.27
  • TOPICS
  • 講座・セミナー

「神経・免疫アレルギー疾患の新しい治療法~かゆみを伝達する神経科学~」

平成27年8月27日(木)開催概要

講師 :相原道子教授(横浜市立大学皮膚科学)

今回は、「神経・免疫アレルギー疾患の新しい治療法~かゆみを伝達する神経科学~」と題して、皮膚科学の相原 道子教授が講演を行いました。
強いかゆみを伴うアレルギー皮膚疾患による掻破や不眠、長期にわたるステロイド治療など、さまざまな悩みをお持ちの方も多数参加され、熱心にメモをとる姿が見受けられました。
講演ではまず、かゆみの起こるメカニズムから、その種類や原因となる神経伝達経路などを写真や図を示しながら説明し、掻破行動のモニタリングや、痒みに対する治療効果を掻破の量で評価する方法などを紹介しました。さらに、表皮の刺激などからのかゆみに対する表皮神経細胞の神経の成長を抑制するセマフォリン3Aの投与による新規治療法の開発研究についても説明し、将来の実用化に向けてさらに研究を進めていきたいと締めくくりました。
質疑応答では多くの質問が寄せられ、受講者の方からは「皮膚の構造についてよく理解できました」、「金属やフルーツのアレルギーの話が非常に参考になりました」、「アトピー性皮膚炎で悩んでいますが、研究が進んでいる話を聞いてうれしくなりました」などのご感想をいただきました。
今後も当センターの研究成果情報を講座やWEBサイト、広報物等を通じて皆さまに公表していきますので、何卒よろしくお願いいたします。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加