YCU 横浜市立大学

4. 自然科学系

現在高校で習っている物理、化学、生物の教科書を読み返してください。

教科書

分野 書名 著者・出版社 ポイント!
化学系 化学-入門編 日本化学会、化学同人 高校の教科書のおさらいと大学の化学への接続に適している
環境と化学 荻野ほか著、東京化学同人 環境問題を化学の視点から理解するのに適している
実感する化学( 上下巻) NTS アメリカ化学会が企画した、高校から大学初年時程度の化学教科書
物理系 物理学入門 学術出版社  
はじめて学ぶ物理学 サイエンス社  
新しい高校物理の教科書 ブルーバックス、講談社  
生物系 生命科学のための基礎シリーズ・生物 大島泰郎監修、実教出版  
カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 シリーズ ブルーバックス、講談社  
はじめて学ぶ生命科学の基礎 畠山智充、小田達也編、東京化学同人  

読み物

書名 著者・出版社 ポイント!
進化する電池の仕組み 箕浦 秀樹・サイエンスアイ選書  
トコトンやさしい太陽電池の本 産業技術総合研究所太陽光発電研究センター・日刊工業新聞社  
有機分子美術館にようこそ 知りたいサイエンスシリーズ 技術評論社  
分子生物学の夜明け※ H.F.ジャドソン (著), 野田 春彦 (翻訳)・東京化学同人  
人間は遺伝か環境か?遺伝的プログラム論※ 日高 敏隆 文春新書  
“緑の革命”を起こした不屈の農学者 ノーマン・ボローグ 著:レオン・ヘッサー、監訳:岩永勝 悠書館  
植物まるかじり叢書5 植物で未来をつくる 松永和紀、化学同人  
『フラット化する世界』(上)(下) トーマス・フリードマン(著), 伏見 威蕃 (翻訳) 日本経済新聞社 2006年 横浜市の図書館に蔵書がある、市大の学生たちにも、私が1年生を受け持っていた時の授業で講義外の課題図書として指定していた本の一つです。
インド5千年の智慧が伝える不老長寿の科学「アーユルヴェーダ」 鮎沢大 サンガ  
理科系の作文技術 木下是雄 中公新書  
動物たちの奇行には理由がある ~イグ・ノーベル賞受賞者の生物ふしぎエッセイ~ マイヤーロホ 江口 英輔 (横浜市立大学名誉教授 訳)知りたい!サイエンス  
知的生産の技術 梅棹忠夫 岩波新書 ITの進歩がすさまじいのでその点だけで見ると古いですが、コンセプトはすごいです。
ソロモンの指輪ー動物行動学入門 コンラートローレンツ著、日高敏隆訳 早川書房 名著です。これ読んで動物行動学をやりたいと思ったのですが、なぜか植物やっています。
基礎生命科学実験 第2版 東京大学教養学部基礎生命科学実験編集委員会 編 実験が好きな人むき。実験操作のDVDがついており、将来の学生実験でも役に立ちます。
絵とき 植物生理学入門 改訂2版 増田芳雄 監修 オーム社 植物の生きる仕組みに興味がある人むき。図がたくさんついており理解しやすい。
ゾウの時間 ネズミの時間—サイズの生物学 本川 達雄 中公新書  
生命の化学・現代生物学の基礎※ スティーヴン・ローズ 講談社ブルーバックス1998年 タンパク質や補酵素、代謝の概要がコンパクトにまとめられている。ブルーバックス入門者に適する。
新インシュリン物語※ 丸山工作 東京化学同人科学のとびら1992年 膵臓を取った犬の尿に蟻が群がる観察から糖尿病がみつかりインシュリン研究の幕が開いた後、研究者らが自分たちの力をどこに注ぎ、どのような発見に結び付けたかを熱く語っている。
コラーゲン物語 藤本大三郎 東京化学同人科学のとびら1992年 今や大人気のコラーゲンを生物化学的に研究した著者が幅広い知識でタンパク質の魅力を語っている。文書が上手く初心者にも読ませる。
二重らせん ワトソン 講談社文庫1986年 分子生物学の発展のきっかけになった研究を小説風に描いている。文庫で読みやすくノーベル賞を賭けた研究者のし烈な競争が推理小説風に知れる。
分子生物学入門※ 美宅成樹 岩波新書2002年 本題の新書は多くあり、そのうちの21世紀版。若者にコンテンポラルな感じ。
ウイルスとガン※ 畑中正一 岩波新書1981年 古い。しかしウイルスによる発癌がわかってきた過程を書いており読みやすい。
ミトコンドリアの謎※ 河野重行 講談社現代新書1999年 ミトコンドリア研究者の数は減ったが、理学出身で、疾患分野でミトコンドリア研究に関った筆者が書いた本。新書でも基礎的な事項が詳しく書いてある。
量子化学入門※ 大木幸介 講談社ブルーバックス1970年 執筆者は農芸化学と薬学を学び医学部に勤務し、量子生物学に興味を持っていた。生化学の理解に大事な量子論を数式を用いず概念的に分かりやすく書いている。パイ軌道の状態やd軌道を持つ元素に触媒反応能が高いことなどをマンガを用いて記述している。
歴史の中の化合物 山崎幹夫 東京化学同人科学のとびら1996年 ダイナマイトを発明したノーベルが後年自分の狭心症の治療にそれを使った話から遺伝子治療の話題まで、人の歴史の中で活躍した化学物質を物語風に楽しく解説している。
生命は熱水から始まった※ 大島泰郎 東京化学同人科学のとびら1994年 生命の起源や初期進化の解明に情熱をかけた筆者が行った好熱菌の生物化学、分子生物学研究の成果からその起源を探っている。
栽培作物と農耕の起源 中尾佐助 岩波新書1966年 推定で書かれた部分もあるが作物が伝播されてきた道と農耕文化の起源を大胆に書いた本。読み物として面白い。
冒険手帳 谷口尚規・石川球太 光文社知恵の森文庫2005年 1972年の復刻版。食べられる野草と料理法、兎や鳥・魚の捕獲方法、イカダの組み方、火の起こし方など、冒険心を忘れてしまった若い人に見てもらいたい名著。
エコロン自然シリーズ・海岸動物 内海富士夫 保育社1996年 コンパクトな図鑑。学名の由来やミニコラム風の書き方が読んでいて楽しい。
文化人類学の考え方※ 米山俊直 講談社現代新書1985年 未開民族の知恵や社会の構造を知ることは異文化コミュニケーションに役立ち自分を知ることにもつながる。理系の学生こそグローバルな思考が大切な時代の入門書。すでに絶版。古書店などに行かないと手に入りにくいかも。
麻薬・脳・文明※ 大木幸介 カッパサイエンス光文堂1992年 量子生物学から脳の問題まで幅広いことに興味を持つ筆者が書いた本。サイエンティフィックに麻薬の作用、脳の反応がわかる。スマラソンによる脳内麻薬用物質の話や、人々の脳に麻薬物質が作用しマヤ文明が産まれた話など面白いエピソードが多数。

※絶版のため図書館、古書店などを利用してください。

コラム - 高校で履修しなかった理系科目に挑戦してみよう!

一口に理系科目と言ってもいろいろな科目がありますよね。中には、物理は分からないけれど生物は好きという人、生物は苦手だけれども化学は好きなんていう人もいるのではないでしょうか? 大学の理学系では、高校生で習う物理・化学・生物の知識が必要になります。たとえば、将来生物を研究するつもりでも、物理や化学は不可欠となります。そこで、この時期を利用して高校で履修しなかった理系科目にチャレンジしてみませんか!

チャレンジ例
  1. 履修していない教科の参考書を1冊読んで理解する。
  2. 履修していない教科の問題集を1冊仕上げてみる。
  3. 教科書や参考書はつまらないと言う人は、上に挙げた書籍等で、興味の持てそうな本を探して読んでみる。

大学入学までの過ごし方