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【開催概要】市民講座「生命の “情報” を読み解くバイオインフォマティクス」

2015.06.23
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  • 講座・セミナー

「生命の “情報” を読み解くバイオインフォマティクス」

平成27年6月23日(火)開催概要

講師 :中林潤准教授(横浜市立大学先端医科学研究センターバイオインフォマティクス解析室)

今回は「生命の“情報”を読み解くバイオインフォマティクス」と題して、先端医科学研究センター バイオインフォマティクス解析室の中林潤 准教授が講演を行いました。
講演は、バイオインフォマティクスが生命情報を扱う学問であることから、まず身近な例を挙げ、普段私たちが扱っている情報とは何かについての説明から始まりました。次に情報量は出来事が起こる確率で定義されることや、情報科学の有用性について、写真や図を示しながら計算式や例題を用いて解説しました。
バイオインフォマティクスの解析の実例としては、生命の持つ遺伝情報の中でヒトゲノムの異なる領域に繰り返し出現する塩基の配列を特定し、DNA中のタンパク質の機能を発見する手がかりを探す、モチーフ解析について説明していきました。
また、がんの診断を行うことができるマイクロアレイという検査技術の紹介から発展して、将来的には一人一人の全ゲノムを解析することで、治療効果や副作用を予測し、最適な治療法を選択する個別化医療を実用化できるよう研究を進めていき、八景キャンパス・鶴見キャンパス・福浦キャンパスなどのデータ解析の拠点となるよう努力したい、と締めくくりました。
受講者の方からは、「基礎的な知識がない人に対しても親切でわかりやすい講義で理解しやすかったです」、「難しい学問ですが、医学研究がここまで発展していることに驚きました。これからを期待します」、「遺伝子情報は一番の個人情報ではありますが、将来のために実用化を期待しています」等のご感想をいただきました。
今後も当センターの研究成果情報を講座やWEBサイト、広報物等を通じて皆さまに公表していきますので、何卒よろしくお願いいたします。
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